Category Archives: 大学生・専門学校生

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学生映画宣伝局:就活生が『何者』を観てみた(2019年3月22日)

就活生が『何者』を観てみたら〜後編〜

学生映画宣伝局の現役就活生、サン、おかめ、はぐり娘、さおりの4人が、就職活動中の学生達の姿を描いた『何者』を観賞。

キャラクター達に自分達を重ねて等身大で語る学生達の生の声をぜひお聞きください。

観賞日:2019年3月22日

 

前編も観る

『何者』
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学生映画宣伝局:就活生が『何者』を観てみた(2019年3月22日)

就活生が『何者』を観てみたら〜前編〜

今回は、朝井リョウ原作、就職活動中の学生達の姿を描いた『何者』を、学生映画宣伝局の現役就活生、サン、おかめ、ハグリ娘、さおりの4人で鑑賞!

映画の感想や就活の悩みをわいわい話す様子をどうぞご覧ください。

観賞日:2019年3月22日

後編も観る

『何者』
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第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

映画はまだまだ愛される存在でいられる“TOHOシネマズ学生映画祭”

皆さん、こんにちは。今回は局長による投稿です。2019年3月29日、第13回TOHOシネマズ学生映画祭にお邪魔してきました。もう13回を迎える映画祭とあって、過去の受賞者には2018年夏に全国で劇場公開された『ペンギン・ハイウェイ』の監督、石田祐康氏の名前もあったり、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督をはじめ、映画業界の名だたる方々が審査員を務めていたり、映画界を目指す学生達にとって、とても重みのある映画祭だということがうかがえます。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

プロのアナウンサーさんかと思うくらい、上手なMCさんでした。

実は今回初めてこの映画祭にお邪魔させて頂いたのですが、たくさんの応募作品の中から選ばれただけあって、クオリティの高さに驚きました。でも同時に学生らしさもちゃんとあって、学生である今しか撮れない作品が集まっているという印象でした。大人目線で観賞すると、そういう部分もとても新鮮で、世代を問わず楽しめるイベントですね。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

劇中では良い味を出している俳優さんもいて、ここには映画監督になりたい人もいれば、照明さん、音響さんを目指す人、俳優になりたい人もいて、それぞれに夢があるんだろうなとしみじみ。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

今の時代は映像を撮れる環境や道具、仲間を見つける手段など、あらゆる点で恵まれているし、いろいろなメディアで国内外問わずいろいろな作品を観ることができるし、発信することもできる。同時にそれだけライバルのレベルも高くなっていくので、生き残るのは昔よりも難しいのかも知れませんが、会場にいた学生達のとても活き活きとした表情を観ていると、まだまだ映画業界は希望があるなと実感しました。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

【ROBOT賞:ショートフィルム部門】
『ロボーイフレンド』寒川亘揮監督

若者の映画離れが囁かれていますが、ここにきたらそんな不安は吹っ飛びます。映画を好きになってもらうためにできることって何だろうといつも考えますが、こうやって映画に熱い思いを持つ人達の日々の努力が、ジワジワと一人ひとりの心を動かし、それが広まっていくのだと信じています。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

受賞された方、出品された方、そして映画祭スタッフの学生達にも大きな拍手を贈りたい。映画を作る人がいて、それを支える人がいてこそ、観客に伝わっていく…。あの会場にいたすべての方の存在価値はとてつもなく大きいと感じました。

大きな可能性を秘めた学生達が集まる映画祭。彼らの未来が本当に楽しみです。

第13回TOHOシネマズ学生映画祭(2019/3/29)

【ショートフィルム部門】
・グランプリ:『ZOB』 竹中貞人監督
・準グランプリ『No Lie No Life』 前田柊監督

第13回TOHOシネマズ学生映画祭
公式サイト
公式Facebook ※詳しい受賞結果はこちらに掲載されています。
公式ツイッター


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映画館イメージイラスト

映画館のすゝめ by cosmos

こんにちは。エージェントのcosmosです。

 

皆さんは普段、どうやって映画を観ていますか?

最近は配信が主流になってきていますよね。映画好きの人の多くはネットフリックスやアマゾンプライムに入会して、見放題を楽しんでいるのではないでしょうか。

いろんな作品を好きな場所で好きな時間に観ることができて、とっても便利ですよね。

 

そんな時代に私は、あえて「映画館で映画を観ること」を提唱したいのです。

 

映画館は映画を観るために作られた特別な場所です。

映像面でも音響面でも、映画は映画館で鑑賞することによってベストになるように作られています。

同じ映画でも、スマートフォンの画面で観るのと映画館のスクリーンで観るのとでは満足度が絶対に違うはずです。

映画館イメージイラスト

そして映画が始まる前のあの、1つの映画を楽しみにしてきた人たちが大勢集まって生み出す高揚感と緊張感。あれは映画館でしか味わえない体験です。

エンドロールが終わって明るくなった後のあの、一斉にハーーーッと息をつく感じもそうです。人によっていろんな感想があって悲喜こもごもだったり、同じ興奮を観客全員が共有していたり。

劇場という1つの箱の中で同じ映画鑑賞体験をした人としか分かち合えない空気というものが必ずあります。それを含めて本当の意味での映画鑑賞だと私は思います。

 

もちろん、映画館以外での映画鑑賞も素晴らしいことに変わりはないですし、映画館に行かない人の言い分もわかります。

家の近くになくて行きづらい。値段が高くて行きづらい。わざわざ行かなくても家で観れるのに、行かなくてよくない?などなど。

 

映画館が遠い場合、確かに頻繁に行くことは難しくなるでしょう。でもその分、特別感が増して良いと思います。ちょっとおしゃれして遠出して、どうしても映画館で観たいと思う映画を遥々観に行く。そんな日が年に何回かでもあれば、毎日にハリが出そうですよね。

 

料金に関しては完全に気持ちの問題だと私は思います。映画って作るのに莫大なお金がかかるんですよね。それを2000円以下で観ちゃっていいの?と毎回思ってしまいます。

確かに見放題の配信に比べたら割高ですが、映画業界全体を応援するつもりで映画館にも是非行ってみてください。映画が作られなくなるほうが悲しいじゃないですか。

学生に嬉しい割引も、いろんな劇場で行われています。気づいていなくても意外と毎日のように「〇〇デー」のような割引があるものです。調べてみると、今よりお得に映画が鑑賞できるかもしれません。

映画館イメージイラスト

社会人になると学割が使えなくなると思うと、学生のうちに学割を駆使しておきたくなりませんか?

時間の融通も学生時代のほうが利きますよね。働き始めたら映画館に行きたくても行けない日があるかもしれない。そう思ったら、空きコマとかバイトの前後とかを利用して映画が観れちゃう今ってとても恵まれてると思えてきません?

 

便利だからと配信で甘んじないで、時間のある今だからこそ学生の皆さんにも映画館に行ってほしい。本当の映画体験をしてほしい、と私は思います。

未来の映画鑑賞の在り方がどうなるかわかりませんが、映画館を守り隊のcosmosから、映画館で映画を観ることについてオススメさせていただきました。

 

それでは。

 

 

TEXT by cosmos

 


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映画『マジック・マイク』チャニング・テイタム/マット・ボマー

マッチョのすゝめ by cosmos

こんにちは。突然ですが皆さん、マッチョは好きですか?

草食系男子なんて流行っていますが、私は断然マッチョ派です。

とは言っても、目を疑うほどバキバキモリモリのマッチョよりは、自然のまま美しいマッチョが好きです。

今回はそんな私、エージェントcosmosが、海外映画俳優の中から独断と偏見によって選んだオススメのマッチョをご紹介します。

今回ご紹介するおすすめマッチョ俳優はこちらの3人

1. チャニング・テイタム
2. アシュトン・カッチャー
3. ベン・ハーディ

1人ずつ語っていきますね。

 

1. チャニング・テイタム

cosmosはもうばっちりニコラス・スパークス世代です。

『きみに読む物語』とか、『一枚のめぐり逢い』とか、そのあたりを観て大人になりました。

中でもとにかくドストライクで同年代からの人気も高いのが、『親愛なるきみへ』。

チャニング・テイタム演じる若い兵士とアマンダ・セイフライド演じる大学生の間の純情ラブストーリーで、めちゃくちゃ切ないお話です。

2010年公開なので遠い記憶になりつつありますが、いつ観ても色あせないトキメキを感じさせてくれます。

レイチェル・マクアダムスと共演した『君への誓い』も、チャニングの代表的なロマンス映画です。

これもまた切なすぎるラブストーリーで、チャニングを応援せざるを得ない気持ちになります。

とりあえずこの2つの作品を観た人は確実にチャニングに恋をするはずです。

 

またチャニングはラブストーリー以外にも様々な顔を持っている俳優さんです。

『21ジャンプストリート』のような俗な感じのコメディ映画にも、『ホワイトハウス・ダウン』『G.I.ジョー』のような本格アクション映画にも、『サイド・エフェクト』『フォックスキャッチャー』のようなシリアスな映画にも出たりします。記憶に新しいのは『キングスマン: ゴールデン・サークル』『ローガン・ラッキー』などでしょうか。とにかく役の幅が広く、見てて飽きることのない俳優さんです。

そしてなんといっても彼の筋肉が最も堪能できるのは『マジック・マイク』だと言えるでしょう。

なんとチャニング、踊るんですね。踊る筋肉ですよ、皆さん。

マッチョ好きにはたまらない映像が永遠に続きます。一見いかがわしいというか怪しげな映画に見えますが、ストーリーも意外と(失礼)しっかりしていて面白いです。

マッチョに少しでも興味があるという方にはぜひ観ていただきたい映画です。

 

2. アシュトン・カッチャー

 

最近あまり映画出演がなく、投資家のイメージが強くなってきたアシュトンですが、彼も素晴らしいマッチョ俳優のひとりです。温めてきたネタがあるのでこの場を借りて披露させていただきます。

 

今回皆さんにご紹介するのは、名付けて「誰でも絶対にアシュトンを好きになるスリーステップ」好きにならなかったら全額保証します(しません)。

1つ目のステップはこちら、『バレンタインデー』。純粋でちょっとおバカな青年を演じるアシュトンを見て、何この子かわいい!と思わされます。

 

2つ目のステップは『ニューイヤーズ・イブ』。『バレンタインデー』からはルックスも役柄も一変。あらやだこんな役もできるの?と驚かされます。

そして最後、3つ目のステップは『キス&キル』です。肉体美に殺られます。

以上でアシュトン・カッチャーが好きなあなたの出来上がりです。

個人的に彼の映画で一番好きなのは『抱きたいカンケイ』です。思ったほどヤらしい映画ではなく、普遍的な恋の在り方について考えさせられる素敵な作品です。もちろんよく脱いでいます。ぜひ観てみてください。

 

3. ベン・ハーディ

 

最後は新進気鋭のマッチョをご紹介します。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』グウィリム・リー/ジョー・マッゼロ/ベン・ハーディ/トム・ホランダー/エイダン・ギレン

ソファで向かって左に座っているのがベン・ハーディ

『ボヘミアン・ラプソディー』のロジャー役で世界を虜にしたベン・ハーディです。

昨年12月に日本で公開した『メアリーの総て』にも実はポリドリ役で出演しています。今後の活躍が楽しみな俳優さんです。

 

なんといってもこのかわいらしい雰囲気のお顔とこの筋肉とのギャップが秀逸です。衝撃的ですらあります。

『X-MEN: アポカリプス』ではなんとエンジェル役を演じており、翼の生えたベン・ハーディがご覧いただけます。“X-MEN”シリーズって複雑で敬遠していましたが、これは俄然気になってしまいますね…。

 

というわけでcosmosがオススメするマッチョ俳優を紹介してまいりました。

きっかけは不純でもいいと思います。マッチョをきっかけに好きな映画に出会えるのなら、それはそれでまた良しだと私は思います。

 

それでは。

 

 

TEXT by cosmos


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映画『グリーンブック』ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ

賞レースとレッドカーペット by cosmos

映画好きにもいろいろいますよね。中には「この俳優が好きだからこの映画を観る」とか「賞を獲ったからこの映画に興味を持つ」みたいな人も多いと思います。

そういう人はこの賞レースのシーズン、そわそわしていたんじゃないでしょうか?

 

私個人は実はあんまり賞には興味がありません。特にオスカー君とは趣味が合わないことが多いので、結果はあんまり気にしないようにしています。

でもやっぱり受賞した映画は大きな話題になるし、世界的な注目度が全く変わってくる。観る映画を選ぶうえで少なからず影響を受けていることは確かです。

 

それより私が好きなのは、レッドカーペットや授賞式会場でドレスアップしたセレブたちがしゃべったりセルフィー撮ったりしてるところを見ること!

役柄とは違うセレブの素の姿、美しいドレスの数々、意外な交友関係、偶然撮れてしまった奇跡の写真などなど、毎年話題に事欠きません!

 

ということで今日はエージェントのcosmosが賞レースとレッドカーペットについて語りまくっていきたいと思います。

まずは世界の有名映画賞とその特徴を、独断と偏見により説明していきます。

 

▼▼▼鉄板編▼▼▼

 

◎アカデミー賞

 

言わずと知れた映画界最高の名誉。1929年に開始した世界最古の映画賞です。この作品賞受賞作品はとりあえず毎年観に行く、みたいな人も多いのではないでしょうか。

 

傾向としては、社会的意義やメッセージ性の強い作品が受賞することが多いといえます。戦争や差別などの暗い歴史や隠れた事実を人々に伝えられる映画、つまり多くの人が観るべきだと判断された映画にこそ最高栄誉が与えられる。そんな印象を持っています。

 

ちなみに先ほどオスカー君と趣味が合わないと言いましたが、オスカーというのはこの賞の別名です。受賞者に手渡されるオスカー像を指していて、アメリカでは The Academy より The Oscar と呼ばれることのほうが多いぐらいです。

 

近年は黒人俳優の差別や性別格差の問題などが取りざたされていますが、賞を選出するアカデミー会員の構成を一新するなど様々な改革が行われている模様。

映画『グリーンブック』ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ

本年度アカデミー賞作品賞受賞の『グリーンブック』
2019年3月1日より全国公開
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

今年のアカデミー賞授賞式は2月24日、LAのドルビー・シアターにて行われました。クイーンによる圧巻のパフォーマンスに始まり、たくさんの名場面が生まれた素晴らしい式でしたね!

 

◎英国アカデミー賞

 

英国映画テレビ芸術アカデミー(British Academy of Film and Television Arts)が主催するアカデミー賞で、通称は BAFTA。今年の授賞式は2月10日にロイヤル・アルバート・ホールで行われました。

 

いわゆる「アカデミー賞の前哨戦」と呼ばれる賞であるとともに、イギリスないしはヨーロッパの映画産業に大きな影響を与える賞です。

 

個人的にイギリス映画が大好きなので、BAFTA はいつも特別な目で見てしまいます。

 

◎ゴールデン・グローブ賞

 

こちらも「アカデミー賞の前哨戦」の代名詞。1944年から続く賞で、今年の授賞式は1月6日に行われました。略称として GG なんて呼ばれることもあります。

 

アカデミー賞との大きな違いは部門の分け方だと言えます。ドラマ部門とミュージカル・コメディ部門が分けられていて、作品賞、主演男優賞、主演女優賞の3つは2つの部門ごとにそれぞれ選出されます。

 

物語が魅力の作品や社会的意義の大きい作品なんかはドラマ部門に、芸術性が高い作品やとにかく観客が楽しみまくった作品なんかはミュージカル・コメディ部門に選ばれるわけです。

 

私は個人的にこの部門分けが大好きです。この2つの観点って映画を評価するときに生まれる全く別々の軸ですよね。分けて評価するのは大正解だと思います。

 

どの映画をどちらの部門に入れるかという点でもいろいろと考えさせられます。

例えば今年は『ボヘミアン・ラプソディ』がドラマ部門で作品賞と主演男優賞を受賞しました。ミュージカル・コメディ部門じゃないんですね。

音楽はもちろん素晴らしいけれども、クイーンの実話をいかにしてドラマチックな映画に変えたか、その点が評価されたということがこの部門分けから考察できます。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』

ゴールデン・グローブ賞以外に、アカデミー賞では、主演男優賞(ラミ・マレック)、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞!
『ボヘミアン・ラプソディ』好評劇場公開中
© 2018 Twentieth Century Fox

また映画部門とは別にテレビドラマ部門が設けられているのもゴールデン・グローブ賞の大きな特徴です。

外国のドラマってなかなか日本にいたら見ることがないですが、最近映画で見ないと思っていたらこの俳優さんドラマで活躍してたのか!みたいな発見があったりします。

 

 

▼▼▼番外編▼▼▼

第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞“パルムドール”受賞『万引き家族』
好評劇場公開中
©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

◎カンヌ国際映画祭

 

世界三大映画祭の1つです。映画賞というより正確にはコンペティション部門のある映画祭という感じ。南フランスの都市、カンヌで毎年5月に行われます。

 

昨年は是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌの最高賞であるパルム・ドールを受賞したことで大きく話題になりましたね。

 

鉄板編で挙げた3つは基本的に英語作品が対象の賞で、それ以外の言語で制作された映画は外国語映画賞の選考対象となることがほとんどです。

対して国際映画祭においては、選考対象はすべての国のすべての言語で作られた映画に広まります。

日本の映画が世界的に有名な賞を獲るなんて誇らしいですよね…!

 

またカンヌには「ある視点部門」といって、若い監督の斬新な作品を選ぶ賞も別に設けられています。

サンダンス映画祭などもそうですが、革新的な発想や今までになかった映画を評価するこうした賞というのは映画界に新しい風を起こすための大事な火付け役です。

いわゆるところの“良い映画”とは違っていても、絶対に認められるべき作品というものは日々新たに生まれているのです。(誰目線)

 

 

◎トニー賞

 

ブロードウェイで上演される演劇・ミュージカル作品を対象とした賞。

 

映画関係なくない?って感じなのですが、映画界と演劇界の両方で活躍する俳優さんというのは意外とたくさんいます。昨年は『エンジェルス・イン・アメリカ』であのアンドリュー・ガーフィールドが演劇主演男優賞を受賞しました。

 

アンドリュー・ガーフィールドの『エンジェルス・イン・アメリカ』、これ実は私、ナショナル・シアター・ライブで観ました。

ナショナル・シアター・ライブというのは、イギリスで上演される演劇作品が世界に配信され、映画館でライブビューイングされるという画期的な試み。

現地に行かなくては観ることのできない至極の演劇作品を日本の映画館で観ることができるんです。

あまり知られていなくて非常にもったいないと思うので、映画好きの皆さん映画館好きの皆さん、ぜひぜひ一度観に行ってみてください。

 

話は変わりましたがこのトニー賞、授賞式の開会パフォーマンスが毎年毎年素晴らしいのです。

おすすめは2013年。映画『ゴーン・ガール』などにも出演している元子役で現ミュージカル俳優のニール・パトリック・ハリスがホストを務めています。

これは見るたびに鳥肌が立ちます。まじです。

 

あとは最近ミュージカル映画や音楽映画が流行していて、ミュージカル界で活躍している人がいつ映画に出てもおかしくない状況でもあります。

『ピッチ・パーフェクト』で有名なアナ・ケンドリックも13歳でトニー賞にノミネートされ、その後たくさんの映画に出演しています。

トニー賞と映画賞とを照らし合わせて見てみるといろいろ面白い発見があるのです。

 

 

▼▼▼レッドカーペット・授賞式での話題▼▼▼

 

授賞式の日は、セレブたちの素の姿を垣間見ることができます。

若手俳優だと初めてのレッドカーペットに舞い上がっていたり、尊敬する俳優たちと話すチャンスを窺っていたりしてかわいらしいのです。

ジェニファー・ローレンスがアカデミー賞授賞式で2年連続転んだりしたのも面白かったですね。俳優ファンならああいう意外な一面が見たくなってしまうものです。

 

またドレスルックにも注目が集まります。個人的に去年のアカデミー賞ではニコール・キッドマンとゼンデイヤがドタイプで、しばらく待ち受けにしていました。

今年はピンクのドレスが多くて、眺めているだけでハッピーな気持ちになりました。タキシード・ドレスなどの性別を超越した服装も素敵でした。

去年のGGではセクハラ撲滅を訴える Time’s Up を合言葉に、女優陣がほぼ全員黒のドレスで出席するという珍しい光景もありましたね。

 

授賞式の後に流れてくる写真を漁るのも楽しみの1つです。世界のメディアの注目の的ですから、自分の好きな俳優のドレスアップした姿は世界中のカメラによっていろんな角度からとらえています。最高です。

最近では俳優たちが自身のSNSで授賞式の様子をupしてくれたりもするのでよりいろんな写真が楽しめますね。各賞の公式アカウントも必見です。

共演していなくても多くの俳優が一堂に会す授賞式では、貴重なコラボもたくさん見ることができます!数年前には名司会者のエレンが撮ったセルフィーが豪華すぎると話題になったりもしましたよね。

 

余談ですが、先日のGGではなんと俳優よりも、フィジー・ウォーター・ガールと呼ばれる女性に注目が集まりました。いろんなセレブの写真にFIJIの水を持ったキャンペーンガールがバチバチに映り込んでいたのでした。めちゃくちゃ面白いのでぜひググってみてください。こういう珍事も起こるんですね。

 

 

というわけで好き勝手に映画賞とレッドカーペットの話をしてきましたが、それぞれの映画賞の雰囲気と楽しみ方を知っていただけたなら嬉しいです。映画を観るだけじゃなく、作ってるスタッフキャストのことをもっと知りたい!と思ったそこのあなた!ぜひ映画の賞レースに注目してみてください。すでに賞レースが大好きなあなた!今はアカデミー賞の余韻に存分に浸りましょう。それでは。

 

TEXT by cosmos

 


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映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

Review『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

夢を見つけて受け入れて、追いかける若者たちの物語!

 

こんちには、おこめとパンです。

先日、『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』の試写会に参加させていただきました。

 

性別に悩み、「美しくなりたい」という気持ちを抱えて悩むユリシーズ。

ユリシーズは、私たちがこの映画の中で見守る主人公です。

 

自分や誰かの性別、好きな人って、何が当たり前なんでしょう?
誰から見る ”当たり前” なんでしょうか。

 

 

—夢や悩みを抱えている人に

 

LGBTQという言葉って、最近耳にする機会が増えましたよね。

でも、私の友人には「知る機会がなかなか無くて、ちょっと遠い存在」と、そんなふうに思っている人もいます。


「あれ、そんなに境界線があるものなのか?」と疑問に思った
ので、本作を観て考えたことを少しだけお話しさせてください。

 

 

「メイクをして可愛くなりたい!」とか「自分が好きな髪型、洋服はこれだなー!」とか、「魅力的になりたい」という気持ちで楽しくなることってありませんか?

そう思ってほしい相手がいるならそれは誰かなんて自由で、誰かのためではなく自分のスタイルを貫くことだって、とにかく自由。

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

確かに現在はLGBTQという名前がありますが、“なりたい自分” に向かっていく自由な気持ちって、誰にでもありませんか?

少なくとも、私はそういう気持ちや考えが大好きです!

また、もちろん、“なりたい自分” は容姿や恋する気持ちに限りません。

叶えたい夢の中にいる自分も “なりたい自分” です。

 

そういう気持ちは、ユリシーズに少しずつでも繋がっているんじゃないかと思います。

ユリシーズの「美しくなりたい」という気持ちは最初は夢ですが、実現させるためにいろんなことを経験していく。

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

私たちもユリシーズも、“なりたい自分”を目指していく時は本当に辛くて折れそうになるし、忘れられないほど傷つくこともあります。

それでも、夢を追いかけることだけはやめられない…!

たぶん、このページに飛んできて読んでくださる方は(学生に限らず)そんな人が多いと思っています。

 

だからこそ、本作を性別やLGBTQという視点ではなくて、 ”夢と悩みを抱える若者の物語” だとそのままで考えていただけると嬉しいです。

夢を追いかける人もユリシーズやサタデー・チャーチの人々も、「自分の心は決まりかけているのに、周りがそれを認めてくれない」という部分が大きくて、周囲の声に潰されそうになる…。

そこに同じ痛みや期待、悩みを知る人たちがいたらどんなに心強いか。

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

自分の夢を自分の責任で追いかけていると、誰にも話せない焦りや葛藤、「もうやめるべきかも」というリスクを考える気持ちで苦しくてたまらなくなるんです。本当に。

それでも諦めたくないからこそ、ユリシーズとサタデー・チャーチの人々のような関係で背中を押されるとすっごく元気になりますよね。

何も言わなくても受け止めてくれるから、自分を暴かれないし…。

 

けれど、世の中にはいろんな人がいます。

作中には、“善意”と思いながら無意識にズタズタの傷を作っていくような、そんな社会のすべてをガチガチに固めたような人物が登場します。

これは全てを知ったふりをして、“なりたい自分”や夢を追いかける私たちを全力で止めにかかる人たちと同じなんだと思います。(言い方が強くてごめんなさい!)

もちろん、本当に心配してくれていると思うのだけれど、その言葉に耐え難いくらい傷ついたことだってある。

だからこそ、ユリシーズの怒り、痛み、悲しみが手に取るようにわかって、本当に苦しい気持ちになりました。

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

 

LGBTQという枠組みがあるけれどそんなものは必要なくて、私たちとユリシーズやサタデーナイトチャーチのみんなは、何一つ違いなんて無いと思うのです。

 

 

また、本作といえばミュージカルタッチで描かれていることにも注目です。

映画は前情報を入れずに観たい!と思ってしまう私は、かなり驚きました。

初めは「歌が!!!」という気持ちでしたが、全てのシーンの鮮やかさ、綺麗な歌声が深く突き刺さりました。

本当の自分をみてくれること、愛してくれること、いろんなことが歌唱シーンに詰まっています。

とある人物の歌唱シーンで、想いを馳せるような…視線をどこかに定めたままの姿が印象的でした。

辛い経験を知っている人なら、あの感覚はよくわかるんじゃないかな…と思います。

きっと、何かがあった次の日はお風呂や電車でああなってしまう。

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

 

…そして、心の底からときめいてしまうシーンの登場もおすすめさせてください。

もう、ユリシーズが!!ユリシーズが!!!

すごく爽やかで、お互いを大切に想って、まだ気持ちを確かめ合う一歩手前という一番楽しい時期。

最高に素敵でドキドキしてしまって、満面の笑みを浮かべて画面を見つめていました。シアターの暗闇の中で。

 

こんなふうに、気持ちをいろんな方向に揺り動かしてくれる本作ですが、
そのレビューを書くことにとても緊張しています。
この世界にはいろんな捉え方があって、誰がどう思うのかはわからない。
けれど、悩みや夢を抱える方々の気持ちが少しでも楽になればいいな、と思っています。

 

ユリシーズが自ら掴んだ環境はすごく素敵なもので、かけられる言葉も優しく変化していきます。
私の側にこんな人たちがいて欲しかった」という気持ちになったら、「こんな人たちもいるんだ」と考えてみてください。

今はまだ出会っていなくても、ひっそりとだって夢を追いかけてもがいていれば、必ずどこかで会えるはずです。

 

本当に辛くて苦しい時間は訪れるけれど、その先にはきっと明るい何かが待っています。…と、そう思いたい!

サタデーナイトチャーチのように、優しく背中を押してくれる存在が見つかりますように!

Review by おこめとパン

 

映画『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』PG-12

2019年2月22日より全国順次公開
監督・脚本:デイモン・カルダシス
出演:ルカ・カイン/マーゴット・ビンガム/レジーナ・テイラー/MJ・ロドリゲス/インドゥヤ・ムーア
公式サイト
©2016 Saturday Church Holding LLC ALL rights reserved.


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映画業界人にインタビュー:国際交流基金の活動

映画業界人インタビューVol.12独立行政法人 国際交流基金 映像事業部 寺江瞳さん【後編】

国外からは、日本の映画市場や映画業界はどう見えている?

おこめとパン:学生の頃にやっていて、今のお仕事で役に立っていることがあれば教えてください。

寺江さん:仕事に役立っているかわからないですけど、学生の頃にしかできないことってあると思うんです。長期的にやること、例えば旅行とか勉強とか留学とか。すぐお金や結果にならないことも、考えたりトライしたりする時間がたくさんありますよね。映画鑑賞や読書もそう。私も学生時代にボランティアで学生向けマガジンのライターをしていておもしろいなと思って新聞記者を志望したので、何が将来に繋がってくるかわからないですが、いろいろやったほうがいいと思います。きっと社会人は皆同じことを言うと思いますが(笑)。

おこめとパン:今の学生って、とにかくやりたいことが見つけられないっていう人が本当に多いんです。私とミミミちゃんは映画を作りたいんですけど、それをなかなか言えなくて…。

寺江さん:そうなんですか!?東京なんかだと、逆に情報が多過ぎるんですかね。

おこめとパン&ミミミ:確かに…。

寺江さん:だから地方のほうが逆にハングリー精神みたいなものがあったりするのかなあ。

一同:あ〜。

映画業界人にインタビュー:国際交流基金 寺江瞳さん寺江さん:私は大学まで九州に住んでいたので、東京にいる学生って、すごく羨ましいですけどね!映画や文化イベントも多くて第一線で活躍する人にも会えるし。もちろん東京以外でもいろいろおもしろい活動もあるし、とにかく何かしないともったいない。

おこめとパン:そうですよね。学生って時間があるからこそですもんね。ちょっとお話が変わってしまうんですが、海外とのお仕事をすごくたくさんされているなかで、国外から見た日本の映画市場や映画業界はどういう風に見えていると感じられますか?

寺江さん:ドメスティックな思考が強いなと思うことはあります。国内市場内で興行として上手くいっているのは喜ばしいことですが、もっと海外でも見てもらえるチャンスが増えたら良いなと。日本映画はアニメをはじめとても人気が高いですが、世界的には、映画館で日常的に観られる環境にはなっていない。
一方で監督さん、プロデューサーさんなどと海外に一緒に行くと、海外での映画市場や制作、海外の文化などに非常に興味を持ってくださる方が多いんです。意外と監督って海外で反応を見る機会が少ないんでしょうね。実際、基金でもいろんな国で上映していますが、報告しても監督まで届かないことが多いと思うんです。だから、私達としてはそういう反応を知るチャンスにしていただきたいというのもあります。文化の壁を越えて共感を得られることを実感していただくことは、その後の作品作りにも良い影響を与えてくれると思います。
近年は海外との共同制作も増えているので、実際にどんどんお仕事のオファーがきている方もいます。基金では海外の制作者や映画業界の方との交流の機会を設けるようにしているので、つながりをつくり、その後の海外展開の手助けができればと思います。

ミミミ:他の国で映画祭を行うにあたって大変なことはありますか?

寺江さん:海外の基準と日本の基準が違うし、海外はしょっちゅういろいろなことが変更になります。日本人の感覚だと、先に話し合って決めていって、決めたことは基本的に変えないみたいな感覚だと思うんですけど、中国に限らず海外は随時変動していくというか。直前に決まることもあれば、日程とかも全然変わるし、国によって検閲があったり、許可が下りなかったりすることもあります。基本的に仕事の進め方が違うので、文化を尊重しつつ、日本側が求める水準はキープできるよう説明や確認を丁寧に行うなど、気をつけています。

映画業界人にインタビュー:国際交流基金の活動ミミミ:海外の映画祭での観客のテンションはどうですか?日本人って映画を観る時に静かですが。

寺江さん:そうそう、笑いは中国のほうが結構おきますね。お客さんが若いのもあるかもしれませんが、テンションが高いんだと思います。「えーっ!」とか声を出したり、手をたたいたり、日本人と全然違いますね。あとはティーチインの時間って、日本ではあまり手を挙げる人がいないじゃないですか。

おこめとパン&ミミミ:挙げない、挙げない…(笑)!

寺江さん:ですよね。今まで何十回と上映後のトークをしていますが、質問がなかったのは1回しかないですね。結構次々に挙げてくれて、日本語もできるお客さんがとても多いので通訳なしで日本語で質問する方が多い(笑)。

局長:質問がたくさん出ると、登壇者も嬉しいですよね。

寺江さん:そうですよね。質問もすごく深くて、よく観てるなって思うことも多いです。あと「自分はこう思うんですけど」ってことを恥ずかしがらずに一生懸命話す人が多い。日本の俳優や映画、ドラマなどもよく知っているなあと驚きます。
昨年秋に石井裕也監督に深センと広州にゲストでご登壇いただいたとき、映画館で100人規模くらいのトークイベントをしたのですが、満席でみんなが次々に質問し、熱視線が監督に集中していて。監督は「(観客の)圧がすごい!」とびっくりされていました(笑)。そういう体験はなかなか日本ではないんじゃないかなって思います。あと昨年重慶では、現地の共催団体のボランティアスタッフに映画を学んでいる学生たちが多かったのですが、篠原哲雄監督がスタッフの学生に「どんな映画を撮ってるの?」と話しかけてくださって、学生に映画を撮るときのアドバイスをしてくださっていました。映画を届けるだけでなく、作り手の方と実際にお会いし、触れ合えるのが映画祭の良いところですから、映画祭を通じてそんな交流を積み重ねていければと思います。
お客さんに若者が多いこともあるんですけど、若者がこれからの世界を作っていくので、特に多くの若者に交流の機会を作っていきたいです。

一同:今日はありがとうございました!

取材日:2018年11月27日

 

今回の記事担当:おこめとパン
■取材しての感想
「こんなお仕事があるのか!」という発見と、世界各国にはそれぞれの価値観があるという当たり前なことを改めて実感しました。言葉と文化を超えた手段の1つに映画があることが映画ファンとして本当に誇らしいです。楽しいお時間をありがとうございました!

【前編に戻る】

 

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映画業界人にインタビュー:国際交流基金 寺江瞳さん

映画業界人インタビューVol.12独立行政法人 国際交流基金 映像事業部 寺江瞳さん【前編】

今回は、エージェントのミミミと、おこめとパンが取材しました。2回に渡ってお届けします。

 

国際交流という視点でみた、映画の可能性

ミミミ:普段のお仕事としては具体的に何をされてるんですか?

寺江さん:国際交流基金というのは、外務省所管の独立行政法人で、美術や言語など文化を通して国際交流を行っている組織です。その中で映画を通じた文化交流として、映画祭の開催を中心に調整や準備作業などをやっています。全世界で年間100件以上を分担して担当しているので、複数同時に準備しています。多くの国では日本の大使館とか総領事館と共催しているので、現地での運営は共催機関のほうでやっていただいて、こちらでは随時進捗を聞いて、素材の準備、字幕制作やポスターやHP制作などの費用の支払いなどの準備をやっています。また、国交樹立〇〇周年など、節目の年には特定の国や地域で大きな映画祭を行います。こちらは私達で企画から素材手配、広報制作、ゲスト招へいや現地での運営まですべてこなします。今年度は東南アジア地域、ロシア、そして私が担当した中国で大きな映画祭を実施しています。

局長:海外の方とのやり取りで、英語だけではないと思いますが、言葉はどうされているんですか?

寺江さん:中国での上映に関しては、2017年の日中国交正常化45周年、2018年の日中平和友好条約締結40周年と記念の年でメイン事業になっていて現地とのコミュニケーションも多いので、一人中国映画事業専門スタッフがいます。英語圏だったら基本的に職員が担当しています。

局長:他の中東とかはどうなんでしょう?

寺江さん:基本的には大使館の方とのやりとりになるので、日本語がやり取りできますし、現地職員の方とは英語でやり取りをしています。スタッフはロシア語やフランス語などいろいろな言葉を話せる人もいますよ。

ミミミ:今のお仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?

寺江さん:私は大学卒業後10年くらい、全国紙の新聞社で記者をやっていました。取材をきっかけに、現代アーティストやキュレーターたちの面白い活動に出会い、彼らと行動を共にするうちに、アートの奥深さに興味を持ち、国内外のいろんな展示やイベント、アートスポットなどをリサーチしに行くようになりました。プライベートでアートイベントを実施したり、新聞社の中で文化の記事を発信したりと活動していましたが、ご縁があって2016年から国際交流基金に来ることになりました。新聞記者の時はずっと社会問題に接していた訳なんですけど、いろいろな立場の人々には、どうしてもわかり合えないものがすごくあるなと日々感じていたんです。そういったところで社会の常識や固定観念にとらわれないアートの可能性は大きいのではないかと思いました。新聞は社会をよくするために報道という形でいろいろな人や物事をつなぐ「メディア」ですが、人やアートをつなぐ文化事業に携わることも同じ目的で可能ではないかと考え、ここでのお仕事をやることにそんなに違和感はありませんでした。映画はミニシアター系などを中心に観ていましたが、専門的に勉強したこともなく詳しいわけではなかったので、映像事業部に配属となってからいろいろ勉強しました。お仕事を通じて、配給さん、映画祭を運営されている方、監督やプロデューサーさんなど、映画に一生をかけている方に出会い、その熱意に触れることで、いろいろな視点を学ばせてもらうことが大きいです。やっぱり映画っておもしろいじゃないですか。映画は誰でも観たことがあって、映画を嫌いな人っていないから、それはすごいことだと思いますね。あと、私は元々国際交流も好きで、自分の知らない世界を見たいっていうのが強かったので、記者、アート、旅、国際交流っていうのは自分の中では地続きで、自分の知らない世界を見ることで視野を広げ、新しいことを学びたいという思いが強かった。だからそういう体験をできる仕事を選んできたのかなと思います。

映画業界人にインタビュー:国際交流基金の活動ミミミ:中国で行われた日本映画祭の映画を選んでいる人は誰なんですか?

寺江さん:中国の共催者の意見も取り入れながら、私達で選んでいます。セールスとの関係もあって、何でも配給会社に頼めばオーケーしてくれるわけじゃなく、特に中国は日本映画がかなり売れているので、出品可能な作品から自分達の条件の中で選んで、なおかつ作品も良いっていうのを選ぶのが、なかなか難しいです。文化交流だからって日本を良く描いているものを選ぶ訳ではなく、日本で人気の作品、日本の今を映しているものを選ぶようにしています。例えば『カメラを止めるな!』は一般的にはマイナスな要素である低予算を逆手にとっておもしろいものを作りあげた例で、それが大ヒットして社会現象にもなっていますが、日本の独特な状況だと思うんですよ。中国は今結構大きな予算をかけたスペクタクル大作も多いですが、逆に日本は不況と言われている中、創造性によって優れた作品を生んでいる。“カメ止め”は、私達の映画祭でもいろいろな国で上映し、監督はじめゲストの方に現地に行っていただいています。映画には歴史や都市、食やファッション、言語などいろんな背景が詰まっているので、良い作品を紹介して国を超えて共感してもらうことが文化交流になると考えています。

おこめとパン:映画祭はどれくらいの動員があるんですか?

寺江さん:例えば中国の映画祭は若い方が多くて、特に女性が多いんですが、日本と一桁違うくらいで、昨年度実施した映画祭は計2万人以上が来場されました。

一同:ええ~~~!!!

映画業界人にインタビュー:国際交流基金の活動寺江さん:中国映画の映画祭を日本でも実施したのですが、約3千人だったので全然桁が違いますね。特に上海では、座席が1300席以上ある劇場もありますが、ほとんど埋まるくらい人気が高いです。今年度中国6都市で実施した上映会では、約1万8千人が来てくださいました。

一同:すごい!

局長:中国では映画館の数は増えてるんですか?

寺江さん:すごい勢いで増えていて、アメリカを抜いて世界一になっています。チケットも日本より安いですし、若い人にも娯楽として定着しているように思います。

ミミミ:今の仕事で一番楽しかったことは何ですか?

寺江さん:中国内で同日同時に3箇所で開催して、その中でゲストのスケジュールも複雑で大変だった時があったんですけど、現地で観客の皆さんの反応を見られて「こんなに満席になって、皆楽しんでくれて、監督もすごく手応えを持ってくれていて、やりがいがあるな」と思いました。毎回準備がすごく大変なんですけど、実際お客さんの笑顔を見た時に良かったなって思うという、その繰り返しですね。作り手さんも海外での反応にとても興味を持ってくださるので、海外展開の一助になればうれしいなと思っています。

取材日:2018年11月27日

 

今回の記事担当:ミミミ
■取材しての感想
就活まっただ中の私ですが、映画に関わる仕事も視野に入れています。その中で今回寺江さんのお話をお聞きできたのはとてもいい機会になりました。映画祭を運営していく側、ましてや外国で日本映画を紹介する映画祭を企画・運営する仕事っていうのがどんなものなのか。どんなことを思って開催しているのか。また映画祭の重要性なども聞けて新しい発見がたくさんありました。また、たまたま映画に配属になったとおっしゃっていた寺江さんですが、映画を制作している方の熱意を目の当たりにしてその手助けができればとおっしゃっていたのも印象深いです。私達が何気なく観ている映画や、海外の方が観る日本映画には映画制作陣や配給さん、もちろん映画祭企画運営の方々などの伝染していった熱意によって生まれているのだなと実感しました。

 

映画にまつわるお仕事って、本当にいろいろあるんですね!映画関係のお仕事をしたい学生の皆さんにとっては、間口が広がりますね。後半は寺江さんの学生時代のお話などもお伺いしています。→【後編を読む】

 

国際交流基金の事業

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アップリンク吉祥寺オープン20181214

映画業界人インタビューVol.11有限会社アップリンク 代表取締役社長 浅井隆さん【後編】

映画業界は衰退していない!業界が栄えるには…

ミミミ:総合的にいろんな方向で展開するにあたってメリット、デメリットはありますか?

浅井さん:デメリットはないよね、要するに映画のことを考えてればいいんで(笑)。映画のプロデュースの経験もあって、配給会社でもあって、渋谷に映画館があって、吉祥寺にも作ろうとしてるって、そんなに全部を考えている人って意外にいないのよ。アイデアがあればアップリンククラウドとかオンデンマンドみたいに自分達のサイトを持つこともできる。そこを全部自分の手で経験できるっていうことはおもしろい。全部自分でわかる範囲でできるし、やってることがぶれなければ、どんどんどんどん知識が貯まっていくので、メリットはあるけどデメリットはない。

アップリンク吉祥寺オープン20181214

2018年12月14日にオープンしたアップリンク吉祥寺

ミミミ:大変なことはありますか?

浅井さん:そんなにないんじゃないかな。

ミミミ:それは好きだからですか?

浅井さん:いや、「好きだから」ってそう単純に考えることは間違ってると思う。やり続けることは大変だよ。だけど、なんでダメなのかって考えてそこを直していけば、アップリンクくらいの規模の会社だったら、自分が反省すれば軌道修正できる。もちろん一緒にずっとやってきたスタッフが育ってきてるから、チームの力でやりたいこともできる。今アップリンク吉祥寺を作るってことでアルバイトを一気に20人くらい増やさなきゃならない。大きな会社だったら何でもない人数かも知れないけど、僕らは元々小さい会社でそこは大変っていったら大変だけど、自分の考えで軌道修正できる大変さかな。

アップリンク吉祥寺オープン20181214

局長:学生映画宣伝局のメンバーには映画業界に入って宣伝をやりたいという人が多いんですが、業界の方からは「厳しいよ」とか「儲からないよ」とか、だいたい共通していることを言われるんです。浅井さんは、そこのところをどのように感じてらっしゃいますか?。

浅井さん:俺はそれは間違ってると思ってて、うちも働き方改革で給与形態を見直したり、深夜までの残業も今年に入ってからなくしてる。給料が悪いとか大変だとか、架空の映画業界をイメージされてもね。もしそうだとしたら、そんな業界に入る必要ないし、全然夢がないじゃない。
だったらどこかの会社に入るんじゃなく、自分達で新しいことをやったほうが良いと思う。映画業界っていっても配給会社とか宣伝以外に、シネコンで働いてるアルバイトの人もいっぱいいる。宣伝っていっても本当に自分の好きな作品を宣伝できるかっていうと宣伝会社に入っちゃうと違うって思うこともあるだろうし。とはいえ、自分が何をやりたいのか、20歳ちょっとで見極めるのは難しいよね。

ミミミ&さおり:難しいです。

浅井さん:難しい。でも政治的にも経済的にもとにかく日本は閉鎖的だから、一旦海外に出るのはありかも。ただ、語学留学でどうしようもない帰国子女にはならないで欲しいんだけど(笑)。

ミミミ:雰囲気だけ持って帰ってくるような(笑)。

浅井さん:そう、うまいこと言うね。そういう人何十人も見てるから(笑)。

局長:浅井さんは買い付けに行かれた最初の頃、英語はどうされてたんですか?

浅井さん:いや、全然できなかったね。片言だった。でも売り買いなんか、喋れなくてもできるじゃない(笑)。

局長:権利関係の交渉とか、複雑なこともあったりしませんか?

浅井さん:契約書とかは一生懸命辞書を引いて、勉強して覚えるっていうのはやってたけど。

一同:スゴい!

局長:なんだか今日のインタビューでお話を伺って、今までいろいろ難しく考え過ぎてたのかなって思いました。業界が衰退しているというお話も含め…。

浅井さん:映画業界が衰退してるわけではない。映画業界っていう時に、ネットフリックスとかアマゾンスタジオを入れてないでしょ。映画業界が衰退してるって意味がわからない。それは全然新しいことにチャレンジしてない人の話でしかないと思うけど。

アップリンク吉祥寺オープン20181214

2018年12月14日にオープンしたアップリンク吉祥寺

ミミミ:映画業界はこれからこういうふうにしたら伸びるんじゃないかっていう浅井さんのビジョンはありますか?

浅井さん:吉祥寺は料金体系を変えました。シニアの反語って、ユースだよね。学割をやめて、一般は1800円、シニアは1100円、ユースは1300円っていう3つにしたのよ。ただアップリンクの会員になれば、ユース会員の人はいつでも1000円で観られます。だから、どうやれば映画業界が栄えるかっていったら、若者に映画を観てもらうしかない。

取材日:2018年11月27日

映画業界人にインタビュー:アップリンク浅井隆さん

今回の記事担当:さおり
■取材しての感想
多角的に事業を展開されていることもあり、情報収集の質に驚きました。フェイクニュースのお話にも触れてらっしゃいましたが、すべて鵜呑みにするのではなく自分で調べたり実際に足を運んでみることが大切だなと思いました。映画業界について大学でも小さい市場で衰退していることを学んでいたので驚きました。配給会社や劇場などいろいろな立場で関わり広い視点でみると様々な動きが感じられるんですね。また、アップリンクの配給作品のこだわりを聞き、メッセージ性が深いと思い、これまで配給会社によってそういった視点で作品を観たことがなかったのでとてもおもしろかったです。とっても魅力ある会社だなと感じました。

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映画業界人にインタビュー:アップリンク浅井隆さん

映画業界人インタビューVol.11有限会社アップリンク 代表取締役社長 浅井隆さん【前編】

今回は、エージェントのミミミと、さおりが取材しました。このインタビューは2回に渡ってお届けします。

 

配給会社は1人でも始められる! 

ミミミ:アップリンクを作られる前は何をされてたんですか?

浅井さん:高校を卒業後に東京に来て、“天井桟敷”っていう寺山修司さん主宰の劇団に入って、寺山さんが亡くなるまで10年くらい舞台監督をやってた。

ミミミ:どんな経緯で舞台監督になられたんでしょうか?

浅井さん:入って1年も経っていないうちに先輩がやめたから。

ミミミ:元々演劇に興味があったんですか?

浅井さん:当時、天井桟敷は海外で公演したり、日本の他の劇団とは違うセンスがあったかな。

ミミミ:元々東京に出られたのはどういう目的だったんですか?

浅井さん:大阪出身なんだけど、やっぱり東京に行ってみたいと思って。10年間劇団にいて、寺山さんも亡くなって、何か自分でやろうと思った時に、配給は時間はかかるけれど一人でもできるような仕事だった。もちろん全く一人じゃなく、友達とかアルバイトの人達に手伝ってもらってね。

ミミミ:そこで演劇ではなく映画にしたのは何か理由があるんですか?

浅井さん:寺山さんは映画監督でもあったので、彼が作っている映画にもスタッフとして参加してて、映画はそんなに遠い世界じゃなかった。

ミミミ:一人で配給なんて大変そうで、私からすると自分でやりたいと思っていても躊躇しちゃいそうですが。

浅井さん:天井桟敷は、どちらかと言うと自由に自分達が考えたことを表現できる劇団だったんで、会社に入ろうとは考えなかった。演劇でも場所を借りて公演をするわけで、それは舞台監督としてやってたんで、配給ならできるかなと思った。
今って一人で映画配給をやる会社っていうか、屋号をつけて活動していらっしゃる方もいて、配給は一人でもできる。ただ一人でやってる場合は誰かから少し資金を出してもらって請け負ってやるケース、宣伝費を最初にもらってやっているケースがある。映画配給の仕事と劇場の仕事って考えると、お金の流れで考えてみるとわかるんだけれど、例えばカフェだと、お客さんを呼んでコーヒーを売ったら現金収入がその場であるよね。仕入れたコーヒー豆は先に送ってもらって、仕入れ代金はたいてい後で払う。普通僕ら一般人はお店に行ってお金を払って買うけど、店は月末に締めて、翌月末に払う。ということは払うまでに仕入れて売り上げをたてればいいわけだよ。ところが、映画の配給って、もし本当に個人で映画を買い付けて、いろいろ宣伝をやろうと思ったら、宣伝費とか、あとスタッフのお給料、事務所があったら家賃、電話、コピー機のリース代とか先にお金が出ていく。入ってくるのは映画上映した後。だから、配給は結構大変だけれども、そういうことを僕はよくわからなかったから、とりあえず最初に映画を買い付けて、配給して、その上映収入が入ってくるまでは全然貧乏だよ。でも使ったお金プラスアルファがちょっと入ってきて、それを回転させてやっていけた。

ミミミ:お金の工面が結構厳しそうなイメージです。

浅井さん:厳しい、厳しい。

ミミミ:なのに配給会社をやっていこうと思ったのはなぜですか?

アップリンク吉祥寺オープン20181214

2018年12月14日にオープンしたアップリンク吉祥寺

浅井さん: 1987年にアップリンクを作ったんだけど、ちょうど時代的にミニシアターブームっていうのがあった。2人はまだ生まれてないでしょ?

ミミミ&さおり:はい。

浅井さん:そうだよね。今年で会社作って31年だから。今のアップリンクは40席とか、大きくて58席あるけど、当時は200席、300席とある劇場でも、ミニシアターって言われてて、僕からするとミニじゃないけどね。それがいくつかできてきて、館主が見せたい映画を1スクリーンで1作品、何週間も上映するスタイルがあったんだよ。それがミニシアターのやり方で、それぞれの個性があったわけ。業界の言葉だと単館上映って言って、1つの劇場で1作品しかやってなかったから、その映画を観たいならそれをかけている映画館に行くしかない。そういう状況があったので、アップリンクも映画を輸入して上映して、そこでうまく続けられたっていう状況があったかな。

さおり:その配給会社を設立させた後に劇場をオープンさせたんですよね。

浅井さん:ただ、劇場は配給と違って一人じゃできない。映画館は休みなく上映してるしね。お金の流れも配給とは全然違うけれど、やっぱり最初に映画館を作るっていうのはたぶんできなかった。最初一人で配給をして、それでスタッフが何人か増えて、今度は小さい場所を持とうってなったときにスタッフがいて初めてできたことかな。

さおり:その流れは元々視野に入れてたんですか?

浅井さん:元々外国の映画を日本で配給することが多かったんで、上映してもらうには映画館と交渉しなきゃいけない。そうすると、こちらがこの作品はおもしろいからお客さんが入ると思っていても、映画館はそう思ってくれなかったり。で1990年代、2000年代ギリギリまではミニシアターの時代だったんで、作品と劇場の個性が合う形にしようとすると、自分達で上映する場所が欲しいなと思った

アップリンク吉祥寺オープン20181214

2018年12月14日にオープンしたアップリンク吉祥寺

ミミミ:吉祥寺に新たに劇場をオープンしようと思ったきっかけは何だったんですか?

浅井さん:週末はアップリンク渋谷がだんだん満席になっちゃって、3スクリーンしかないから、お客さんにサービスがちゃんとできない。ビジネスとして、吉祥寺は都心でありベッドタウンでもある。そういう意味じゃチャンスはあるかなと。

さおり:いくつか候補があった中で吉祥寺を選ばれたんですか?

浅井さん:人口の推移を見て、人口が減ってないところ。そうすると東京なんだよね。これからシネコンは池袋に2つもできるし、たぶん品川と東京の間にできる新しい駅にもどこかのシネコンができると噂されてるし、渋谷ヒカリエの横にも109のシネコンができると言われてる。人口が増えてるのは都心なんで、都心はまだ映画館ができる余地がある。だって会社が渋谷にあるからずっと通ってるけど、若者が多いセンター街はずっと若者が多いもん。20年前も今も。

局長:吉祥寺と渋谷で一番違うところはどういう点ですか?

浅井さん:デパートの東急に皆自転車で来る。

アップリンク吉祥寺オープン20181214

2018年12月14日にオープンしたアップリンク吉祥寺

局長:その文化的な違いは、作品を選ぶ時にも変わってくるんですか?

浅井さん:平日の昼間はやっぱり主婦、子育て中の方、あるいはシニア層とかが、お客さんになるんじゃないかな。映画ファンだけじゃなくても、子育て中のお母さんとかはかつて映画を観てたけど忙しくて、新宿とか渋谷に電車で一本でも来ようとはなかなか思わないじゃない。でもスーパーに行くついでに2時間映画を観ることはお母さん達の生活のライフスタイルに入るんじゃないかな。
5スクリーンあるんで、もう少し多様な編成ができるよね。例えば夏休みとか、春休みは子ども用のアニメとか。

取材日:2018年11月27日

今回の記事担当:ミミミ
■取材しての感想
私が初めてアップリンク渋谷で観た映画が2015年公開の『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~』でした。それ以来、ファストファッションの洋服屋に行くと今でもこの映画が頭をよぎります。それ以降も基本的に私はアップリンクにドキュメンタリー作品を中心に観に行っています。アップリンクで観る作品からは、毎回、劇場を後にする時に何か頭の中に重しを詰め込まれたような、そんな強烈な衝撃をくらいます。今回、浅井さんとお話をさせて頂いて一番印象に残ったことは、「社会と繋がっている映画をやっていきたい」とおっしゃっていたことです。映画は、元気のない時の特効薬であるようなエンターテインメント性もありますが、私達の知らない、気づいていないようなことを教えてくれる、考えさせてくれる側面も多く持っています。ただ目に映すだけではなく、自分で考え、消化し、一生自分自身のカラダの中に残っていくような映画を上映するアップリンク。そこに込められた思いを聞くことができ、とても嬉しかったです。

 

とにかくパワフルにいろいろなことにチャレンジされているアップリンク。後編では今の日本の映画業界についての浅井さんのお考えなどをお聞きしています。若者が鍵だそうですよ!→【後編を読む】

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Netflix『クリスマス・クロニクル』カート・ラッセル

私のクリスマス・クロニクル  by mo

学生映画宣伝局の活動を本格化させる一環として、今年は特にクリスマス映画を観た。クリスマス特有の、ハッピーで色とりどりな映画たち-特に、昨晩観賞したNETFLIXオリジナル『クリスマス・クロニクル』を観ているうちに幼少期の思い出が鮮明に思い起こされたため、自身のクリスマスを辿ってみようと思う。

Netflix『クリスマス・クロニクル』カート・ラッセル

小学校 ファンタジック時代

小学校の頃は、学校や習い事のクリスマスパーティーがあって、サンタはトナカイのひくソリに乗ってくるだとか、25日の夜にクッキーと手紙を置いておくと返事が来るとか、そういう話が身近にあった。

*

サンタを見たことがある。

正しくは、まだサンタを信じていた12月24日の深夜に、寒く薄暗い部屋のなか限りなく父に近い影が入ってきたのを見た。小学校3年生だったと思う。

私はどうにも頑固なところがあって、周りの友達たちがそろそろ失笑し始める学年になっても、心の中ではサンタを信じていた。3年生のクリスマスに見た影がチラついていたし本当は分かっていたけれど、そう信じたかった。だって、そっちの方が楽しいじゃん。家族とプレゼントの話題になったとき、無邪気にサンタを楽しみにしていた私に父はこう言った。「サンタはお父さんとお母さんです」。

それ以降、うちの家族ではプレゼント希望は自己申告・全員で買いに行く制になった。さらばサンタあての手紙。25日の朝のワクワク。小学校6年のクリスマスはニトリで布団を買ってもらった。

かくして私の“夢みるファンタジック・クリスマス時代”は幕を閉じたのだった。

Netflix『クリスマス・クロニクル』

 

中学・高校・大学1-3年 クリスマス多様化時代

小学校を卒業すると、サンタもツリーも不思議と消滅し、“クリスマス”だけが残った。以降、“クリスマス~友達とたこパ(たこやきパーティー)編~”や、“クリスマス~特になにもしない編~”、“~バイト編~”、“~リア充編~”、“~非リア充編~”などを経た。クリスマスだからという口実でただ友達と遊ぶ日、そんな印象になったし、正直そんなに覚えていないのもある。

 

Netflix『クリスマス・クロニクル』

NETFLIX映画『クリスマス・クリスマス』から教わったこと

クリスマスって何のためにあるんだろう?

無論イエス・キリストの生誕を祝う日なのは分かっている、けれど。こんなにもクリスマスを題材にした映画があふれていて、そのどれもがハッピーで、クリスマスの雰囲気に人々が酔いしれるのはどうしてだろう。

本作のサンタ、ニックは、「クリスマスは誰もが良い人になれることを思い出せる日だ!」と言った。みんなが大切な誰かを思い、優しくなれる、素晴らしい日を決して失ってはいけない、と。

 

Netflix『クリスマス・クロニクル』カート・ラッセル

学生最後のクリスマス

親元を離れ一人暮らしを始めて4年目になる。自分による自分のための時間・物・事がうんと増えた。めんどくさいこともあるけれど、深夜まで好きな映画を観られるのは最高だ。こういった自分による自分のためのもの・ことに溢れた日々だからこそ、「誰かのために」という気持ちが愛おしく感じるようになった。あの頃の日常や多少不満に思っていたことでさえ、周りにいた家族やその他大勢の人が彩っていてくれたのだ。

クリスマスの飾り付けや、パーティーの準備、帰宅する頃には部屋を暖めていてくれること、プレゼントとは別に靴下型に入ったお菓子の詰め合わせを買ってきてくれること、ケーキを大きめに切り分けてくれること、なかなかプレゼントを決めずにいる私にやきもきしつつも、深夜の寒く薄暗い子ども部屋に忍び足で入ってくる、これらすべての愛おしいこと!

 

私にはまだ子どもはいないし、今年は(今年も)特別な1人と過ごすことはないが、大好きな友達とチキンとケーキを焼いてパーティーをする予定だ。私はケーキ担当だ。あの子の好きなチーズケーキに、あの子の好きなフルーツをトッピングしよう。靴下型のお菓子も忘れずに買って、プチサプライズだ。はやくみんなの笑顔が見たい。

 

やっぱり、クリスマスはやめられない。

Netflix『クリスマス・クロニクル』カート・ラッセル

『クリスマス・クロニクル』
Netflixにて配信中!
公式サイト

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クリスマスツリー写真

ライター班企画!クリスマスカウントダウン アドベント映画レンダー

クリスマスのムードを盛り上げるのは、
やっぱりクリスマス映画!

ということで、ライター班のおこめとパン、cosmos、mo、ミミミが、お気に入りのクリスマス映画についてレビューを書いています。下記のタイトルをポチッとすると各レビューがご覧頂けます。

Vol.1 『RENT』

Vol.2 『ホーム・アローン』

Vol.3『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』

Vol.4 『ホリデイ』

Vol.5 『フォー・クリスマス』

Vol.6 『ラブ・アクチュアリー』

特集:クリスマスプレゼントはもう決まった?悩んだときは映画を観よう!

コラム:私のクリスマス・クロニクル by mo

 

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女子大生が!

クリスマス映画を

24時間見続ける!?

 

YouTube班、TAKE、おかめ、ハグリ娘による初の動画企画。

企画も撮影も編集も全て学生がやってます!

SHIBUYA TSUTAYAでDVDレンタル編

前編

後編

 

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映画『フォー・クリスマス』リース・ウィザースプーン/ヴィンス・ヴォーン

クリスマスカウントダウン・アドベント映画レンダーVol.5『フォー・クリスマス』

こんにちは。
学生映画宣伝局のエージェント兼2代目秘書、おこめとパンです。

本格的に空気が冷え、そろそろクリスマスが近づいてきました。
今回は、ある家族“たち”のクリスマスをみなさんにご紹介します。

4つの家族  “で”  過ごすクリスマス映画、

『フォー・クリスマス』

 

本作は、クスッと笑ってしまう要素がたくさん詰まったコメディです。
画面の端までクリスマス気分が漂う明るさですが、大人になる学生に気づきを教えてくれる作品でもあると思います。

 

主人公であるケイトとブラッドは、
「結婚なんて地獄!子どもなんていらない!」
「好きだから一緒にいる、それだけで良い」 
というカップル。
そんな彼らのクリスマスは、家族と過ごすのではなく自分たちのバカンスとしてエンジョイすること。
今年も家族にウソをついて2人だけのクリスマス!
…と思っていたら、ひょんなことからウソがばれてしまい、“4つの家族”を順番に訪問することに。

 

“4つの家族”とは、ケイトとブラッドどちらの両親も離婚しているため。

この両親たち4人のキャラクターが本当に濃いです!
関係のない私たちは笑い飛ばせるけれど、彼ら2人の「結婚なんて地獄!子どもなんていらない!」という価値観に大きく影響しています。

口を開けばケンカをしていた両親たちを反面教師に、「自分たちはそうならないように」を合言葉のように掲げているのです。

さらに2人は、様々な理由から自分の過去や家族を遠ざけてきました。
そして、それをお互い深くは知らないということにこの訪問で気づいていきます。
一見すれば分かり合って最善策を選んだカップルだけれど、少しずつ現実が見えてくるのです。

本作はもちろん楽しいコメディですが、家族でいると忘れてしまいがちな、 “家族としての役割を果たす存在”ではなくて、“一人の人間として生きる姿”があることを思い出させてくれます。

まだ両親に守られることの多い学生にとって、現在にも、そして将来にも大切な価値観になると思います。

家族のことにフタをして、2人だけの世界にいるブラッドとケイト。
そんな彼らにはどんな変化が起こるのか?
そして、彼らの追い求めていた関係性は、本当に素晴らしいものなのか?

 

これからいろんな経験をして、たくさんの人と関わっていく学生の皆さん。
クリスマスのムードを楽しみながら、“誰かと一緒にいること”についてじわじわ考えてみてください。

ただ、マイルドな大人の会話が飛び交うので注意(笑)!

 

『フォー・クリスマス』
ブルーレイ&DVD好評発売&レンタル中

フォー・クリスマス [DVD]

 

 

 


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映画『真っ赤な星』小松未来/桜井ユキ

Review『真っ赤な星』

心の拠り所を持たない14歳の少女が、愛に飢えた27歳の女性に、恋心に似た憧れを抱く。標準語が話される片田舎で、一見穏やかな退屈さを見せた夏休みが、急速に崩壊へと向かう。

大好きな誰かに近づきたくて、その人の癖を真似てみたり、最近読んだと聞いた本に手を出したり、LINEのプロフィールに設定された音楽をyoutubeで検索したり。その曲の良さがわかったら話しかけようと決めて…、でもある時突然ふとした瞬間に「その人は私とは全然違うんだ」と気づく。そういう経験が誰にでもあるんじゃないだろうか。大好きなんだけど分かり合えないと誰かに対して思うこと。運命の繋がりの不在を、ちょっぴり悲しんで終わること。

映画『真っ赤な星』

私はもう、そういうことに対して本当に諦めが早くて、違う人間なんだから仕方ないなと思ってしまう。そうあることが”大人”だと、どこかで決めつけている。けれどこの映画で、主人公の陽(小松未来)は易々と私の前に立ちふさがる壁を乗り越え、一直線に弥生(桜井ユキ)の人生に突っ込んでいった。

 

「もっと弥生ちゃんの近くに行きたい」
「弥生ちゃんは何が欲しい?」

 

私がそんなことを言われたら、一体なんて返事すればいいの?筋の通った答えを準備させる暇もなく、映画は全速力で101分を終えました。

映画『真っ赤な星』小松未来/桜井ユキ

これは、神様のいない国でしか撮り得なかった映画だ、と思います。この映画が抱えている、もう一つの大きな問題についても。でも神様の不在を嘆いたり、どうしようもないから諦めようとすることもなく、”本当に欲しいもの”に対して彼女たちは必死で貪欲です。だからひどく傷つきもする。「でも、生きるってそういうことでしょ?そうじゃなきゃ、生きてるって言えないでしょ?」と、監督や制作陣の叫びが、静かな画面の向こうから響いている。この映画は、諦めを覚えた私を許さない。

映画『真っ赤な星』小松未来/桜井ユキ

今この20歳の終わりに、この映画に出会えて良かったなと、私は心から思います。

不必要なものが何一つない感情のむき出しを、ぜひ劇場で目撃してください。

Review by 染井

 

映画『真っ赤な星』『真っ赤な星』

2018年12月1日より全国順次公開中
監督・脚本:井樫彩
出演:小松未来/桜井ユキ
公式サイト
©「真っ赤な星」製作委員会


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映画『ホリデイ』

クリスマスカウントダウン・アドベント映画レンダーVol.4『ホリデイ』

こんにちは。エージェントのミミミです。
今回ご紹介する映画は2007年公開の

『ホリデイ』

監督は『ハート・オブ・ウーマン」、『恋愛適齢期」の女性監督ナンシー・マイヤーズ。「彼女は作品内に自分の体験を散りばめることがある」と言う説を聞いたことがありますが、今作ではどこに隠れているのでしょうか。

主要キャストは、豪華俳優陣4人!!!
まずは、ラブコメ界の女王、きれいなブロンドに完璧なスタイル、そしてチャーミングな笑顔を兼ね備えたキャメロン・ディアス。そして、最近では『女と男の観覧車」で等身大の痛々しくも美しい主婦を演じたケイト・ウィンスレット。お次は、直近で観た方もいるのでは?『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で若き日のダンブルドアを演じたジュード・ロウ。最後は、これまた話題の新作『ルイスと不思議の時計』に出演したジャック・ブラック

こんな盛りだくさんな俳優陣でお送りする映画『ホリデイ』。
キャッチコピーは「人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある」ということで、男女二組のラブコメディです。

「恋愛を忘れてしまった」「恋愛に絶望した」「恋愛を諦めた」「本当の恋愛を探し求めている」それぞれ様々な思いを抱えた登場人物たちが出会い、ストーリーが進んでいきます。

この映画の特徴として、設定が大胆で個性的でありながらもしっかりと最後には収まるところにしっかり収まってくれるところ。
ロサンゼルスロンドンの5000マイル離れた土地を舞台にした物語が同時進行で進んでいきます。また、人物関係もとても面白く、同時進行で描かれる物語はしっかりと結びついています。二つの味が違う飴玉を舌でコロコロ転がしているような楽しいわくわくドキドキ感がたまりません!

また、劇中音楽も素晴らしいものばかりで、『レインマン」でアカデミー賞ノミネート、『ライオン・キング」ではアカデミー作曲賞、ゴールデングローブ賞を受賞したハンス・ジマーが担当。印象的なシーンをそれぞれ盛り上げてくれる劇中音楽にも是非耳を傾けてみてはどうでしょうか!

では、ここで小ネタを少々。劇中でレンタルビデオ屋に行くシーンがあるのですが、“あの”アカデミー主演男優賞受賞の大物俳優が登場!実は、彼は当初出演予定はなく、撮影現場に偶然通りがかったことによって出演が決定!偶然が作り出した奇跡…。
また、寿司屋でジャック・ブラック演じるマイルズがケイト・ウィンスレット演じるアイリスの胸に触れてしまうシーンが劇中で登場します。これはジャック・ブラック本人が監督のナンシー・マイヤーズの胸に触れてしまったアクシデントから生まれたものだそう!彼女の体験談はここに反映されていたんですね。もしかしたらほかにも…(笑)。

ということで、男女四人の恋愛模様だけでなく、様々な人との出会いや物語が絡み合い、ぜいたくな群像劇として見応えばっちりです。
是非、クリスマスのこの機会に観てみてください!

『ホリデイ』
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映画『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』声の出演:クリス・パイン/ジュード・ロウ/ヒュー・ジャックマン

クリスマスカウントダウン・アドベント映画レンダーVol.3『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』

こんにちは。
学生映画宣伝局のエージェント兼2代目秘書、おこめとパンです。

ハロウィンが過ぎて、世間はすっかりクリスマスですね。
クリスマスといえば、彼がいなければ始まりません。

そう、サンタクロースです

“ほっこり優しいおじいさん” が定番の彼ですが、
そんなイメージが180度塗り替えられる映画があります。

それが、『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』


サンタクロースはもちろん、麗しの主人公”ジャック・フロスト”が放つ魅力や学生だからこそ突き刺さるストーリーに注目していきます。

 

①背中を追いかけたくなる!●●なサンタクロース

本作ではサンタクロースイースターバニートゥースフェアリー(歯の妖精)サンドマンらによる“ガーディアンズ”のもとへ、世界を恐怖で支配しようと企むブギーマン、精霊ピッチが姿を現します。
そんな悪夢から世界中の子どもたちを守るため、ガーディアンズへ新たに召集されたのがジャック・フロスト
妖精として気ままにいたずらをして過ごす彼は、始めは「適任じゃない!」と戸惑います。
しかしガーディアンズと関わっていくうちに変化が…。

自分でも進むべき方向がわからなくなった時、誰かがヒントを握っていることってありますよね。
その存在が冒頭でお話ししたサンタクロース、ノースです。
彼は、私たちの知るほっこりしたおじいさんではありません。
屈強なんです。
豪快な笑い方、腕には刺青、がっしりした体つき、両手には剣!
みんな大好きソリの上でガンガン闘います。
そんなワイルドかつ愉快なノースには、茶目っ気や相手を思いやる広い心までしっかりあります。
楽しそうに競争心を燃やすかと思えば、悩んでいるジャック・フロストにもさりげなく手を差し伸べます。
だからこそ物凄く付いていきたくなるし、受け止めて欲しくなる存在です。
こんな上司のいる会社に就職できたらいいな!

 

②麗しのジャック・フロストにひれ伏す

そして、サンタクロースが図らずとも導いたのがジャック・フロスト
私は本作を手に取った瞬間から、完全に骨抜きにされました
元々、冬の色や肌が冷たそうな人がどうしようもなく好きな私にとって、ビジュアルから最高でした。造形が本当に美しいです。

雪女だとか某王女様だとか、氷を操る存在は女性で少し厳格な美しさを持っている…というイメージが印象強かったのですが、見事に打ち破られました!
身軽で細身のスタイルラフなパーカーちょっといたずら好きな優しいお兄ちゃんっぽさ、そして新雪のような白い歯…。
これでもかというレベルで、ツボを押さえてくるのが彼です。
ラストシーン、本当に心臓が止まっちゃいました。
絶対に同じ気持ちになる(なった)人がいるはずです。いますよね。

ちなみに、そんな彼を演じるのはクリス・パイン
お気付きの通り、声優陣が跪きたくなるほど豪華なんです。
他にはヒュー・ジャックマン、ジュード・ロウ…などなど、映画ファン垂涎もの。
(ヒュー・ジャックマン演じるイースターのバニーは、格好良くて頼りになる…けれどどこか可愛い!自信に満ちた立ち振る舞いに惹かれてしまう!という、思わぬ落とし穴だらけのキャラクターです。)

日本語吹き替えではピッチ役を務めた山路和弘さんにシビれました。
山路さんといえば、ゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント』のゲラルトさんですね。

③見かけだけじゃない、心に留まるストーリー

ここまでキャラクターについてお話をしてきましたが、何と言ってもストーリーに心臓がキュッとします。

キャラクターの動きや肌、感触…など、どこを取っても魅力的な本作をファンタジーだと思って甘く見てはいけません。
まだまだ不安でいっぱいな学生だからこそグッとくるようなポイントが詰まっています。

そもそも、ジャック・フロストってあまり聞いたことがありませんよね。
…これなんです。
これこそが彼の悩みであり不安の源です。
存在を知られていないから誰にも見えないし、認めてもらえない
どんなに頑張っても楽しませても、誰も自分に気がついてくれない。しかも数百年。
果てしなく切なくて悲しい…!

そんな彼と、まだ存在を確立できない学生の私たちは何だか似ています。
特に大学生は、もうすぐ“学生“という肩書きが無くなって、いよいよ社会に放り込まれる時が近づいてくる。
何者かわからない状態の焦りや不安ってすごく大きくいですよね。
だからこそジャック・フロストの気持ちが痛いほどに伝わって、物語の節々でうるっとくると思います。
物語はファンタジーな自分のルーツ探しだけれど、現実的な私たちにもしっかり通じています。

また、与えられた役目にただ従うだけなのも味気なくて、「なぜ選ばれたのか?」という疑問を持つことってすごく大切ですよね。
それだけで色々なことに意味が生まれます。
ジャック・フロストは、それを強く求めることができたから本作の主人公になれたんだと思います。
不器用でも少しずつ自分を探していて、確かに傷はついていくけれどやめられない。

私たち学生だって、怖いけどもがいていくしかない!


「自分は何者なのか?なぜ選ばれたのか?」

透明人間のような気持ちになったり、認めてもらえない虚しさを抱えてしまった時、この作品はぴったりです。
自分がわからなくなって、どうしようもなく寂しい気持ちになった時、ぜひ一緒にこの作品を観てみませんか?
ジャック・フロストの存在を受け入れてみれば、寒い現実も吹き飛ばす楽しみがやってくることでしょう!

 

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映画業界人インタビューVol.10 映画コラムニスト ジャンクハンター吉田さん

映画業界人インタビューVol.10 映画コラムニスト ジャンクハンター吉田さん【後編】

大人の社交辞令を逆手に取り、ファミコン雑誌編集部に遊びに行ってバイトをゲットした恐るべき高校1年生

ジャンクハンター吉田さん:もう1つ自分の転機があったんです。その転機になった人が、元GAGAで、今はメディアコンテンツ研究家と名乗っている黒川文雄さん。黒川さんがGAGAで映画の宣伝マンをやっていた時に、ホラー映画のイベントを新宿のシネマミラノでやって、1989か90年くらいだったかな。『バスケット・ケース』っていうカルト映画があって、フランク・ヘネンロッターっていうニューヨークにいる映画作家を呼んでイベントをやったんです。その時に黒川さんが、舞台に出て、キャパが300名くらいのところで、すごく熱意たっぷりに映画の宣伝トークをして、お客さん達を沸かせてたんです。そんなのは初めて見たから「なんなんだ、この男は!」って思って、こういう宣伝も大事で、喋りも大事だし、やっぱりイベントでの喋りって必要なんだって思って、すごく影響を受けました。自分の中では追いかけなきゃいけない人だなって思って、映画業界に入った時には、黒川さんはまだGAGAにいたんだけど、ある日GAGAを辞めて、セガ・エンタープライゼスに就職されたと知って、ゲーム業界でも名前が出てくるのかなと思ってたら、予想が的中して「やっぱりこの人ってただ者じゃないな」と思った。その後しばらくして、ゲーム関係の人に「昔から黒川さんの大ファンだったんだよね」って話したら紹介してくれて、一緒に食事したんですよ。それから今も仲良く関係が続いています。

一同:え〜!すごい!

映画業界人インタビューVol.10 映画コラムニスト ジャンクハンター吉田さんジャンクハンター吉田さん:もう1人自分のDNAに入っているのは、淀川長治先生。25か26歳の頃に、会社の人から、ヤン・デ・ボン監督のディザスタームービー『ツイスター』の完成披露試写会に行ってこいって言われて、淀川先生の隣りに座ることになったの。こんな大御所の人が隣に座っていても、自分はまだペーペーでこっちから喋りかけるわけにはいかなかったんだけど、隣からすっごく目線を感じるわけ。そしたら、「おい、お前いくつだ?」って言うから、「まだ25です」って返したら、「年齢を聞いてるんじゃない!」って怒り始めて、「体重を聞いてるんだよ!」って言われて(笑)。

一同:ハハハハハ!

ジャンクハンター吉田さん:「体重ですか…、95キロです」って答えたら、「あと5キロ増やしてこい。100キロになったら俺が面倒見てやるから」って言われて。頼んでもないのにどういう意味だろうって思って、「え?意味わかんないですね」って言ったら、「飯食わしてやるから。お前、飯食うの好きだろ?どうせお前金とかないだろ!映画業界なんかな、金とか儲からないところだからな」っていう映画業界の話をいっぱい喋り始めて。そんなこんなで、一緒にご飯を食べたり、映画の観方を教えてもらうようになって、その時に映画宣伝マンとしてプロモーションをやっているだけだと、自分の素の部分が出ないなって思ったの。もともと定時制高校1年の頃に、宝島社の前身のJICC出版局っていうところに入ったんですよ。ファミコン全盛期だったので、そこでファミコン攻略本の仕事をしたり、隔週でファミコン雑誌を出版していた編集部の一番底辺で働いてたの。その時はまだ15歳で、自分で原稿はなかなか書かせてくれないわけで、とにかく雑用ばっかりさせられて。ゲームの攻略本を作る時は、ある程度テキストを書いてそれを写植屋さんに持って行ったりして、国語の点数は悪かったけど、文章の書き方は先輩達を見てすごく勉強になった。で、自分が映画の宣伝をやり始めた時に、文章力が必要になったんです。映画のプレスシートの原稿を書いたり、リリース文も書かなきゃいけないから、絶対必要になったのね。そういうのをやらされて、どんどんどんどん自分が叩き上げで原稿を書くようになったんですよ。そういう話とかを淀川先生にしたら、「お前は独立したほうが良いんだよ。今のサラリーマンで、月に15万じゃ割に合わないだろうから独立して、30を超えればきっと何とかなるだろ」みたいな話になって。「お前がフリーランスで物書きをやるんだったら、いろいろ教えてやる」って言われて、すっごくいろいろ教えてもらって、資料とかも「この辺にあるやつ好きなものを持って帰って良い」って言われて、大量に持って帰って。そこから、自分の中で黒川文雄さんから影響を受けた宣伝マンの仕事とは別に、もう一つのレールに乗っかっちゃったんですよ。文章を書く仕事の大事さを知ったのは、淀川先生のおかげなんです。淀川先生と2年間くらいの濃厚な時間があって、先生には「おれは弟子なんかとらないけど、お前が最後の弟子みたいなもんだ」って言われたんだけど、自分なんかを弟子だと語るのは恐縮でございますみたいな話で。でも、自分の中では、映画の宣伝としては元GAGAの黒川文雄さん、物書きとしては淀川長治先生のDNAが入ってるんです。この2人の影響はやっぱりすごく大きい。

おこめとパン:ファミコン雑誌の編集部にはどうやって入ったんですか?

ジャンクハンター吉田さん:中学を卒業して、たまたまその雑誌の編集後記に、「遊びにいらっしゃい」みたいなことが書いてあったから、ゲームをやりたくて遊びに行ったんですよ。「遊びに来いって書いてあったから遊びに来ました」って言ったら、「本当に遊びに来るやつがいたんだ」みたいな話になって。

局長:吉田さん、そんなのばっかりじゃないですか(笑)!

ジャンクハンター吉田さん:その時に知り合ったのが、今はゲームアナリストって名乗っている平林久和っていう人だったんですよ。平林久和さんは、自分の中で最初の先輩です。行く前にかけた電話を彼が受けてたから、「本当にお前来たんだ。お前いくつだよ?」って言われて、「中学卒業したばっかりでまだ15です」って言ったら、「若いなー!」って皆珍しがって、「じゃあ若いから食えるよな、ラーメン」って言われてパッと机を見たら、カップ麺が50個くらいあったのね。そのカップ麺っていうのが、お湯が必要のないアルキメンデスっていうカップ麺で。

一同:へえ〜。

ジャンクハンター吉田さん:「コレ、編集部に山ほど届いちゃってさ。消化できないから50個食ってくれないか?」って頼まれて。これはとんでもないところに来ちゃったなって思いながら、それを食べたんだけど、25個くらいでギブアップしたのかな。半分は食べないと根性を見せられないと思って。でもそんなに食べるとは思っていなかったらしくて、当時編集長だった井上さんや平林さんが、「こんなに食ったから、編集部にあるゲーム好きなだけやっていいよ」って言ってくれて、そこでずっとピコピコやって。定時制高校だったから、17時半には行かなきゃいけなくて、「すみません、16時半になったので学校に行きます」って言ったら、「え!普通の昼間の高校をサボって来たんじゃなかったのか?」って言われて、定時制高校に通ってるって話したら、「じゃあうちでバイトしないか?」ってことになったの。平林さんにそう言われて、井上編集長経由で唯一の15歳のバイトとして入って、そこで写植とか、雑誌編集とかものすごくたくさんのことを学んだ。自分の中の師匠一番手が平林さんで、2番目は黒川文雄さん、3番目は淀川長治先生。人生で5人は師匠が現れるって言われているんだけど、この3人は自分の中で絶対的存在なんです。あと、人生の先輩ではチャック・ノリス先生がいるので、あと1人って誰が現れるのかなって。この人生の中で、残りの1人が誰だろうって、ワクワクしながら生きているんですよ。

取材日:2018年6月1日

 

今回の記事担当:おこめとパン
■取材しての感想
お話がとにかくディープ(笑)!刺激的な内容だけでなく、惜しみなくご自身の知識や経験を伝授してくださるので、吉田さんこそ”師匠”という印象でした。「何事も行動、そして恐れない!」を信条に、私も壁をぶち破っていきます。

【前編に戻る】【中編に戻る】

 

★ジャンクハンター吉田さんが開催に向けて、クラウドファンディング募集中のイベント

映画『ロボコップ』『ロボコップ』日本初の4K上映&国内外ゲストを招いてのファンイベントの開催を!

クラウドファンディングサイト

 

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映画『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンほか

クリスマスカウントダウン・アドベント映画レンダーVol.2『ホーム・アローン』

こんにちは!学生映画宣伝局エージェントのmoです。
そろそろ町にも冬のムードが漂いはじめ、毎年恒例の大きなクリスマスツリーが設置されているのを見かけます。キラキラしたライトが町中に灯り、お店はお菓子やおもちゃ、クリスマスの飾りで溢れるこの季節。いくつになってもクリスマスの雰囲気は子どものようにドキドキワクワクしちゃいますよね(^^)。
ということで今回は、子どもが主役のクリスマス映画ホーム・アローンを紹介します!

大人気シリーズ1作目のビジュアルで、両手を頬にそえて目も口もまんまると開いたこの表情を、皆さん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
マカリスター家の末っ子ケビンは、いつも自分を子ども扱いする家族にうんざりしています。クリスマスは親戚総出でパリに行くことになりますが、出発前夜にケンカをしてしまい、ケビンはこう言い放ちます、「家族なんか消えちゃえ!」 。翌日、目を覚ますと家には自分だけ!ケビンはひょんなことから家に置き去りにされてしまい、さらにはクリスマスの留守宅を狙った泥棒二人組が現れ…。

大きな家に一人残されたうえ泥棒に狙われるなんて、どうなることかと思いきや、子どもならではの発想で楽しんでしまうのがこの映画のおもしろさ。テレビを独占してもどんなにお菓子を食べても誰にも怒られないなんて、まさに子どもの頃の夢ですよね! 泥棒から家を守るためにケビンが張り巡らせる“泥棒撃退トラップ”も、使うのは家にあるもの、それもおもちゃばかりなのに、“そんな使い方をするのか!”と感心したり、過激な仕掛けに驚きます。しかもこの泥棒コンビもなかなかマヌケで、次から次へとトラップに引っかかる様子は爆笑必至!最後には家族の絆にほっこりするかも。
友達や家族とワイワイしながら観ると盛り上がりそうです。皆さんも是非観てみてください!

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