お父さんが女装していて、男性と再婚する…と聞いたら、きっとあるイメージが浮かぶと思いますが、本作の物語はそんなに単純なものではありません。お父さんが女装をしている意味や、ある男性と再婚しようとしている意味が徐々に明かされてくると、本作がとても温かい物語であることがわかると思います。その真相は映画で確かめて頂くとして、タイトルに“おいしい”とあるように、おいしそうな料理がたくさん出てくるのも本作の魅力。そしてそこに家族ならではの“しょっぱさ”も絡まってくるからこそ味があって、家族の歴史を思い出したり、家族だからこその温かさが身に染みたり、実家を離れて暮らす大人にとっては、そんないろいろな懐かしい感情に浸れるストーリーになっています。舞台となっている島の風景もとても綺麗で、癒やしの要素がたくさんあります。都会暮らしで心が疲れている人に特にオススメです。
![デート向き映画判定](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/03/bar_date.png)
![映画『おいしい家族』松本穂香/栁俊太郎](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/09/201909oishiikazoku-sub-4shot-sea-600.png)
仕事も結婚もうまくいかない主人公が地元に戻って、家族や周囲の人に触れて、元気や自分自身を取り戻していくストーリーなので、1人でじっくり観るほうが向いている作品だと思います。もしくは仲の良い友達と観るほうが、鑑賞後に心のモヤモヤを出してスッキリするきっかけにできそうです。
![キッズ&ティーン向き映画判定](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/03/bar_kidsteen.png)
![映画『おいしい家族』浜野謙太/モトーラ世理奈](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/09/201909oishiikazoku-sub-Hamano2shot-shokuji-600.png)
キッズやティーンの皆さんは主人公のような心境に陥るのはもう少し先だと思いますが、いろいろな悩みを抱えたキャラクターが登場するし、ティーンのキャラクターも出てくるので、誰かしらに共感しながら観られると思います。自分らしさを取り戻したら、どんな未来が待っているのか、ぜひ本作を観て希望をもらってください。
![映画『おいしい家族』松本穂香/板尾創路/浜野謙太](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/07/201909oishiikazoku-poster400.png)
『おいしい家族』
2019年9月20日より全国公開
日活
公式サイト
©2019「おいしい家族」製作委員会
TEXT by Myson
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