REVIEW

THE LAST OF US【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『THE LAST OF US』ペドロ・パスカル/ベラ・ラムジー

2013年にPlayStation®3専用タイトルとして発売され、全世界で200部門以上のゲームアワードを受賞した人気ゲーム“The Last of Us”を原作とするHBOオリジナルドラマです。物語の舞台は、人間に寄生する菌類の発生により荒廃した終末世界のアメリカ。この菌類による感染症が蔓延したことによって文明が崩壊してから約20年が経っています。主人公は、感染者に嚙まれながらも発症しないエリー(ベラ・ラムジー)と、20年前に一人娘を亡くしたジョエル(ペドロ・パスカル)です。感染を食い止める鍵を握るエリーは、ひょんなことからジョエルと旅をすることになります。

海外ドラマ『THE LAST OF US』ベラ・ラムジー

本シリーズに登場する感染者はクリッカーと呼ばれ、身体を菌類に蝕まれ不気味な姿をしています。ゾンビとは異なりますが、ざっくりいうとゾンビと似たような存在です。ただ、感染症という点で救える余地がありそうなところが、死人であるゾンビとは大きく異なります。終末世界を描いた映画やドラマもこれまでたくさんあるので、その類をたくさん観てきた立場からすると、シーズン1を観る限りでは良くも悪くもイメージ通りではあります。ただ、原作のゲームの人気ぶりからして、ストーリーが進むにつれてきっとどんどんオリジナリティが出てくるのではと期待します。

海外ドラマ『THE LAST OF US』ペドロ・パスカル/ベラ・ラムジー

一方でシーズン1で感じられる魅力は、エリーとジョエルの2人の人間ドラマです。2人の心の変化が丁寧に描かれているからこそ、設定負けで終わらない見応えがあります。そして、ベラ・ラムジーとペドロ・パスカルの演技力の高さによって作品の質が保たれています。エリーには免疫があるというところで使命を背負っているわけですが、今シーズンの終わりは意外な結末に終わり、これからどういう選択をするのかがわからなくなった点で次シーズンへの期待が高まります。全9話で観やすいので早いうちに鑑賞を開始しておくことをオススメします。

海外ドラマ『THE LAST OF US』ペドロ・パスカル/ベラ・ラムジー

『THE LAST OF US』
2023年1月16日よりU-NEXTにて配信中
公式サイト

© 2023 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『サリー』エスター・リウ 『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『サリー』特別試写会イベント 5組10名様ご招待

映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン THE END(ジ・エンド)【レビュー】

REVIEWいつも通り観賞前にほぼ何も情報を入れず、登場人物はいつの時代にどこに住んでいる…

映画『シェルビー・オークス』 シェルビー・オークス【レビュー】

かつて繁栄しながらも今は廃墟と化しているシェルビー・オークスという町で…

映画『ナイトフラワー』渋谷龍太 渋谷龍太【ギャラリー/出演作一覧】

1987年5月27日生まれ。東京都出身。

映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド 悪魔祓い株式会社【レビュー】

本作は、『悪人伝』や“犯罪都市”シリーズ、ハリウッド映画『エターナルズ』などでお馴染みのマ・ドンソクが…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ 『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

映画『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 イクサガミ【レビュー】

今村翔吾著のベストセラー「イクサガミ」シリーズを原作とする本シリーズでは、岡田准一が主演、プロデューサー、アクションプランナー、藤井道人、山口健人、山本透が監督と脚本を担当…

映画『TOKYOタクシー』蒼井優 蒼井優【ギャラリー/出演作一覧】

1985年8月17日生まれ。福岡県出身。

映画『バーフバリ エピック4K』来日舞台挨拶イベント、プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ(プロデューサー) プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ来日!『バーフバリ エピック4K』には追加シーンも

2025年に劇場公開10周年を迎える大ヒット作『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』を一つの作品として再編集し、壮大な物語を4K映像で体験できる『バーフバリ エピック4K』の日本公開を目前にして、バーフバリ役のプラバースと、プロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが来日しました。

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 楓【レビュー】

残酷過ぎて、切な過ぎて、優し過ぎて、どうしましょ(笑)。ネタバレを避けると、ほぼ何も書けませんが…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『THE END(ジ・エンド)』ティルダ・スウィントン/ジョージ・マッケイ/モーゼス・イングラム/ブロナー・ギャラガー/ティム・マッキナリー/レニー・ジェームズ/マイケル・シャノン
  2. 映画『シェルビー・オークス』
  3. 映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド
  4. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一
  5. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥

PRESENT

  1. 映画『サリー』エスター・リウ
  2. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
  3. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
PAGE TOP