REVIEW

サンドラの小さな家

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『サンドラの小さな家』クレア・ダン/コンリース・ヒル

主人公のサンドラは、あることをきっかけに夫の元を離れ、2人の幼い子どもとホテルで生活しています。しかし、公営住宅には長い順番待ちがあり、いつになったら自宅を見つけられるかわからないため、自らの手で家を建てることを決意します。建築に関して何の知識もないサンドラが家を建てようと決断すること自体に驚きますが、彼女がシングルマザーとして2人の娘を守るために、必死に頑張る様子は、心から応援したくなります。ですが、やはり一筋縄で上手くいかないのが映画の醍醐味。家を建てるには、土地や材料はもちろん、お金も人も必要で、サンドラは多くの壁にぶつかります。
コミュニケーション下手なサンドラが、自宅の建築を通していろいろな人達と出会い、交流していく様子にも胸が熱くなりますし、子ども達の無邪気な笑顔にも癒やされます。映画全編からサンドラの女性としてのたくましさや母としての偉大さを感じると共に、普段当たり前のように暮らしている自宅の大切さや温かさも再確認させてくれる作品です。

デート向き映画判定
映画『サンドラの小さな家』クレア・ダン

デートを盛り上げる要素はありませんが、長い付き合いのカップルや映画好きのカップルなら観ても良いと思います。サンドラの場合、あることをきっかけに夫の元を離れる決意をしますが、彼女の決断力や行動力は恋愛関係において大切なことだと思います。相手のことを見極めるのはもちろんですが、自分の心の声に耳を傾けることも忘れないでください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『サンドラの小さな家』

サンドラの娘達も登場しますが、メインは母サンドラの物語なので、キッズはできれば中学生以上になってから観ることをオススメします。ティーンの皆さんは、サンドラの心情に注目して観てください。母の気持ちに共感するのは難しいかもしれませんが、サンドラがさまざまな壁にぶつかりながらも一生懸命行動する姿には皆さんも心打たれるものがあると思います。

映画『サンドラの小さな家』クレア・ダン/コンリース・ヒル

『サンドラの小さな家』
2021年4月2日より全国公開
ロングライド
公式サイト

©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute 2020

TEXT by Shamy

イイ俳優セレクション/イイ俳優ポイント
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP