REVIEW

ストレイ・ドッグ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン

本作は、ニコール・キッドマンが演じる刑事が、17年前の潜入捜査で過ちを犯し、その事件に決着をつけるために犯人を追う衝撃のクライム・サスペンスとなっています。普段は美しいニコール・キッドマンが、今回はその美を封印して特殊メイクを施し、身も心も憔悴しきった主人公を見事に演じています。物語として、始め事件の全容がわからないのですが、少しずつ紐解かれていく展開がとても秀逸で、観ているうちにどんどん引き込まれていきます。主人公が過去の事件にどうしてそこまで囚われているのか、また、なかなか言うことを聞いてくれない娘との関係性など、主人公を中心にさまざまな人間関係を観られるのも本作のおもしろい点だと思います。かつてないニコール・キッドマンの汚れ役は、女優としての彼女のさらなる可能性も感じますよ。ぜひご覧ください!

デート向き映画判定
映画『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン/セバスチャン・スタン

クライム・サスペンス系が好きなカップルなら、きっと一緒に楽しめると思います。少々激しい暴力シーンや銃撃シーンもありますが、それよりも潜入捜査のハラハラ感や、主人公の心情などを中心に観られると思うので、普段こういったジャンルが苦手な方でもまだ観やすいほうではないでしょうか。また、事件の解決だけでなく、恋愛や親子愛もテーマとしてあり、愛について考えさせられる場面も多いので、観賞後はちょっと2人の距離が近づく可能性も…!?

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン

PG-12なのでキッズも保護者同伴なら観られますが、犯罪組織への潜入捜査の模様や、ドラッグを扱うシーンなど、少々刺激の強い場面もあるので、中学生以上になってから観ることをオススメします。ティーンの皆さんは、主人公の娘の視点で観てみてください。皆さんの中にも思春期真っ只中の方がいると思いますが、本作の娘は母親にとことん反抗し、母親は娘を守りたい一心でさまざまなことを試みます。どれが正解かはわかりませんが、客観的にこの親子を観察して、どうしたら歩み寄れるのか自分なりに考えてみてください。

映画『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン

『ストレイ・ドッグ』
2020年10月23日より全国順次公開
PG-12
キノフィルムズ
公式サイト

© 2018 30WEST Destroyer, LLC.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー 『ファンファーレ!ふたつの音』エマニュエル・クールコル監督インタビュー

フランスで3週連続NO.1(仏映画興収/実写映画において)を獲得し、260万人動員の大ヒットを記録した話題作『ファンファーレ!ふたつの音』。今回は本作のエマニュエル・クールコル監督にインタビューさせていただきました。

映画『ひゃくえむ。』 ひゃくえむ。【レビュー】

魚豊著の『チ。 ―地球の運動について―』がすごく好きなので、絶対に本作も…

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ひゃくえむ。』
  2. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  3. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  4. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  5. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP