REVIEW

海辺の金魚

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本作は、『イノセント15』や『ビューティフルドリーマー』などの作品で俳優としても活躍する小川紗良による長編初監督作品。身寄りのない子ども達が暮らす施設を舞台に、18歳の花が、8歳の晴海と出会い、少しずつ心情が変化していく様子が映し出されています。施設の中で花は、スタッフの手伝いを積極的に行い、子ども達の面倒も見ているお姉さん的な存在ですが、彼女にも過去に親元を離れることになった理由があり、過去と向き合っていく姿も見どころです。
花役を演じた小川未祐の透明感のある自然な演技に惹きつけられるのはもちろん、晴海役の花田琉愛も新人とは思えない演技力を発揮しています。花田琉愛は、撮影地である鹿児島県阿久根市で行われた現地オーディションにより選ばれたそうですが、そんな彼女を見出した監督の先見の明の素晴らしさも感じます。全体的に静かなトーンで物語が展開しますが、その分人物像や鹿児島の美しい大自然が際立って見える作品なので、ぜひさまざまな角度から観て欲しいと思います。

デート向き映画判定

恋愛作品ではなく、気まずくなる要素はないので、デートで観ても問題ありません。花や晴海の親との関係性は、観ていて胸に刺さるような場面もありますが、愛にさまざまな形があることを実感できる作品でもあるので、これを機に恋人との関係に本当に愛があるのかを考えてみるのもアリかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定

花と晴海は皆さんと同世代にあたるので、それぞれ共感しながら観られるのではないでしょうか。最初は心を閉ざしている晴海が、花と出会って少しずつ心を開いていく様子や、花が晴海を通して自分自身とも向き合っていく姿は、きっと皆さんの心にも響くものがあると思います。多くを語る作品ではありませんが、想像力を働かせ、いろいろな人物に寄り添いながら観て、自分なりの答えを見つけてみてください。

『海辺の金魚』
2021年6月25日より全国公開
東映ビデオ
公式サイト

© 2021東映ビデオ

TEXT by Shamy

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