REVIEW

奈落のマイホーム【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『奈落のマイホーム』チャ・スンウォン/キム・ソンギュン/イ・グァンス/キム・ヘジュン

ディザスターパニックムービーなのに、コメディ要素がかなり入っていて、このセンスには感服です。脚本、演出が上手いということもあるでしょうが、何より俳優陣のユーモアのセンスと演技力が光っています。特にチャ・スンウォンが演じたマンスには最初はイラッとさせられるし、一見クドい演出があります。でも一旦彼を嫌いにさせることで後半の展開が活きてきます。「なんで、いきなりそんなにカッコ良いねん(笑)!」とツッコミを入れたくなる見せ場もありますので、ご期待ください。
そして、マンスの他、メインのキャラクターは皆どこか冴えない人達というところでも親近感が湧いて、キャラクター達と一喜一憂しながら物語の世界に没入できます。また、終始緊張感が張り詰める状況だからこそ、ちょいちょい間に挟んでくる笑いが良いアクセントになり、緩急がとても上手く付けられています。さらに憎いのは感動的場面がちゃんと含まれていること。韓国映画はこういうバランスがとても上手い作品が多い点でも、全体のクオリティの高さを感じます。ハラハラしたり、爆笑したり、ウルウルしたりで忙しい2時間弱をぜひご堪能ください(笑)。

デート向き映画判定
映画『奈落のマイホーム』チャ・スンウォン/キム・ソンギュン/イ・グァンス/キム・ヘジュン

今まさにマイホームを買おうとしている、もしくは将来買うつもりでいるカップル、夫婦が本作を観ると、ちょっと考え直しちゃうかもしれません(苦笑)。でも、日本でここまでのことはないにしても、買う前にちょっと調べようかなという気にはなるので、勢いで買おうとしている状況の方は本作を先に一緒に観てみるのはいかがでしょうか。また、将来を共にしようと考えている人がいるなら、家を買いたい派なのか賃貸派なのか、お互いの価値観を確認しておく意味でデートで観てみるのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『奈落のマイホーム』キム・ソンギュン

韓国では、実際に陥没事故が多発しているというニュースもあります(中央日報日本語版:2022.08.08 07:48の記事)。日本でも2016年に福岡県博多駅前で陥没事故が起こっています。だから、本作で起こる出来事はまったくの他人事とはいえません。どういうメカニズムで起こるのか調べてみると、さまざまな背景が見えてくると思うので、興味関心の範囲が広がるきっかけになるのではないでしょうか。純粋にエンタメとして楽しむのはもちろん、いろいろな観方をしてください。

映画『奈落のマイホーム』チャ・スンウォン/キム・ソンギュン/イ・グァンス/キム・ヘジュン

『奈落のマイホーム』
2022年11月11日より全国公開
ギャガ
公式サイト

© 2021 SHOWBOX AND THE TOWER PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『四十九-SEEK』映画祭受賞、浅野寛介、シェイン・コスギ監督 日本映画界に希望をもたらす制作の仕組みを実現!『四十九-SEEK』浅野寛介さん(主演・プロデューサー)&シェイン・コスギ監督インタビュー

CGに頼らず生身の肉体で魅せる“本物のアクション”で、世界17ヵ国42の映画祭でセレクション入り、12ヵ国で82の賞を受賞した『四十九-SEEK』は、独自の“劇場公開前リクープ(投資回収)”エコシステムで作られました。今回は、このシステムについてのお話を中心に、主演でプロデューサーを兼務した浅野寛介さんと、監督・編集と海外交渉を担当したシェイン・コスギさんにお話をお伺いしました。

映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太 あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。【レビュー】

大ヒットした『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続きを描いた本作では、元の時代に戻った加納百合(福原遥)がどう過ごしているかを描いています…

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ【レビュー】

トム・ホランドが主演を務める本シリーズは2017年からスタート、スパイダーマンとしての初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)なので、既に10年間続いていることになります…

映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝 ブルーロック【レビュー】

本作を観て、コミックの人気、アニメ版や2.5次元版の人気の高さにも納得…

海外ドラマ『ザ・ボーイズ シーズン2』ジャンカルロ・エスポジート ジャンカルロ・エスポジート【ギャラリー/出演作一覧】

1958年4月26日生まれ。デンマーク生まれ。

映画『ミニオンズ&モンスターズ』 ミニオンズ&モンスターズ【レビュー】

本作は、映画愛が詰まったストーリーとなっています。冒頭あたりから、不意に…

映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー 『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『猫たちと7000マイルの旅』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック 戦争で歪む人の心理―当事者だけが知る残酷な真実―

戦争は人を狂わせ、人生を狂わせます。人は戦争の時だけ苦しめられるわけではなく、その前も後も苦しめられます。今回は、そうした残酷な真実を描く作品をご紹介します。

映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』 ペリリュー −楽園のゲルニカ−【レビュー】

絵は可愛らしいけれど、壮絶な内容です。本作は、武田一義が史実に基づいて描いた同名の戦争漫画を原作としています…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』福原遥/細田佳央太
  2. 映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』トム・ホランド
  3. 映画『ブルーロック』高橋文哉/櫻井海音/高橋恭平/綱啓永/野村康太/K(&TEAM)/青木柚/西垣匠/富本惣昭/倉悠貴/東啓介/畑芽育/窪田正孝
  4. 映画『ミニオンズ&モンスターズ』
  5. 映画『白パンと独裁者』ジャスパー・ビラーベック

PRESENT

  1. 映画『猫たちと7000マイルの旅』ケイティ・マクヒュー
  2. 映画『左利きの少女』ニーナ・イエ/マー・シーユエン
  3. 映画『トイ・ストーリー5』Tシャツ
PAGE TOP