REVIEW

哀愁しんでれら

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『哀愁しんでれら』土屋太鳳/田中圭/COCO

『哀愁しんでれら』というタイトルなので、ストレートなシンデレラストーリーであるわけがないと思いながら観るのですが、歪んだ人間性のオンパレードといった感じでいろいろな意味で恐ろしい物語となっています。過去に悲しい経験があることで児童相談所での仕事でも強い思い入れをもち、ついついいき過ぎた行動をとってしまう小春(土屋太鳳)は、突然複数の不幸に見舞われます。そんなある日ひょんなことから王子様のような男性(田中圭)に出会い、一気に幸福感に包まれ、まさにシンデレラストーリーを歩んでいきます。といった感じで前半はコミカルな場面もあり、小春の生活がどんどん華やいでいくのを楽しく観られるのですが、あまりにとんとん拍子に進んでいくので、中盤くらいからは良い意味で警戒心が沸き、後半のスリリングな展開に自然に引き込まれていくはずです。後半がどんなストーリーなのかは本編を観ていただくとして、本作には恋愛の落とし穴、結婚後の予期せぬ展開、子育ての難しさといった観点で恐ろしい展開が描かれています。この怖さこそが本作のおもしろさなのですが、恋愛や結婚、子育てに臆病になっている人にとってどんな作用があるのかが未知数です(笑)。でも反面教師として観ると有意義とも言えます。とにかく女性の生き方についていろいろと考えさせられる内容で、観終わったら誰かと語りたくなるので、女子同士で観に行くと一層楽しめそうです。

デート向き映画判定
映画『哀愁しんでれら』土屋太鳳/田中圭

ストーリー的に女性のほうがいろいろ「怖っ!」「やだー!」と思う内容が多いと思います。男性がどんな反応になるのかはわかりませんが、感想に違いがあるのか、会話で楽しむのもアリかも知れません。ただ、恋愛や結婚、子育てに消極的な女子が観ると、一層消極的になる可能性がなきにしもあらずなので、デートで観るよりは仲の良い友達同士で観るか、1人でじっくり観るほうが良いのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『哀愁しんでれら』土屋太鳳

子ども達の世界で起こる問題もストーリーの中で重要なポイントとして描かれています。キッズ、ティーン、大人で注目するポイントが全く異なりそうですが、内容的にはティーンになってから観るほうが良いように思います。これからいろいろな恋愛をするかもしれない皆さんにとっても、教訓になりそうなところがあるので、相手を見極めるにはどうしたら良いのか、自分だったらどうするかイメージしながら観て観てください。

映画『哀愁しんでれら』土屋太鳳/田中圭/COCO

『哀愁しんでれら』
2021年2月5日より全国公開
クロックワークス
公式サイト

©2021「哀愁しんでれら」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『星の教室』桜田ひより 星の教室【レビュー】

『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『Wの悲劇』など数々の名作を生み出してきた角川春樹が総監督を務める作品です。原作は髙田郁の同名小説、監督は中川龍太郎が務めています…

映画『コットンテール』木村多江 木村多江【ギャラリー/出演作一覧】

1971年3月16日生まれ。東京都出身。

映画『ダビデ ~王になった少年~』 ダビデ ~王になった少年~【レビュー】

旧約聖書「サムエル記」に基づき作られた本作は、イスラエルの王となるダビデを主人公とした物語…

映画『mentor』磯村勇斗/末澤誠也/綾野剛 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』森香澄さんインタビュー 『てんてん ずっと独身でいるつもり?』森香澄さんインタビュー

今回は『てんてん ずっと独身でいるつもり?』で初主演を飾った森香澄さんにインタビューをさせていただきました。

映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』「エリィアンズ」 GROTESQQQUE-グロテスク-【レビュー】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で総作画監督を務めた錦織敦史が、監督、脚本、キャラクター原案を担当する本作は、「『好き』なものを『好きなだけ』詰め込んだ完全オリジナル・アニメーション映画」…

映画『男ともだち』原作者:千早茜先生インタビュー 『男ともだち』原作者:千早茜さんインタビュー

直木賞作家、千早茜のロングセラー小説を、主演に松岡茉優、共演に成田凌を迎えて映画化した『男ともだち』。今回は原作者の千早茜先生にインタビューをさせていただきました。

映画『ヴェリティ/真実』アン・ハサウェイ ヴェリティ/真実【レビュー】

本作の原作者でありプロデューサーも務めるコリーン・フーヴァーは、2023年にTIME誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた人物…

映画『見上げてごらん』森田剛 見上げてごらん【レビュー】

夢を追いかける主人公が夢を叶えたり、夢に破れたりするストーリーはこれまで複数映画化されてきました。でも、本作は…

映画『ワンオペレーション』クリスチャン・スレーター クリスチャン・スレーター【ギャラリー/出演作一覧】

1969年8月18日生まれ。アメリカ、ニューヨーク州出身。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』トム・クルーズ/ブラッド・ピット あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

世界的な超トップスター、トム・クルーズとブラッド・ピットが共演した奇跡の作品『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のパッケージリリースを機に、当部恒例企画「勝手にキャスティング企画!」を実施。

【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集! 【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集!

Season2では、比喩的思考、批判的思考、論理的思考を軸として、「思考力を鍛える映画鑑賞の仕組み」を探求するスタンスで一連の流れを意識して構成しています。 とはいえ、毎回冒頭で前回までの振り返りを簡単にしますので、好きな回だけ単発で参加いただいてもOKです。映画に関する雑談も含めて一緒に楽しみましょう!

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ 映画好きが選んだアン・ハサウェイ人気作品ランキング

今回は、アン・ハサウェイ出演作品(日本劇場未公開作品と直近の劇場公開作品を除く)を対象に、正式部員…

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミSeason2】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求(2)言葉とイメージの関係」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミSeason2 第1回】「思考力を鍛える映画鑑賞—その仕組みの探求①オリエンテーション」参加者募集!
  3. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『星の教室』桜田ひより
  2. 映画『ダビデ ~王になった少年~』
  3. 映画『mentor』磯村勇斗/末澤誠也/綾野剛
  4. 映画『GROTESQQQUE-グロテスク-』「エリィアンズ」
  5. 映画『ヴェリティ/真実』アン・ハサウェイ

PRESENT

  1. 映画『ムクドリと人生とレモンパスタ』アルバ・ロルヴァケル/エリオ・ジェルマーノ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP