REVIEW

HELLO WORLD

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『HELLO WORLD』

未来の自分が現在の自分にに会いに来て…という設定はそれほど珍しいものではありませんが、現在と過去の世界そのものが何であるかという根本的なところが特徴的で、その設定だからこその世界観、SF感がこの作品の魅力です。京都の実際の町並み(店名や大学名などは変えているところもありますが)がリアルに描かれていて、行ったことがある人は現実の世界をイメージしながら観られるでしょうし、まだ京都に行ったことがない人は行ってみたくなるでしょう。すごくハイテクな話でありながら、古都、京都が舞台となっている点もユニークで、残したい町、世界だからこそ、こういった発想が生まれてくるのかなと想像すると、よりおもしろみを感じます。思った以上にラブストーリーである点は意外性を感じましたが、終盤のSF的要素によるカラクリの埋め込み方が見事です。一旦オチが見えてからの、最後の最後でまた「ハッ!」とさせられる展開が憎い!良い意味で最後に「????」となるので、2度観たくなるでしょう。何でもデジタル化されていく現代だからこそ、こういった作品をきっかけに“自分とは何か”“存在とは何か”を考えさせられます。

デート向き映画判定
映画『HELLO WORLD』

初々しい爽やかなラブストーリーとSFが融合した作品で、男女問わず楽しめるでしょう。カップルで観て気まずいところはなく、とてもロマンチックなストーリーと、主人公の一途な気持ちに、2人のムードも良い刺激を受けるはずです。恋の予感、恋が始まる時のワクワクなど、初デートや付き合いたてのカップルが特に共感しやすい内容です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『HELLO WORLD』

高校生が主人公で、ティーンの皆さんに身近なストーリーで、主人公の恋愛にも共感しやすいでしょう。また、主人公が手にする不思議な力にもワクワクできると思います。不器用な性格ながら、一生懸命に好きな人のために戦う主人公の姿はカッコ良いし、彼が好きになる女の子もとても個性的で魅力的です。意外なところから恋が始まる展開も、皆さんの視野を広げてくれるかも知れません。

映画『HELLO WORLD』

『HELLO WORLD』
2019年9月20日より全国公開
東宝
公式サイト

© 2019「HELLO WORLD」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP