REVIEW

クーリエ:最高機密の運び屋【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』ベネディクト・カンバーバッチ/メラーブ・ニニッゼ

本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男達の葛藤と決断をスリリングに描いたスパイ・サスペンスとなっています。1番驚くのは、平凡なセールスマンだったグレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)がある日突然スパイになる点で、彼がどのような心情で任務を遂行するのか注目です。
主人公のグレヴィルを演じたベネディクト・カンバーバッチは、普通のセールスマンがスパイ活動をするという難役を見事に演じており、今回は製作総指揮も務めています。物語が進むに連れてグレヴィルの様子がどんどん変化していく様子からは、彼の役者魂と共に本作への意気込みも感じられます。また、その他にもメラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリーらが出演し、本作を盛り上げています。
激しいアクションなどはなく、全体的には静かなトーンで物語は進みますが、主人公のグレヴィルとGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)高官のペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)とのやり取りは終始緊迫感があり、ハラハラさせられます。 暴力的なシーンがほとんどないという意味では、どんな方でも観やすい作品だと思います。史実を知る意味でも、キャスト達の名演を観るためにもオススメできる作品です。

デート向き映画判定
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』ベネディクト・カンバーバッチ/レイチェル・ブロズナハン

恋愛要素はありませんが、主人公に妻子がいるという点では、カップルで観て共感できる部分も多いと思います。グレヴィルはスパイ活動のことを家族にさえ明かせず苦悩し、妻も「何か隠し事があるのでは?」と疑うようになります。夫婦関係がどうなるのかは本編でご覧頂くとして、やはりパートナーとの間で隠し事をすることは本当に危険だということも感じられると思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『クーリエ:最高機密の運び屋』ベネディクト・カンバーバッチ/メラーブ・ニニッゼ

皆さんも観られますが、核戦争のことや当時のアメリカとソ連の関係性を少しでも理解しているほうがより楽しめると思います。スパイをテーマにした作品はたくさんありますが、本作は実話がベースになっているので、そういった意味ではよりリアルな緊張感を感じられるのではないでしょうか。また、これを機に他のスパイ映画を観てみるのもオススメです。

映画『クーリエ:最高機密の運び屋』ベネディクト・カンバーバッチ/メラーブ・ニニッゼ/レイチェル・ブロズナハン/ジェシー・バックリー

『クーリエ:最高機密の運び屋』
2021年9月23日より全国公開
キノフィルムズ
公式サイト

© 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル YADANG/ヤダン【レビュー】

タイトルについている“ヤダン”とは、「麻薬犯罪者から情報を引き出し、検察や警察に提供して報酬を得る司法取引のブローカー」…

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ リリー・ジェームズ【ギャラリー/出演作一覧】

1989年4月5日生まれ。イギリス出身。

映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕 架空の犬と嘘をつく猫【レビュー】

家族の絆というより、家族の呪縛を描いているようでいて…

映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン おくびょう鳥が歌うほうへ【レビュー】

世界各国で翻訳され、ベストセラーとなったエイミー・リプトロットの回想録「THE OUTRUN」を原作とした本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『システム・クラッシャー』のノラ・フィングシャイトが監督を務め、若くして数々の名作に出演してきた実力派シアーシャ・ローナンが主演を務めています…

ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈 スキャンダルイブ【レビュー】

昨今、問題が複数取り沙汰されている、芸能界の性加害をテーマにしたドラマということもあり、再現ドラマにすら感じる生々しさがあります…

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年12月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年12月】のアクセスランキングを発表!

映画『コート・スティーリング』オースティン・バトラー コート・スティーリング【レビュー】

ダーレン・アロノフスキー監督とオースティン・バトラーがタッグを組んだ本作は…

Netflix映画『10DANCE』竹内涼真/町田啓太 10DANCE【レビュー】

井上佐藤による漫画「10DANCE」を原作とする本作は、鈴木信也(竹内涼真)と杉木信也(町田啓太)という1文字違いの名を持つ正反対の2人の天才ダンサーが主人公…

Netflix映画『ジェイ・ケリー』ジョージ・クルーニー/アダム・サンドラー ジェイ・ケリー【レビュー】

ジョージ・クルーニー、アダム・サンドラー、ローラ・ダーン、ビリー・クラダップ、ライリー・キーオ、ジム・ブロードベント、パトリック・ウィルソン、グレタ・ガーウィグ、エミリー・モーティマー、アルバ・ロルバケル、アイラ・フィッシャーなど、これでもかといわんばかりの豪華キャストが…

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『YADANG/ヤダン』カン・ハヌル
  2. 映画『架空の犬と嘘をつく猫』高杉真宙/伊藤万理華/安藤裕子/向里祐香/安田顕
  3. 映画『おくびょう鳥が歌うほうへ』シアーシャ・ローナン
  4. ABEMAオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』柴咲コウ/川口春奈
  5. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP