REVIEW
『国宝』の原作者として知られる吉田修一の小説は、これまでも『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』など数多く映画化されてています。本作は、吉田修一の短編集「逃亡小説集」に収められている「逃げろお嬢さん」を映画化した作品です。

主演を務めるのは、King Gnuのボーカル、キーボードを担当し、俳優としての活躍も目覚ましい井口理。ヒロインは、深川麻衣が務めています。他のキャラクターも登場しつつ、二人芝居といえるシーンが多く、会話劇としての魅力があります。

康太(井口理)は、自然豊かな土地で親から継いだ温泉宿を営んでいます。元アイドルの鮎川舞子(深川麻衣)を長らく推している康太は、ある事情で身を隠している舞子に遭遇します。そして、自分が営む温泉宿に匿うことになります。

シリアスなストーリーかと思いきや、ユーモアもあって、良い意味で意外性が楽しめます。康太のキャラクターが独特で、話し方の間が絶妙です。こうした独特な間や表現は、井口理のアーティストとしてのセンスにも由来しているのかなと感じます。
乃木坂46で活躍していた深川麻衣が、元アイドルの舞子を演じている点でもリアリティが増して感じます。注目を集める人物の本音を吐露するシーンは、どんな心境で演じたのだろうと想像が膨らみます。

本作は、キャンセルカルチャーが浸透する現代社会における1つの視点を描いています。さまざまな意見を聞いてみたくなる作品です。
デート向き映画判定

デートのムードを特別盛り上げるようなストーリーではないものの、カップルで観て気まずい展開はないので、2人とも興味があれば一緒に観るのもアリでしょう。康太と事情が違うとしても、推しの存在の大切さを代弁してくれる部分があります。推し活をパートナーに理解してもらいたい方は、話題のきっかけに一緒に観てみるのも良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

推しがいる方は、康太の心境と近いものを感じるかもしれません。1人でじっくり観て推しへの思いを噛みしめるのも良し、対象が同じか異なるかを抜きにして、推し活をしている友達と一緒に観るのも良いでしょう。正しいか正しくないかよりも、自分がどうしたいかという視点が強くあります。自分で選択することの責任についても考えるきっかけになるでしょう。

『逃げろお嬢さん』
2026年10月2日より全国公開
NAKACHIKA
公式サイト
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© 2026 吉田修一/KADOKAWA/In Her Room
TEXT by Myson
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情報は2026年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

- イイ俳優セレクション/浅香航大
- イイ俳優セレクション/井口理(King Gnu)
- イイ俳優セレクション/河井青葉
- イイ俳優セレクション/田中偉登
- イイ俳優セレクション/深川麻衣(後日UP)






























