REVIEW

OUT【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『OUT』倉悠貴/醍醐虎汰朗/与田祐希(乃木坂46)/⽔上恒司/與那城奨(JO1)/⼤平祥⽣(JO1)/⾦城碧海(JO1)

REVIEW

累計発行部数650万部を越える人気漫画「OUT」を、大ヒット映画『ドロップ』の品川ヒロシが監督、脚本を担当し映画化。原作の「OUT」は原作者の井口達也の実録漫画(画はみずたまこと作)で、主人公の名前もそのまま井口達也です。井口達也(倉悠貴)は喧嘩に明け暮れる毎日を送るなか、遂に半年間少年院に入れられます。その後出所した達也は、地元から離れた西千葉で焼肉店を営む親戚の元で働くことになります。達也は次に問題を起こせば少年院戻りの保護観察中。でも、達也は近所にいる暴走族”斬人(きりひと)”の安倍要(水上恒司)と出会い、やがて大きな抗争に巻き込まれていきます。
これまでの数々のヤンキー映画の中でも、本作のアクションは見応えがあります。多少の怪我はありそうにしても、安全にこれをどうやって撮っているのかと不思議になるほど臨場感と迫力が満点です。スピード感もあり、立ち回りにも工夫が多く、それぞれのキャラクターの特徴を活かす見せ場もふんだんで、アクションへの並々ならぬこだわりを感じます。同時にそうしたアクションシーンは痛々しさも生々しく、緊張感があります。一方で、笑えるシーンも豊富で、緩急が絶妙です。私は序盤の達也が必死に喧嘩をするのを避けて、要とやり取りするシーンからツボに入り、その後も何度も爆笑レベルのツボにハマりました(笑)。
そして、何といってもキャストが良いです!主演の倉悠貴、岡田健史から改名し本作では安倍要を演じる水上恒司、”斬人”の新人総長あっちゃんを演じる醍醐虎汰朗をはじめ、これからの映画界を背負う若い世代の俳優達が魅力を発揮しています。続編もありそうな匂いを感じたので、キャストの人気上昇も含めて今後も期待したい作品です。ヤンキー映画が大好きな私も大満足だったので、ぜひ同類の皆さんにもオススメします。

デート向き映画判定
映画『OUT』倉悠貴/⽔上恒司

カップルで観て気まずいシーンはないものの、激しいバイオレンスシーンがあり、ギリギリのところで直接映さないにしても、結構音は生々しいです。相手がそもそもアクション映画が苦手な場合は、映画デートに誘うには不向きでしょう。ある程度、お互いの許容範囲がわかった状態なら良いと思います。笑えるシーンではツボが合うと一層心の距離も縮まりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『OUT』醍醐虎汰朗/⽔上恒司/與那城奨(JO1)/⼤平祥⽣(JO1)/⾦城碧海(JO1)

大人と一緒なら小学生でも観られるものの、刺激の強いバイオレンスシーンは怖いでしょうし、内容的にもせめて中学生以上になってから観るほうが良いと思います。高校生が主人公で、アホなやり取りが楽しいので、ティーンの皆さんは親近感が湧くでしょう。熱い友情も見どころで、仲の良い友達と観に行くとお互いの存在の大切さを一緒に再確認できそうです。

映画『OUT』倉悠貴/醍醐虎汰朗/与田祐希(乃木坂46)/⽔上恒司/與那城奨(JO1)/⼤平祥⽣(JO1)/⾦城碧海(JO1)

『OUT』
2023年11月17日より全国公開
PG-12
KADOKAWA
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023『OUT』製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『言えない秘密』京本大我/古川琴音 アイドルを観たい!知りたい!アイドル映画特集

こちらの記事では、アイドル出演作から、アイドルが原作を書いた作品、アイドルが主人公の作品、実在のアイドルがモデルとなっている作品まで、アイドルにまつわる作品をアレコレご紹介します!

映画『ミッシング』石原さとみ ミッシング【レビュー】

𠮷田恵輔監督、石原さとみ主演の本作は、行方不明になった6歳の娘を必死で探す夫婦と、その姿を報道するテレビ局の人間を通して…

映画『猿の惑星/キングダム』フレイヤ・アーラン 猿の惑星/キングダム【レビュー】

本作の宣伝で“完全新作”と称している通り、これまでとは異なるテンションが…

映画『不死身ラヴァーズ』見上愛/佐藤寛太 映画に隠された恋愛哲学とヒント集76:恋愛における過去・現在・未来の重要性

今回は、高木ユーナによる同名コミックを原作とし、松居大悟監督が10年以上温め続けてきたという『不死身ラヴァーズ』を題材に、恋愛における過去・現在・未来の重要性について考えます。

映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー またヴィンセントは襲われる【レビュー】

主人公のヴィンセントは、ある日突然、会社でインターンの男性に襲いかかられ…

海外ドラマ『三体』エイザ・ゴンザレス ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き】8〜「最近観たNetflix作品」

『三体』は全部観た方とぜひ共有したい、とある伏線についての話で盛り上がっています…

映画『カラーパープル』タラジ・P・ヘンソン タラジ・P・ヘンソン【プロフィールと出演作一覧】

1970年9月11日アメリカ、ワシントンD.C.生まれ。俳優、プロデューサー、監督。2001年『サウスセントラルLA』で注目を集め…

映画『胸騒ぎ』 胸騒ぎ【レビュー】

『胸騒ぎ』というタイトルなので、最初から嫌な予感にアンテナが立ってしまい…

映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン トランスフュージョン【レビュー】

ティーンエイジャーの息子のお父さん役を演じているサム・ワーシントン…

映画『夢の中』山﨑果倫/櫻井圭佑 夢の中【レビュー】

本作は、『蝸牛』でMOOSIC LAB 2019短編部門グランプリほか4冠を達成した都楳勝監督による最新作です。主人公のタエコ(山﨑果倫)の…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『MIRRORLIAR FILMS Season5』横浜流星 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内20代編】

今回は、国内で活躍する20代(1995年から2004年生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で70名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ 映画好きが選んだ2023洋画ベスト

正式部員の皆さんに2023年の洋画ベストを選んでいただきました。どの作品が2023年の洋画ベストに輝いたのでしょうか?

映画『テルマ&ルイーズ 4K』スーザン・サランドン/ジーナ・デイヴィス あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『テルマ&ルイーズ』

今回は『テルマ&ルイーズ』のリメイクを作るとしたら…ということで、テルマ役のジーナ・デイヴィスとルイーズ役のスーザン・サランドンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに聞いてみました。

REVIEW

  1. 映画『ミッシング』石原さとみ
  2. 映画『猿の惑星/キングダム』フレイヤ・アーラン
  3. 映画『またヴィンセントは襲われる』カリム・ルクルー
  4. 映画『胸騒ぎ』
  5. 映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントン

PRESENT

  1. 映画『FARANG/ファラン』ナシム・リエス
  2. 映画『猿の惑星/キングダム』オリジナルTシャツ
  3. 映画『九十歳。何がめでたい』草笛光子
PAGE TOP