REVIEW

アフター・ヤン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『アフター・ヤン』コリン・ファレル/ジョディ・ターナー=スミス/ジャスティン・H・ミン/マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ

前監督作『コロンバス』が世界中で話題となった映像作家のコゴナダが、スタジオA24とタッグを組んで手掛けた本作。舞台は、“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが一般家庭にまで普及した未来で、主人公のジェイク(コリン・ファレル)一家とテクノのヤン(ジャスティン・H・ミン)の心の触れ合いがドラマチックに描かれています。物語は、ヤンがある日突然動かなくなってしまうところから始まります。その先は本編をご覧いただくとして、全体的に温かく優しい雰囲気が漂う作品で、ジェイク一家とヤンの愛情溢れる関係は、どんな人でも何か心に響くものがあると思います。
ジェイクを演じたコリン・ファレルをはじめ、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤといった国際色豊かなキャストが集まっています。コリン・ファレルは、ジェイクの複雑な心の葛藤を静かに体現していて、確かな演技力を証明しています。また、娘のミカを演じたマレア・エマ・チャンドラウィジャヤのキュートな演技や美声にも注目です。
そして、美しい映像や音楽も本作の魅力です。音楽は、坂本龍一がオリジナル・テーマ曲を提供しており、作品の世界観と見事にマッチしています。現実の世界でロボットと人間が将来どんな関係を築くのかはわかりません。でも、まずはその一例として本作を観て、ロボットと人間の理想の関係について考えてみてはいかがでしょうか。

デート向き映画判定
映画『アフター・ヤン』ジャスティン・H・ミン/ヘイリー・ルー・リチャードソン

映像、音楽の美しさからおしゃれな雰囲気が漂う作品なので、映画やアート好きのカップルには特にオススメです。人間とロボットの関係を描きながら家族愛もテーマとしている作品です。鑑賞後は本作の感想と共にお互いの家族について話すのもアリです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『アフター・ヤン』コリン・ファレル/ジョディ・ターナー=スミス/ジャスティン・H・ミン/マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ

娘のミカはロボットのヤンと特に仲が良く、その純粋な関係に皆さんも胸を打たれると思います。また、動かなくなってしまったヤンの復帰を願い、奔走するジェイクの前には、さまざまな人物が現れます。誰が良い人か悪い人かわからなくなる部分があるので、皆さんもジェイクと一緒にそれぞれの人物を見極めてみてください。

映画『アフター・ヤン』コリン・ファレル/ジョディ・ターナー=スミス/ジャスティン・H・ミン/マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ

『アフター・ヤン』
2022年10月21日より全国公開
キノフィルムズ
公式サイト

© 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヒックとドラゴン』メイソン・テムズ メイソン・テムズ【ギャラリー/出演作一覧】

2007年7月10日生まれ。アメリカ生まれ。

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  2. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  3. 映画『果てしなきスカーレット』
  4. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  5. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉

PRESENT

  1. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
PAGE TOP