REVIEW

花椒(ホアジャオ)の味

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『花椒(ホアジャオ)の味』サミー・チェン(鄭秀文)/メーガン・ライ(賴雅妍)/リー・シャオフォン(李曉峰)

本作は、父親の死をきっかけにお互いの存在を知ることになった異母3姉妹が父の火鍋店を継いで心を通わせていく姿と共に、それぞれの人間関係や成長が描かれた物語。性格も育った環境も違う3姉妹ですが、いざ一緒に過ごすとなると意外とすんなり溶け込んでいく様子は観ていてとても微笑ましいです。全体的には3姉妹を中心とした人間ドラマが優しいタッチで描かれていくなかで、突然コメディっぽいシーンが登場するのもアクセントになっていて、最後まで飽きることなく観られます。
キャストは、真面目で家族思いの長女ユーシューをサミー・チェン、ビリヤードのプロ選手でもある次女のルージーをメーガン・ライ、オレンジの派手な髪色で感情豊かな三女のルーグオをリー・シャオフォンが演じています。バラバラな3姉妹を絶妙なバランスで演じているのもお見事ですし、個々に悩みを抱えている様子も繊細に演じていて、それぞれに共感できます。その他にも、リッチー・レン、ケニー・ビー、アンディ・ラウらが魅力的な男性キャラクターを演じているので、お気に入りのキャラクターを探しながら観るのもオススメです。
姉妹に限らず両親や祖母との関わり合いも描かれていることから、家族の物語として広く観られる作品です。本作の姉妹、家族関係を観届けると共に、ご自身の家族関係を振り返るきっかけにもなるのではないでしょうか。

デート向き映画判定
映画『花椒(ホアジャオ)の味』サミー・チェン(鄭秀文)/アンディ・ラウ(劉德華)

気まずくなるようなシーンもないのでデートで観ても問題ありません。恋愛中心の作品ではありませんが、長女のユーシューと男性陣の関係性にはちょっとドキドキするシーンもあります。また、大人の友達以上恋人未満の関係性としては良い意味で勉強になる部分もあり、恋愛や結婚にまつわる名言も登場するので、恋愛や結婚に悩む人ならヒントを得られるかもしれません。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『花椒(ホアジャオ)の味』リー・シャオフォン(李曉峰)

3姉妹を通して家族の温かさが伝わってくるので、皆さんにも観て欲しい作品です。姉妹や兄弟がいる人の場合は一緒に観て、誰に共感したのか話すのもおもしろいでしょう。また、家族間で揉めてしまった時に本作を観たら、客観的に家族関係を見つめることができるので、少し冷静さを取り戻せそうです。

映画『花椒(ホアジャオ)の味』サミー・チェン(鄭秀文)/メーガン・ライ(賴雅妍)/リー・シャオフォン(李曉峰)

『花椒(ホアジャオ)の味』
2021年11月5日より全国順次公開
武蔵野エンタテインメント株式会社
公式サイト

© 2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media Co., Ltd. All Rights Reserved.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ
  2. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  3. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  4. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  5. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP