REVIEW

遺書、公開。【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『遺書、公開。』吉野北人

REVIEW

ある日突然、クラス全員に序列がつけられ公表されたことで、思わぬ事態に転じていく様を描いた本作は、陽東太郎の漫画を原作としています。主な登場人物は、2年D組の生徒24名と担任教師1名の計25名。生徒役には、吉野北人、宮世琉弥、志田彩良、松井奏、髙石あかり、堀未央奈など、若手人気俳優が名を連ねています。

映画『遺書、公開。』松井奏(IMP.)/髙石あかり/堀未央奈

まずタイトルから、遺書とは誰のものなのかが気になりますよね。映画公式サイトなどに載っているキャッチコピーには、序列が公開された後に何が起こるかまで書かれているものの、何も知らずに観たほうが臨場感が増すと思うので、ここでは触れずにおきます。ただ、本作のストーリーのおもしろさをお伝えしておくと、遺書そのものの設定や公開方法によってドキドキハラハラする展開が見事に成立しています。だから、タイトルがそのまま、魅力を謳っていることがわかります。

映画『遺書、公開。』

そして、序列は誰が作ったものなのかも謎です。クライマックスではきちんとその点に迫る展開が描かれていて、伏線回収のおもしろさも存分にあります。全部観た後に振り返ると、訳ありキャラクター達が真相が暴かれるまでにどんな表情をしていたのか再度観たくなるので、何度もおかわりして観るのも楽しそうです。

デート向き映画判定

映画『遺書、公開。』吉野北人/志田彩良

恋愛関係のもつれも描かれているので、似たような状況で交際している方は内心気まずくなるかもしれません。後にそのまた裏側も描かれていくので、最終的にどんな心境になるかも未知数です(苦笑)。とはいえ、恋愛関係は本筋ではないので、基本的にはデートで観るのもアリでしょう。鑑賞後は伏線にどこまで気づけたかなど、会話のネタも豊富に見つかるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『遺書、公開。』松井奏(IMP.)

皆さんは等身大で観られる内容なので、登場人物を自分やクラスメイトに当てはめて観てしまう部分もあるのではないでしょうか。観ていてやるせなくなる展開は多いものの、反面教師として観て、自分の日常で気をつける点を見つければ、有意義な鑑賞にもできそうです。

映画『遺書、公開。』吉野北人/宮世琉弥/志田彩良/松井奏(IMP.)/髙石あかり/堀未央奈

『遺書、公開。』
2025年1月31日より全国公開
PG-12
松竹、HIAX
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 © 陽東太郎/SQUARE ENIX

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『悪い夏』北村匠海 『悪い夏』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『悪い夏』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『ゆきてかへらぬ』広瀬すず/木戸大聖/岡田将生 ゆきてかへらぬ【レビュー】

鈴木清順監督の大正浪漫三部作といわれる『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』や、相米慎二監督の『セーラー服と機関銃』などを手掛けた名脚本家、田中陽造のオリジナル脚本『ゆきてかへらぬ』は…

映画『奇麗な、悪』瀧内公美 奇麗な、悪【レビュー】

中村文則による原作「火」を映画化した本作は…

映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』アンソニー・マッキー キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド【レビュー】

ファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)は、元祖キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)から盾を託され…

映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-【レビュー】

2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”は…

映画『ファーストキス 1ST KISS』松たか子 松たか子【ギャラリー/出演作一覧】

1977年6月10日生まれ。東京都出身。

映画『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』アリシア・ヴィキャンデル/ジュード・ロウ ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻【レビュー】

REVIEW政治的手腕を発揮しながらも、暴君としてイギリス史に悪名を刻んだヘンリー8世には…

映画『聖なるイチジクの種』ソヘイラ・ゴレスターニ/マフサ・ロスタミ/セターレ・マレキ 聖なるイチジクの種【レビュー】

REVIEWイランでは2022年に、ある若い女性がヒジャブ(髪の毛を覆う布)を付けておらず…

映画『コメント部隊』ソン・ソック コメント部隊【レビュー】

情報社会になった現代、大きな組織による世論操作が行われているのではないかと…

映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』キーラン・カルキン キーラン・カルキン【ギャラリー/出演作一覧】

1982年9月30日生まれ。アメリカ出身。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ 映画好きが選ぶマーベル映画ランキング

2025年もマーベルシリーズ最新作が公開されます。そこでこれまでのマーベルシリーズも合わせて盛り上げたいということで、ランキングを実施しました。

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダーほか トーキョー女子映画部が選ぶ 2024年ベスト10&イイ俳優MVP

毎年恒例のこの企画では、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

REVIEW

  1. 映画『ゆきてかへらぬ』広瀬すず/木戸大聖/岡田将生
  2. 映画『奇麗な、悪』瀧内公美
  3. 映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』アンソニー・マッキー
  4. 映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
  5. 映画『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』アリシア・ヴィキャンデル/ジュード・ロウ

PRESENT

  1. 映画『悪い夏』北村匠海
  2. 映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー
  3. 映画『TATAMI』アリエンヌ・マンディ
PAGE TOP