REVIEW
時代が変わっても、「結婚で最も重視すべきは愛か金か」という議論に終わりはないようです。本作のタイトルにある“マテリアリスト”は、物質主義者を意味します。ダコタ・ジョンソンが演じるルーシーは、凄腕のマッチメイカーで、彼女自身も一見マテリアリストです。

ルーシーは、婚活中の人々が結婚しようとする上での“資産価値”をあらゆる条件で見極めて、カップルを成立させます。その仕事ぶりを観ていると、ルーシー自身の結婚観が気になります。マッチメイカーとしての結婚観は、自分が結婚する場合にも貫かれるのかが、本作の1番の見どころとなっています。

ルーシーの心を揺さぶる相手として、ジョン(クリス・エヴァンス)と、ハリー(ペドロ・パスカル)が登場します。ジョンとハリーにはそれぞれ優位な点があります。この三角関係を観ると、長編監督デビュー作『パスト ライブス/再会』で高評価を集めたセリーヌ・ソン監督の得意分野なのだと実感します。

ハリーとジョン、どちらにも優位な点があるなか、そろそろ勝負は見えたかなと思わせた先に意外な展開が待っています。大きな転換をもたらす要素については、別の意味でも驚きがあり、全部観終えると、誰かに話したくなる要素がたくさん残るでしょう。

今まさに結婚について悩んでいる方なら1人でじっくり観るのもよし、仲の良い友達と観て、鑑賞後の会話から、自分の思考や感情を整理するのも良さそうです。
デート向き映画判定

本作の結末はなんとなく予想できるとして、多様性が謳われる時代になったので、あらゆる結末があり得るという感覚は最後まで続きます。だから観ながら、あーでもない、こーでもない、やっぱり自分はこう、というように自分の本心を確認できそうです。今は相手がいない場合は、自分の結婚観を確認するために観るのも良いでしょう。一方、結婚を前提にした交際が進行中の場合は、気づきたくない本心に気づく可能性もあります。お互いの結婚観を敢えて一緒に確認したいなら、デートで観るのはアリだと思います。
キッズ&ティーン向き映画判定

結婚はまだ先だと考えているとしても、本作に描かれる結婚観は、人生観そのものに繋がっているといえます。いつ誰と出会うかが重要であると同時に、相手の条件だけではなく、自分自身が何を身につけてきたか、どう成長してきたかという点も重要であるとわかります。テーマの奥に潜んだメッセージを読み取れれば、今後の人生に役立つ部分があるでしょう。

『マテリアリスト 結婚の条件』
2026年5月29日より全国公開
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年5月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























