REVIEW

テーラー 人生の仕立て屋

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『テーラー 人生の仕立て屋』ディミトリス・イメロス

物語の主人公は、ギリシャのアテネで36年間、父と共に高級スーツの仕立て屋を営んできたニコス。ある日、不況で店が銀行に差し押さえられ、さらにそのショックで父が倒れてしまい、崖っぷちに追いやられてしまいます。そこで彼が思い付いたのが手作りの移動式屋台。しかし、路上で高級スーツはなかなか売れず…。
この先の展開は本編でご覧いただくとして、まずディミトリス・イメロスが演じたニコスがとてもチャーミングな人物で、観ていてとても惹きつけられます。最初こそ寡黙なスーツ職人という印象ですが、ピンチに陥ったことをきっかけに、自然と人との交流も増え、彼自身変化していく様子にはとても共感できます。また、新しいことに挑戦するニコスの姿を観ていると、1人で頑張ることも大切ですが、そこに他人の協力が加わることでさらに大きな力へと変化していくことも感じられます。
ギリシャでは、実際に経済危機により景気が落ち込むということが起き、そんな社会問題が本作にも反映されているそうです。とはいえ、ユーモアに溢れた温かい人間ドラマとして描かれているので、老若男女問わずどんな人にもオススメの1作です。

デート向き映画判定
映画『テーラー 人生の仕立て屋』ディミトリス・イメロス/タミラ・クリエヴァ

仕事のお話がメインですが、人間ドラマや恋愛要素もあるので、どんなデートで観てもOKです。ニコスのように寡黙で職人気質な相手に恋をしている方なら、彼を参考にするのも良いのではないでしょうか。ニコスは50代の大人ですが、恋愛に疎く、とても奥手なので、客観的に観ているとちょっともどかしい気持ちになります。でも、そんな彼が自分なりに恋愛と向き合う姿はとても素敵で、いくつになっても恋することは大切だなと感じられます。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『テーラー 人生の仕立て屋』ディミトリス・イメロス

ニコスの仕立て屋としての繊細な手作業は観ていてとても興味をそそるので、職業体験的に本作を観るのもアリだと思います。また、仕事の腕は一流ですが、人との交流がほとんどなかったニコスが、どう変化していくのかにも注目です。詳細は控えますが、彼のようにピンチが思わぬチャンスになるケースもあるので、皆さんも何かピンチに陥ってしまった時はぜひ本作を思い出して欲しいと思います。

映画『テーラー 人生の仕立て屋』ディミトリス・イメロス

『テーラー 人生の仕立て屋』
2021年9月3日より全国公開
松竹
公式サイト

© 2020 Argonauts S.A. Elemag Pictures Made in Germany Iota Production ERT S.A.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『白鳥とコウモリ』松村北斗/今田美桜 白鳥とコウモリ【レビュー】

国内累計発行部数1億部以上を誇るベストセラー作家、東野圭吾の同名小説が原作です…

映画『ルックバック』(実写版)完成報告イベント:出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花、是枝裕和監督 カッコいい線、音が出せるまで猛練習!是枝裕和監督作『ルックバック』完成報告イベントに出口夏希、蒔田彩珠らが登壇

藤本タツキの原作漫画「ルックバック」は2024年にアニメーション化され大ヒットを飛ばしました。そして遂に、是枝裕和監督により実写化されました。2026年8月20日、待望の本作の完成報告を行うべく、是枝監督とメインキャストが舞台挨拶を行いました。

映画『顔 -かお-』パク・ジョンミン 顔 -かお-【レビュー】

“新感染”シリーズや、韓国ドラマ『地獄が呼んでいる』など、数々のヒット作を生み出してきたヨン・サンホ監督が、自身初のグラフィックノベルを原作に念願の映画化を実現させた作品…

実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠 実写映画『ルックバック』一般試写会 10組20名様ご招待

実写映画『ルックバック』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『四月の余白』夏帆 夏帆【ギャラリー/出演作一覧】

1991年6月30日生まれ。東京都出身。

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ ナイトボーン -夜哭-【レビュー】

いやー激しかったー!『ハッチング-孵化-』のハンナ・べルイホルム監督作で、お産、赤子が関わるホラー映画ということで…

映画『オデュッセイア』マット・デイモン オデュッセイア【レビュー】

本作を観て、多くの映画ファンに映画館で観なければ意味がないと思わせるノーラン監督作が、観客にもたらす特別な映画体験の根幹には何が共通しているのかを改めて考えました…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン4』トメル・カポン トメル・カポン【ギャラリー/出演作一覧】

1985年6月15日生まれ。イスラエル生まれ。

映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー バックルームズ【レビュー】

この短編の再生数はなんと2億回を突破し、パーソンズ監督は17歳で本作の映画化に取りかかり、19歳の時に撮影、20歳で長編デビューを果たしました…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『白鳥とコウモリ』松村北斗/今田美桜
  2. 映画『顔 -かお-』パク・ジョンミン
  3. 映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ
  4. 映画『オデュッセイア』マット・デイモン
  5. 映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー

PRESENT

  1. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ
PAGE TOP