REVIEW

首【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『首』ビートたけし/西島秀俊/加瀬亮/中村獅童/木村祐一/遠藤憲一/勝村政信/寺島進/桐谷健太/浅野忠信/大森南朋

REVIEW

本能寺の変にまつわる史実を、大胆にアレンジしたストーリー。北野武は、原作、監督、脚本、編集の他、主演もビートたけし名義で務めています。タイトルからご想像の通り、生首満載のおどろおどろしい内容でありながら、かなりのブラックコメディに仕上がっています。これは真面目な日本史好きの方がどんな反応をするのかドキドキハラハラするレベル。ここまで思い切った内容にするとは、さすが北野武監督だなと感じます。
戦国武将はいろいろな作品で観てきましたが、加瀬亮が演じる織田信長の鬼畜ぶりはこれまで観た中で1番強烈です。他の戦国武将達も個性豊かな実力派俳優が演じていて、キャラが立っている点も本作の見どころです。
武士道を美しく描く作品が多いなか、予想外のキャラクター設定になっていたり、揶揄するシーンがあったり、登場人物がほぼ皆腹黒い点は、悪ノリに見える反面、解釈によってはこれまでの常識や価値観を疑えというメッセージにも思えます。もしくは、暗い世の中を笑って豪快に生きろ、もっと欲張りに生きろということなのかもしれないですね。「答えは作者のみぞ知る」ですが、自由に解釈を楽しんではいかがでしょうか。

デート向き映画判定
映画『首』西島秀俊/加瀬亮

性描写や今でいうセクハラシーンもあり、初デートだと少し気まずいかもしれません。そこは大丈夫というカップルで、日本史好きなら、いろいろな意味で会話が盛り上がりそうな内容です。賛否分かれそうなので、意見の相違が心配な方には向いていませんが、議論好きなら会話が弾むのではないかと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『首』ビートたけし/浅野忠信/大森南朋

基礎的な戦国史を知った上で観ることになる点でも R-15でちょうど良いと思います。ユーモアがあり、首を切り落とすシーンもだんだん慣れてくるとはいえ、観るに耐えられる人、耐えられない人は分かれそうです。いろいろなタイプの映画をたくさん観てから本作を観るほうが良さそうですが、チャレンジしたい方は今観てみて、何年か経ってから再度観てみると感じ方が変わるかもしれません。

映画『首』ビートたけし/西島秀俊/加瀬亮/浅野忠信/大森南朋/六平直政/小林薫

『首』
2023年11月23日より全国公開
R-15+
東宝、KADOKAWA
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023KADOKAWA ©T.N GON Co.,Ltd

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』天海祐希/大橋和也/伊原六花/上白石萌音 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂【レビュー】

REVIEW累計発行部数1100万部を突破した「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(作:廣嶋…

映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ジェシー・アイゼンバーグ/キーラン・カルキン “サーチライトプレミア試写会-シネマラウンジーvol.1”『リアル・ペイン〜心の旅〜』15名様ご招待

“サーチライトプレミア試写会-シネマラウンジーvol.1”映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』15名様ご招待

【東京コミコン2024】オープニングセレモニー:マッツ・ミケルセン、ジュード・ロウ、モリーナ・バッカリン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ボイエガ、クリストファー・ロイド、ベン・マッケンジー、ジェイソン・モモア、ダニエル・ローガン、アンセル・エルゴート、山下智久、フルール・ジェフリエ、C・B・セブルスキ(マーベル・コミック編集長)、斎藤工(アンバサダー)、伊織もえ(PR大使)、山東昭子(東京コミコン名誉実行委員会)、小田井涼平(MC) クリストファー・ロイド、マッツ・ミケルセン、ジュード・ロウ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェイソン・モモアなど豪華ハリウッドスターが勢揃い!【東京コミコン2024】開幕

【東京コミコン2024】も超豪華な顔ぶれで幕を開けました。本レポートでは、ここでしか実現しない、ショットをたくさん掲載します。

映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ/アシュリン・フランチオージ スピーク・ノー・イーブル 異常な家族【レビュー】

REVIEW日本では2024年に劇場公開された、デンマークとオランダ合作の『胸騒ぎ』はご覧…

映画『不思議の国のシドニ』エリーズ・ジラール監督インタビュー 『不思議の国のシドニ』エリーズ・ジラール監督インタビュー

日本を舞台に、日本文化の特徴を活かしたストーリーが描かれた本作で、監督と脚本を務めたエリーズ・ジラールさんにインタビューをさせていただきました。日本で撮影を行い、実際に日本文化に触れたジラール監督の目に、日本はどのように映っていたのかお聞きしました。

映画『大きな家』 大きな家【レビュー】

とある児童養護施設の子ども達の素顔を映した本作は、齊藤工が企画・プロデュース、竹林亮が監督を務め、「”被写体ファースト”で非商業的な特殊な上映を目指」しており…

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』サリー・ホーキンス サリー・ホーキンス【ギャラリー/出演作一覧】

1976年4月27日生まれ。イギリス、ロンドン出身。

映画『モアナと伝説の海2』 モアナと伝説の海2【レビュー】

モアナは前作で、半身半人のマウイとの冒険を経て、1000年に1人の“導く者”になり…

映画『正体』横浜流星 ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き23】2024年12月前半「気になる映画とオススメ映画」

今回は、2024年12月前半に劇場公開される邦画、洋画についてしゃべっています。映画を観ながら泣いちゃう場合の話など脱線しながら気楽に話しています。

映画『海の沈黙』本木雅弘 本木雅弘【ギャラリー/出演作一覧】

1965年12月21日生まれ。埼玉県出身。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『グランツーリスモ』オーランド・ブルーム 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外40代編】雰囲気部門

イイ俳優ランキング【海外40代編】から、今回は<雰囲気部門>のランキングを発表します。錚々たる俳優が揃うなか、総合と比べてどのようにランキングが変化したのでしょうか?

映画『マイ・インターン』アン・ハサウェイ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外40代編】総合

今回は、海外40代(1975年から1984生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で80名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。今回はどんな結果になったのでしょうか?

映画『淪落の人』アンソニー・ウォン/クリセル・コンサンジ 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.2

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

REVIEW

  1. 映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』天海祐希/大橋和也/伊原六花/上白石萌音
  2. 映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』ジェームズ・マカヴォイ/アシュリン・フランチオージ
  3. 映画『大きな家』
  4. 映画『モアナと伝説の海2』
  5. 映画『フード・インク ポスト・コロナ』

PRESENT

  1. 映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』ジェシー・アイゼンバーグ/キーラン・カルキン
  2. 映画『モアナと伝説の海2』Tシャツ
  3. 映画『アーサーズ・ウイスキー』ダイアン・キートン/パトリシア・ホッジ/ルル
PAGE TOP