REVIEW

コリーニ事件

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『コリーニ事件』エリアス・ムバレク/アレクサンドラ・マリア・ララ

タイトルから何かの事件にまつわるお話であることは想像できましたが、単なるサスペンスドラマに留まらず、まさかの展開の連続で、最後までハラハラしながら観ました。本作は、弁護士としても活動するドイツ人作家フェルディナント・フォン・シーラッハによる小説の映画化作品で、新米弁護士が、ある殺人事件の国選弁護人となり、事件を追及していくという物語。 まず、主人公が新米弁護士にも関わらず、信念を曲げずに事件を追っていく姿勢が素晴らしい!被疑者側の弁護人で、しかも被害者は恩人という複雑な事情もあるので、さまざまな障害があるのですが、真相を突き止めるために奔走する姿はとてもカッコ良かったです。それと同時に弁護士という仕事の大変さや、やり甲斐も垣間見えるので、将来弁護士を目指す方や現役で働いている方にも観て欲しいと思いました。
一見難しいお話に感じるかも知れませんが、主人公と同じ目線で、事件を紐解いていく形になっているので、とても観やすかったです。ぜひ事件の真相をご自身でご確認ください!

デート向き映画判定
映画『コリーニ事件』エリアス・ムバレク

主人公と被害者の孫がかつて恋愛関係にあったという背景があるものの、メインは殺人事件の真相を追求していく部分なので、初々しいカップルがデートで観て雰囲気を盛り上げてくれるような要素はあまりありません。でも、付き合いの長いカップルや夫婦が、こういったシリアスな作品を一緒に観て、観賞後に真面目に感想を語ると、お互い新たな一面を発見できるかも知れません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『コリーニ事件』エリアス・ムバレク/フランコ・ネロ

裁判シーンも多く、ドイツの歴史も関係するお話なので、キッズは中学生くらいになってから観ることをオススメします。ティーンは、純粋にサスペンスを楽しみつつ、弁護士という仕事の職業体験的な感覚でも観られそうです。また、ネタバレになるので詳細はご覧頂くとして、親の偉大さ、大切さを感じる場面もあるので、その点にも注目しながら観て、これを機にご自身の親子関係を振り返るのも良いと思います。

映画『コリーニ事件』エリアス・ムバレク

『コリーニ事件』
2020年6月12日より全国公開
クロックワークス
公式サイト

© 2019 Constantin Film Produktion GmbH

TEXT by Shamy

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』綾野剛/柴咲コウ/亀梨和也 でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男【レビュー】

怖い、ものすごく怖い。いろんな意味で本当に…

映画『おいしくて泣くとき』美村里江 美村里江【ギャラリー/出演作一覧】

1984年6月15日生まれ。埼玉県出身。

映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人 ババンババンバンバンパイア【レビュー】

運命的な出会いから、銭湯に住み込みで働いている450歳のバンパイア森蘭丸(吉沢亮)は、銭湯の一人息子、李仁(板垣李光人)が童貞のまま18歳になるのを…

映画『君がトクベツ』畑芽育/大橋和也 心理学から観る映画55:推し活がもたらす幸福感『君がトクベツ』

今や「推し活」「推し」という言葉はすっかり浸透しました。なぜ、人が推し活にハマるのかといえば、きっと幸福感があるからでしょう。そこで、今回は推し活が与える幸福感について、『君がトクベツ』のストーリーをもとに考えます。

映画『メガロポリス』アダム・ドライバー/ナタリー・エマニュエル メガロポリス【レビュー】

“ゴッドファーザー”シリーズ、『地獄の黙示録』など、映画史を語る上で欠かせない巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、私財を投じて製作した本作は、40年もの構想を経て完成…

特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉 高畑勲展 特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉 1名様 プレゼント

映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 2名様プレゼント

映画『F1®/エフワン』ブラッド・ピット/ダムソン・イドリス 映画『F1®/エフワン』【レビュー】

“地上版〈トップガン〉”という宣伝文句を謳っている本作は、『トップガン マーヴェリック』と同じく、ジョセフ・コシンスキーが監督を務め、ジェリー・ブラッカイマーが製作を…

映画『#真相をお話しします』桜井ユキ 桜井ユキ【ギャラリー/出演作一覧】

1987年2月10日生まれ。福岡県出身。

映画『秘顔-ひがん-』チョ・ヨジョン/パク・ジヒョン 秘顔-ひがん-【レビュー】

タイトルを見ただけでいろいろな想像が掻き立てられるので…

映画『28年後...』アーロン・テイラー=ジョンソン/レイフ・ファインズ/ジョディ・カマー 28年後…【レビュー】

ダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド(脚本)の最強タッグで制作されてきた“28”シリーズは、2002年『28日後…』、2007年『28週後…』と続き、本作で3作目…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『君がトクベツ』畑芽育/大橋和也
  2. 映画でSEL:告知1回目
  3. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット

REVIEW

  1. 映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』綾野剛/柴咲コウ/亀梨和也
  2. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  3. 映画『メガロポリス』アダム・ドライバー/ナタリー・エマニュエル
  4. 映画『F1®/エフワン』ブラッド・ピット/ダムソン・イドリス
  5. 映画『秘顔-ひがん-』チョ・ヨジョン/パク・ジヒョン

PRESENT

  1. 特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント