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オデュッセイア【レビュー】

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映画『オデュッセイア』マット・デイモン

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クリストファー・ノーラン監督はこれまでも超豪華キャストで壮大なスケールの作品を撮り続けてきました。そして、毎度観客に特別な映画体験をもたらしてきた実績から、本作でももれなく世の中の期待を集めています。また、ノーラン監督作ならではといえる点は、IMAXで観るのが標準というイメージが定着していることです。本作は、長編映画史上初めて全編をIMAX®フィルムカメラのみで撮影していて、これが実現できるのもノーラン監督だからといえるでしょう。

映画『オデュッセイア』

本作の土台となっているのは、ホメロスが紀元前8世紀に書いたといわれる叙事詩「オデュッセイア」です。前編の「イリアス」はブラッド・ピット主演の『トロイ』(2004)で映画化されました。映画公式資料によると、『トロイ』はウォルフガング・ペーターゼンが撮りましたが、当初はノーランが監督を務める予定だったそうです。だから、本作でも鍵となるトロイの木馬の構想は当時既にあったといいます。本作では約35フィート(約10m)の高さのトロイの木馬が複数作られました。そう、デジタルじゃないんですよ!

映画『オデュッセイア』

「トロイアのセットは2.5エーカー超、11万平方フィート(約10200平方キロメートル)。二千人のエキストラと、60以上の建造物が容易に収まる広さ」だといいます。このセットでは、アテナ神殿をはじめとする建造物が作られ、プロダクション・デザイナーのルース・デ・ヨンク(『オッペンハイマー』でアカデミー賞にノミネート)達は「宮殿と寺院に至る石造りの階段を手作業で完成させた」そうです。ただならぬこだわりですね!

映画『オデュッセイア』トム・ホランド/アン・ハサウェイ

マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、サマンサ・モートン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン、ジョン・レグイザモ、ミア・ゴス、エリオット・ペイジ(元エレン・ペイジ)、コーリー・ホーキンズなど、主役級の俳優陣が共演している点でも贅沢過ぎる作品です。

映画『オデュッセイア』ロバート・パティンソン

以上で挙げただけでも多くのキャラクターがいるのに、それぞれのキャラクターがしっかりとたっていて印象に残ります。この高いクオリティは原作が持つストーリーの力、脚本、演出、俳優陣の演技力の結晶だといえるでしょう。すべてが揃っているからこそ、172分という長尺も感じないほど没入できます。

映画『オデュッセイア』ジョン・レグイザモ

本作を観て、多くの映画ファンに「映画館で観なければ意味がない」と思わせるノーラン監督作が、観客にもたらす特別な映画体験の根幹には何が共通しているのかを改めて考えました。恐らく、ノーラン監督作は、映画だからこそ再現できる世界観を舞台にしながらも、普遍的なテーマを扱うことで、映画の世界と現実世界の境界に観客を連れてくることができるからではないかと思います。観客がその絶妙な“境界”にいられる状況が、没入感の高さにも関係しているのかもしれません。

映画『オデュッセイア』マット・デイモン/ゼンデイヤ

つまり、壮大なスケールだけがウリなら「神話だからさ」で終わってしまうところを、人間ドラマでしっかりと観る者の感情を揺さぶってくるからこそ、ファンはノーラン監督作にやみつきになるのでしょう。

映画『オデュッセイア』マット・デイモン

最後の最後までハラハラドキドキが続いた先に、どんなラストが待ち受けているのか、ぜひIMAXでこの世界に入り込んで確かめてください。

デート向き映画判定

映画『オデュッセイア』アン・ハサウェイ

観ている最中は各々で没入しながらも、ラブストーリーとしての見どころが大いにあるので、カップルで観ると良い塩梅でロマンチックになれるはずです。マット・デイモンが演じるオデュッセイア、アン・ハサウェイが演じるペネロペの両者が持つ一途な面に共感できるでしょう。クライマックスは特にキュンキュンしますよ(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『オデュッセイア』マット・デイモン

学校の授業でもホメロスの「イリアス」と「オデュッセイア」は出てきた印象ですが、今はどうでしょうか。いずれにしても、人間の本当の強さ、人間力とは何かを知ることができるストーリーは大変見応えがあります。特にクライマックスのオデュッセイアは、王として父として夫として人として超カッコイイ!
映画館で映画を観る醍醐味を感じられる作品なので、ぜひ本作で極上の映画体験を味わってください。

映画『オデュッセイア』

『オデュッセイア』
2026年9月11日より全国公開
ビターズ・エンド、ユニバーサル映画
公式サイト

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© 2026 UNIVERSAL STUDIOS
photo by Melinda Sue Gordon © Universal Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

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