映画『ラストナイト・イン・ソーホー』批評、デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定

REVIEW

ラストナイト・イン・ソーホー

2021/12/6
REVIEW, キッズ＆ティーン向き映画判定, デート向き映画判定

主人公はファッションデザイナーになることを夢見ているエロイーズ（トーマシン・マッケンジー）ということで、冒頭のシーンはかなり独創的な洋服が登場し、グッと惹きつけられます。その段階では可愛らしい世界観なのですが、舞台がロンドンに変わるとだんだんとミステリアスな世界観に変わり、観ているこちらも主人公の脳内で起きている混乱にザワザワドキドキさせられます。
そして、トーマシン・マッケンジーが演じるエロイーズの素朴な可愛さが1960年代のロンドンの一角にある不気味な世界とのコントラストになり、一層観ている側は感情移入させられます。また、アニャ・テイラー＝ジョイが演じるサンディの妖艶な美しさ、マット・スミスが演じるジャックが漂わせる危険な香り、テレンス・スタンプが演じる謎の男のミステリアスなムードが、どんどん怖さを引き立てます。
途中からエロイーズに何が起きているのか考えながら観ることになると思いますが、幾度となく出てくるフェイントに騙されてしまうと思います。そしてスタイリッシュでおぞましい世界観とストーリーが何とも魅力的です。エドガー・ライト監督作品は、今回もやっぱり私達の期待に応えてくれています！

刺激的なシーンも出てくるので、この手の映画になれていない方は知らずに観るとビックリするかもしれません。なので初デートでは避けたほうが無難でしょう。相手の好みがわかってきているなら、多少怖いシーンもあることを伝えた上で誘ってみるのもアリだと思います。観終わった後は「私はこう思ってた」など言いたいことが出てくると思うので、会話も楽しんでください。

トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー＝ジョイが演じるキャラクターの衣装がオシャレで可愛いので、ティーンの皆さんは特に気に入ると思います。ティーンの皆さんは怖いモノ見たさで怖いシーンのある映画に挑戦する機会も増えてくると思いますが、これは怖い映画鑑賞デビュー作としてもちょうど良いと思います。友達と一緒に観ると心強いので一緒に観て盛り上がってください。