REVIEW

タミー・フェイの瞳【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『タミー・フェイの瞳』ジェシカ・チャスティン

1970年代から1980年代にかけて、キリスト教福音派のテレビ伝道師として視聴者を熱狂させ、大成功を収めたタミー・フェイ(ジェシカ・チャスティン)とジム・ベイカー(アンドリュー・ガーフィールド)夫妻の波乱万丈な実話を基に作られた本作。物語はタミーの視点で語られており、華やかな舞台上での姿と共に彼女が親子関係やジムとの夫婦関係に悩む様子も観られます。また、女性が職場で活躍することが難しい時代に、彼女が仕事と真摯に向き合い、自らの手で成功を掴んでいく姿からは勇気をもらえます。
夫婦を演じたジェシカ・チャスティンとアンドリュー・ガーフィールドの息の合った演技はとても素晴らしく、後からタミーとジムの本人映像を観ると、メイクはもちろん独特な話し方までかなり似ていることがわかります。最初はお互いに愛情を感じているものの、時を経て少しずつ変化していく夫婦の様子は、結婚経験のある方ならどこか共感できるのではないでしょうか。
上映時間は126分と長めですが、タミーとジムのジェットコースターのような人生は見応えたっぷりで、あっという間に観終わります。タミー達の人生を通して自分の人生を振り返るきっかけにもなると思います。

デート向き映画判定
映画『タミー・フェイの瞳』ジェシカ・チャスティン/アンドリュー・ガーフィールド

付き合いの長いカップルであればぜひ本作を観て、タミーとジムの夫婦関係を参考にしてみてください。情熱的な出会いから、結婚、出産…とタミー達の人生を順に観ていくので、これを機に今後の人生についてパートナーと考えてみるのもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『タミー・フェイの瞳』ジェシカ・チャスティン/アンドリュー・ガーフィールド

タミーの幼少期も映し出されていますが、大人になってからの物語がメインなので、キッズは中学生くらいになってから観たほうが理解がより深まりそうです。ティーンの皆さんは、タミーの人生を観ながら自分の将来を想像するのも良いと思います。ただし、夫婦関係の危機や金銭トラブルなど、大人のドロドロした部分も観られるので、悪い点は反面教師として観てくださいね。

映画『タミー・フェイの瞳』ジェシカ・チャスティン

『タミー・フェイの瞳』
2022年2月2日よりデジタルセル、2月16日よりデジタルレンタル配信中/ディズニープラスにて配信中
PG-12相当
ウォルト・ディズニー・ジャパン
ディズニープラスサイト

© 2022 Twentieth Century Fox Film Corporation and TSG Entertainment Finance LLC. All rights reserved.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ヒックとドラゴン』ニコ・パーカー ニコ・パーカー【ギャラリー/出演作一覧】

2004年12月9日生まれ。イギリス出身。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合 『てっぺんの向こうにあなたがいる』完成披露試写会 15組30名様ご招待

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』完成披露試写会 15組30名様ご招待

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ パルテノペ ナポリの宝石【レビュー】

イタリアの巨匠パオロ・ソレンティーノ監督が初めて女性を主人公にして撮った本作の物語は、1950年にパルテノペが生まれるところから…

映画『8番出口』二宮和也 8番出口【レビュー】

観始めてスゴい設定だと驚き、何から何まで巧く作られていて…

映画『ムガリッツ』 『ムガリッツ』トークイベント付き特別先行試写会 5組10名様ご招待

映画『ムガリッツ』トークイベント付き特別先行試写会 5組10名様ご招待

映画『太陽がいっぱい』アラン・ドロン アラン・ドロン【ギャラリー/出演作一覧】

1935年11月8日生まれ。フランス出身。

映画『大統領暗殺裁判 16日間の真実』チョ・ジョンソク/イ・ソンギュン 大統領暗殺裁判 16日間の真実【レビュー】

1979年10月26日、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が暗殺されました。本作は、その暗殺事件に関わったメンバーのうち、軍人だったために唯一軍法裁判にかけられたパク・テジュ(イ・ソンギュン)と…

映画『Pacific Mother パシフィック・マザー』 『Pacific Mother パシフィック・マザー』一般向けオンライン試写会 10名様ご招待

映画『Pacific Mother パシフィック・マザー』一般向けオンライン試写会 10名様ご招待

映画『愛はステロイド』クリステン・スチュワート/ケイティ・オブライアン 愛はステロイド【レビュー】

本作の原題は“Love Lies Bleeding”で、「愛は血を流す」と直訳されます。一方,邦題は『愛はステロイド』と付けられています…

Netflixリアリティ番組『彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します』 映画に隠された恋愛哲学とヒント集79:『彼氏彼女いない歴=年齢、卒業します』『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』にみる恋の見つけ方と見分け方

今回は、トーキョー女子映画部正式部員の方からいただいたお悩み相談を基に、オススメの恋愛リアリティ番組をご紹介します。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット 映画好きが選んだDCコミックス映画ランキング

今回は正式部員の皆さんに好きなDCコミックス映画について投票していただきました。“スーパーマン”や“バットマン”など人気シリーズが多くあるなか、上位にはどんな作品がランクインしたのでしょう?

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『シークレット・アイズ』キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ /ニコール・キッドマン 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.5

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  2. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ
  3. 映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド

REVIEW

  1. 映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ
  2. 映画『8番出口』二宮和也
  3. 映画『大統領暗殺裁判 16日間の真実』チョ・ジョンソク/イ・ソンギュン
  4. 映画『愛はステロイド』クリステン・スチュワート/ケイティ・オブライアン
  5. 海外ドラマ『アイアンハート』

PRESENT

  1. 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合
  2. 映画『ムガリッツ』
  3. 映画『Pacific Mother パシフィック・マザー』
PAGE TOP