REVIEW

オードリー・ヘプバーン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『オードリー・ヘプバーン』オードリー・ヘプバーン

本作は、数々の名作に出演し、俳優、ファッション・アイコン、人道活動家として知られる大スター、オードリー・ヘプバーンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリーです。幼少期から63歳で逝去するまでのオードリーの人生が、貴重なアーカイブ映像と近親者のインタビューにより少しずつ紐解かれていく展開は、とても見応えがあります。
映画ファンからすると、『ローマの休日』や『マイ・フェア・レディ』といった名作の舞台裏について語られる点は、特に嬉しいポイントです。中でも『ローマの休日』に出演した時の世間に対するインパクトの大きさや、当時の映画業界の事情などが垣間見える部分は、興味深く観られるのではないでしょうか。他にも彼女が幼少期に辛い経験をしていたことや、困難な結婚生活を送っていたこともわかり、胸が苦しくなる場面もありますが、そういった部分を知ることで彼女に対してより親近感を感じられます。
本作を観終わるとますますオードリーへの興味が増し、改めて出演作を観たくなると思います。彼女が映画界の最前線で活躍した時代をリアルタイムで知らない人にとっては特に発見も多いと思いますし、本作を観てからオードリーの出演作を観るのもオススメです。

デート向き映画判定
映画『オードリー・ヘプバーン』オードリー・ヘプバーン

ムードを盛り上げるほどの展開はありませんが、ある意味オードリー・ヘプバーンにまつわる愛もテーマとなっている作品です。彼女の人生を通してさまざまな愛の形を知ることができるので、鑑賞後はお互いの恋愛観や家族観を話し合ってみるのも良いと思います。もし本作を気に入ったら、次回のデートではオードリーの出演作を一緒に観てみてはいかがでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『オードリー・ヘプバーン』オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーンを知るのに最適な1作です。キラキラとした映画界で活躍する彼女の姿には皆さんも憧れるのではないでしょうか。また、さまざまな角度からオードリーの人生を見つめることで、彼女の家族関係や人道活動家としての一面も知ることができるので、自分の人生観や家族関係などを見直すきっかけにもなりそうです。

映画『オードリー・ヘプバーン』オードリー・ヘプバーン

『オードリー・ヘプバーン』
2022年5月6日より全国公開
STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト

© 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉 TOKYOタクシー【レビュー】

クリスチャン・カリオン監督『パリタクシー』を原作とした本作は、東京にある柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設までの道のりを舞台に、山田洋次監督が映画化…

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『果てしなきスカーレット』
  2. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  3. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉
  4. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  5. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP