REVIEW

ビリーバーズ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ビリーバーズ』磯村勇斗/北村優衣/宇野祥平

信仰のために孤島で禁欲しながら暮らす、カルト宗教の信者3人組。彼等は定期的に本部から支給される“浄化された”食料を頼りに生活しています。自然に囲まれた環境で信者3人だけで暮らす彼等は一見穏やかな生活を送っているようでいて、男2人、女1人の禁欲生活はある出来事を機にバランスを崩していきます。
最初彼等の行動は、誠実な信仰の表れに見えます。でも人間なので禁欲が続くと何かの拍子に抑えていた欲に火がついてしまいます。そこでずる賢い人間は、信仰を逆手に取り、欲を満たそうとします。後半はそんな気味の悪い展開が続きます。だから、このストーリーを観ていると、信仰とは何だろうと考えてしまいます。また、「正しく信じる」とはどういうことなのかを考えると、人それぞれの解釈、価値観があるので、同じ宗教の信者でも信仰の本質的なところは違っているのかもしれないと感じます。本作は、そんなことを考えさせられるストーリーです。
一方で本作は性描写が欠かせないストーリーとなっている点で、観る方によってはそこが娯楽となるでしょう。ただ正直なところ、女性目線で観ると、いたたまれない内容です。磯村勇斗の初主演作ということで彼を目当てに観るとしても、その辺りは念頭に置いて観たほうが良さそうです。

デート向き映画判定
映画『ビリーバーズ』磯村勇斗/北村優衣

この作品はいろいろな意味で、デートで観ると気まずいところがあり、1人で観るほうが向いていると思います。友達と観に行く場合も、何でも気兼ねなく話せる相手と観に行くほうが良いでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ビリーバーズ』磯村勇斗/北村優衣/宇野祥平

R-15なので、高校生以上なら観られますが、刺激が強いので、この手のストーリーや設定に免疫がないとビックリしてしまう可能性があります。大人向けの作品をいろいろ観て、自分自身ももう少し大人になってから観るほうが良いのではないでしょうか。

映画『ビリーバーズ』磯村勇斗/北村優衣/宇野祥平

『ビリーバーズ』
2022年7月8日より全国順次公開
R-15+
クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
公式サイト

© 山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

映画『8番出口』河内大和 河内大和【ギャラリー/出演作一覧】

1978年12月3日生まれ。山口県出身。

映画『キル・ビル Vol.2』ユマ・サーマン 俳優ファミリー特集Vol.2

親子、兄弟姉妹、親戚揃って活躍する俳優達をご紹介するシリーズ第2弾をお届けします。

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ 3名様プレゼント

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合 てっぺんの向こうにあなたがいる【レビュー】

女性初、エベレスト登頂に成功した、登山家の田部井淳子氏による著書「人生、山あり“時々”谷あり」を原案として映画化された本作は、実話を基にしたフィクション…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「映画アカウントで自分らしい距離感やペースをどう整えていけばいい?」

正式部員さんからいただいたSNSについてのお悩み相談におこたえしました。後半は…

映画『トロン:アレス』グレタ・リー グレタ・リー【ギャラリー/出演作一覧】

1983年3月7日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙 盤上の向日葵【レビュー】

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は…

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 11月6日開催:トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ
  2. 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合
  3. 映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙
  4. 映画『女性の休日』
  5. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP