REVIEW

NEW GROUP【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『NEW GROUP』山田杏奈/青木柚

REVIEW

組体操をしている怪しげなキービジュアルを観ただけで興味をそそられたのは私だけではないはず。本編を観てみると、「だから、組体操なのか!」と納得がいき、わかりやすいメタファーに気づくでしょう。

映画『NEW GROUP』山田杏奈/青木柚

本作は、「第一回日本ホラー映画大賞で大賞を受賞し、『みなに幸あれ』(24)にて鮮烈な商業映画監督デビューを果たし」た下津優太監督の2作目であり、下津監督によるオリジナルストーリーです(映画公式サイト)。『みなに幸あれ』もクセが強く、笑いと恐怖を織り交ぜながら深いテーマを扱っていました。本作も、82分と短いながらも、歪んだ社会を揶揄する描写が秀逸です。

映画『NEW GROUP』山田杏奈

最初は、主人公の愛(山田杏奈)の日常が淡々と描かれているようにみえます。でも、どこか違和感が漂ってきます。ストーリーが展開するにつれ、その違和感はどんどんと大きくなっていき、やがて違和感は予想外の形で“肯定”される事態に発展していきます。

映画『NEW GROUP』青木柚

一体何が起こるのかは観てのお楽しみにとっておいていただくとして、本作には伏線も上手く張られています。伏線の意味が活きてくるクライマックスは見事です。心にグッとくる結末なので、晴れやかな気持ちで観終えるはずです。

映画『NEW GROUP』ピエール瀧

気味の悪いムードが漂うなか、ちょいちょい笑いどころもある点が魅力です。私は2回ほどツボに入ったところがありました。皆さんも「どないやねん(笑)!」とツッコミながら、お楽しみください。

デート向き映画判定

映画『NEW GROUP』山田杏奈/青木柚

本作には、大きく分けて2つの人生観が描かれています。観終わった後に、誰に感情移入して、自分ならどうするかを尋ねてみると、根底のところで価値観が合うかどうかがわかるかもしれません。心理的なスリラーといえるものの、ホラー映画というほどの激しい描写は少ないので、比較的誰でも観やすいと思います。2人とも興味があればデートで観るのも良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『NEW GROUP』

物語の舞台は高校、主人公も高校生なので、皆さんにとって身近な物語として等身大で観られるでしょう。本作に出てくる組体操は、あるメタファー(比喩)になっていて、最後まで観るとはっきりとメッセージに気づくことができると思います。本作で描かれているような極端な状況ではないにしても、同じような状況に無意識に置かれていることにも気づけるでしょう。本作を観たら、少し目が覚める部分もありそうです。

映画『NEW GROUP』山田杏奈/青木柚

『NEW GROUP』
2026年6月12日より全国公開
PG-12
KADOKAWA
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©︎2026 映画「NEW GROUP」製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!【レビュー】

『踊る大捜査線』は1997年に連続ドラマとして放送が開始され、「これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円.。映画第2弾『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は、興行収入173.5億円を記録」した…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 私たちは、ちょうどいい。【レビュー】

普段極力前情報を入れずに観るので、本作の背景も知りませんでした。だから、とてもイイ話だなとウルウルしてたら、最後に…

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ セイディ・ハーラ【ギャラリー/出演作一覧】

1984年1月1日生まれ。フィンランド・キルッコヌンミ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 さとこはいつも【レビュー】

沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作…

映画『ブルーロック』高橋文哉 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年8月】のアクセスランキングを発表!

映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン ワンオペレーション【レビュー】

観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる作品です…

映画『白鳥とコウモリ』風吹ジュン 風吹ジュン【ギャラリー/出演作一覧】

1952年5月12日生まれ。富山県出身。

映画『八つ墓村』尾上松也 八つ墓村【レビュー】

シリーズ累計発行部数5500万部を超える、横溝正史のベストセラー「八つ墓村」は…

映画『顔 -かお-』シン・ヒョンビン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『ドラマなふたり』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』など

今回取り上げた映画は、『5秒で完全犯罪を生成する方法』『ドラマなふたり』『オークストリートの異変』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』です。

映画『ヒンド・ラジャブの声』 ヒンド・ラジャブの声【レビュー】

2024年1月29日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センターでは、スタッフ達が6歳の少女ヒンド・ラジャブを救出するために力を尽くしました…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  4. 映画『ブルーロック』高橋文哉
  5. 映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
PAGE TOP