REVIEW
1983年、俳優の金子正次自らが考案し初主演を飾った『竜二』は、映画史に残る1作となりました。ただ、公開から8日後に金子は33歳の若さで急逝し、『竜二』は遺作となりました(映画公式資料)。それから43年後の2026年、『竜二』のリメイク作品として作られたのが本作です。

⻯二(柳楽優弥)と弟分の直(萩原利久)とひろし(JUNON)は、新宿、歌舞伎町でヤクザを生業としていました。強い絆で結ばれた3人に、竜二の恋人まり子(川栄李奈)が加わり、4人は家族のように過ごしていました。でも、ある出来事をきっかけにささやかな幸せが壊れていきます。

本作は、1984年(昭和59年)から1990年(平成2年)を舞台に描かれています。リメイクするにあたり、大阪のミナミ、札幌のすすきが舞台候補に挙がり、時代設定も現代に変更する案も出たようです。ただ、1992年に施行された暴対法(暴力団対策法)がストーリーの核となる部分に影響を与えるため、最終的に「舞台と時代設定をオリジナルにそろえる形に定めることに」したそうです(映画公式資料)。

身体を張ってでも仁義を通すからこそ恐れられるヤクザであると同時に、弟分や恋人を何としてでも守ろうとする誠実な人間でもある竜二は、柳楽優弥が演じているからこそリアリティがあります。特に身体を張るシーンや、覚悟を示すシーンでみせる鬼気迫る表情は、柳楽優弥の演技力の高さを示しています。顔つきまで一瞬にして変わるので鳥肌が立ちます。

ヤクザ映画ではあるものの、ラブストーリーであり家族の物語です。さまざまな視点で観られるでしょう。
デート向き映画判定

お互いを大切に思うからこそ下される難しい決断が描かれているので、カップルとして観ても、思うところがいろいろ出てきそうです。ただし、ヤクザ映画という点でバイオレンスシーンは避けられません。得手不得手があるジャンルなので、同じジャンルを好む友達のほうが気楽に誘えるでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

PG-12なので大人と一緒なら小学生でも観られるものの、何らかの“しがらみ”から逃れられないような実体験を経てからのほうが、感情移入しやすいので、もう少し大人になってから観るとよいのではないでしょうか。また、あまり直接的には映っていないとしても、想像するだけで痛々しいシーンが出てくるので、いろいろな映画を観て、バイオレンスシーンに耐性がついてから観るほうが良さそうです。

『RYUJI 竜二』
2026年10月30日より全国公開
PG-12
カルチュア・パブリッシャーズ
公式サイト
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© 2026「RYUJI」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























