REVIEW

種まく旅人〜華蓮のかがやき〜

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』栗山千明/平岡祐太/大久保麻梨子

普段なかなか野菜が作られる行程まで知ることはありませんが、本作を観ると、れんこんってそうやって作るんだというところから知ることができます。また、仕事内容などについても農業が身近にないと余計にイメージが先行してしまいますが、農業に携わっている人、そこに間接的に関わっている人、これから関わろうとする人…といろいろな立場のキャラクターが登場することで、自分だったらどうするだろうと想像しやすくなっています。そして、本作では女性の選択もキーになっていて、人生のなかであらゆる選択を迫られた時に、女性が意思表示をすることの大切さや、周囲もその意志を問う意味について改めて考えることができます。農業や農家の話だけではなく、都会を舞台にしたドラマも織り交ぜられていたり、家族のストーリーでもあるので、多忙な日々で押しつぶされそうになっている時や、今の仕事に何らかの疑問を感じている時に観ると、何か見過ごしていた自分の気持ちに気付くきっかけになるかもしれません。

デート向き映画判定
映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』平岡祐太/大久保麻梨子

まさにこれから結婚しようと考えているカップルは一層共感できる内容です。もし一方が転職をしたり、住む場所を変えることになったら、どちらかが合わせるしかない場合も多々あります。また既に夫婦の場合も、諸事情で引っ越す必要が出てきたり、生活スタイルや環境を変えたくて国内で移住を考える人も増えてきました。農業そのものにまだ関心が向いていないとしても、農業が盛んな地方に移り住むことを考えているカップルは参考にできる部分も多いのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』栗山千明

大人の関心事がメインで描かれているので、キッズにはまだピンとこない部分もあるかもしれませんが、就職をリアルに考える必要が出てくる高校生、大学生にとっては、いち職業として農業の世界を覗いてみるのも良いかもしれません。その職業、仕事を外から見たイメージと、実際に働いている人から見るイメージの違いも感じられると思います。

映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』栗山千明/平岡祐太/大久保麻梨子

『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』
2021年3月26日石川県先行公開、4月2日より全国順次公開
ニチホランド
公式サイト

©2020 KSCエンターテイメント

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『おーい、応為』長澤まさみ 心理学から観る映画58:遺伝と環境がヒトに与える影響『おーい、応為』

今回は、葛飾北斎の娘、お栄(長澤まさみ)の半生を描いた『おーい、応為』を題材に、遺伝と環境が才能に与える影響について考えてみます。

海外ドラマ『ウェンズデー シーズン2』ジェナ・オルテガ ジェナ・オルテガ【ギャラリー/出演作一覧】

2002年9月27日生まれ。アメリカ出身。

映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太/綾野剛 愚か者の身分【レビュー】

闇ビジネスに関するニュースが増えてきた日本において、本作で描かれているような出来事は…

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平 次元を超える【レビュー】

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは…

映画『見はらし世代』黒崎煌代 黒崎煌代【ギャラリー/出演作一覧】

2002年4月19日生まれ。兵庫県出身。

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

新型コロナウイルスワクチンの被害が起こっている現実に着目した、中立した立場の取材に基づくドキュメンタリー…

映画『ファンファーレ!ふたつの音』ピエール・ロタン ピエール・ロタン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年6月20日生まれ。フランス出身。

映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト トロン:アレス【レビュー】

本シリーズ1作目『トロン』(=『トロン:オリジナル』)は1982年、『トロン:レガシー』は2010年に作られ、本作はシリーズ3作目となります…

映画『層間騒音』イ・ソンビン 層間騒音【レビュー】

冒頭から不可解な現象が映し出され、観る側はゾワゾワさせられながら騒音の原因を想像することになるわけですが…

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ミア・スレアプレトン ミア・スレアプレトン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月12日生まれ。イギリス出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion ファイナンシャルプランナーから学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion
  3. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女

REVIEW

  1. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太/綾野剛
  2. 映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平
  3. 映画『ヒポクラテスの盲点』
  4. 映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト
  5. 映画『層間騒音』イ・ソンビン

PRESENT

  1. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion
  3. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
PAGE TOP