REVIEW

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』高岡早紀

私はドラマ版は観ておらず映画版で初めて観ました。思った以上にホラー感が満載で想像以上の迫力があります。ドラマ版ではストーカーぶりも描かれていたと思いますが、映画版は連続殺人鬼としての彼女の心理に迫るストーリーとなっています。なので、逆に言えばストーカーぶりはどんな風だったのか、ドラマ版も気になる内容になっています。
そして、“純愛モンスター”とされているところが要で、あまりにピュアな彼女の一面が狂気に繋がっているところが誰にも止められそうにないように見えて怖さを煽ります。さらに“モンスター”的なところは他にもあって、途中のシーンでは怖いを通り越して笑ってしまうような、ぶっ飛んだ設定が施されています。そんな気になるポイントがいくつかあるので、ますますドラマ版ではどうなったのか気になりますが、本作から観てドラマ版が気になったら振り返って観るのもアリでしょう。
自称28歳という点でも不気味さを増していますが、高岡早紀が本当に綺麗で若く見えるので、そういう点でもモンスターというか妖怪っぽい感じがリアルに伝わってきます(笑)。一部グロいシーンも出てくるので苦手な人はいそうですが、前述した通り怖いを通り越して笑えるストーリーともいえるので、ぜひチャレンジしてみてください。

デート向き映画判定
映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』高岡早紀/市原隼人

リカというキャラクターもストーリーもぶっ飛び過ぎているので、シンプルにエンタテインメントとしてデートでも気楽に観られると思います。ただし、束縛が強い相手、自分への執着や依存が強いと感じる相手と交際中の方は、どんな反応になるのかわからないので要注意です。深刻度がそれほどなく、客観視する機会になりそうだったら、誘ってみても良いかもしれませんね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』内田理央/佐々木希

ギョエッとなるシーンが出てくるし、リカは怖いしで、ある程度怖い映画に免疫がついてから観るほうが良いでしょう。PG-12ということでそもそも小学生以下のキッズは大人同伴で観ることになりますが、大人と子どもで一緒に観て楽しむタイプの作品ではないので、大きくなってから観るほうがエンタテインメントとして割り切る余裕もできておもしろいと思います。ティーンの皆さんは、恋に夢中になりすぎて暴走しないように、リカを反面教師として観ると良いでしょう。

映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』高岡早紀

『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』
2021年6月18日より全国公開
PG-12
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト

©2021映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  4. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  5. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP