REVIEW

グリンゴ/最強の悪運男

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『グリンゴ/最強の悪運男』デヴィッド・オイェロウォ/シャーリーズ・セロン

最悪な事態に何度も追い込まれる主人公ハロルドが、ギリギリのところで悪運に救われる様子は、ハラハラドキドキさせられつつ、その強すぎる悪運に笑っちゃうはず。シャーリーズ・セロンとジョエル・エドガートンが演じる経営者が本当に自己中心的で、真面目に働く善人ハロルドが痛い目に遭ってばかりという設定は、弱肉強食の現実社会の縮図を観ているようですが、ハロルドを始め、周囲の人達がどんどん欲や反骨精神をむき出しにして、やったらやり返すを繰り返すので、ドタバタ劇を観る感覚で気楽に観るのも楽しいです。悪運じゃなくて、幸運が欲しいなとつくづく思ってしまうストーリーではありますが、悪運を武器にして、人生を立て直そうとするハロルドから元気をもらえます。最後はスカッとして、ホッコリしますので、安心して観てください。

デート向き映画判定
映画『グリンゴ/最強の悪運男』デヴィッド・オイェロウォ/アマンダ・サイフリッド

ハロルドと同じように社員として働く人なら、仕事でむしゃくしゃしている時にデートで観ると、ハロルドに感情移入し過ぎて少々割り切って観られないところが出てくるかも知れません。でも、ハロルドが反撃を開始したあたりから、応援する気持ちで観ると、だんだん「もう、どうにでもなれ!」という吹っ切れた感覚が得られる部分もあるでしょう。デートのムードが盛り上がるようなロマンチックな展開はほぼありませんが、デートでも気楽に観られる作品です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『グリンゴ/最強の悪運男』シャーリーズ・セロン

PG-12なので、大人と一緒なら観られますが、大人達の醜いやりとりが描かれているので、大きくなってから、さらに言うと働き始めて何年かしてから観るほうがリアリティのある部分と、映画的に描かれている部分とを区別しながら、楽しめると思います。悪い大人も出てきますが、皆が皆こうではないので、良いお手本のほうに目を向けて欲しいと思います。

映画『グリンゴ/最強の悪運男』デヴィッド・オイェロウォ/シャーリーズ・セロン/ジョエル・エドガートン/アマンダ・サイフリッド/タンディ・ニュートン/シャールト・コプリー

『グリンゴ/最強の悪運男』
2020年2月7日より全国公開
PG-12
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト

TEXT by Myson

©2018 STX FINANCING LLC ALL RIGHTS RESERVED

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  2. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  3. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  4. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  5. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP