カフェを舞台に、悩みを抱える人々がある謎の男性の不可解なアドバイスに従い行動し、運命を変えていく群像劇。シーンはほぼこのカフェの会話だけで展開し、現実世界を描いているのに、どこかSF的でダークファンタジー的な描写になっているのが見事です。観る者の想像力を膨らませるセリフで構成されていて、会話劇としてとても優れています。そして、徐々に伏線が張り巡らされていく人間ドラマは、映像的には地味なのに、物語的にはすごくドラマチック。脚本、演出、演技、どれをとっても素晴らしいと言える秀作です!
![デート向き映画判定](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/03/bar_date.png)
![映画『ザ・プレイス 運命の交差点』アルバ・ロルヴァケル](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/04/201904theplaceunmeinokousaten-sub-hiruma1shot-jyosei600.png)
こういう映画を選ぶセンスは褒められるべきではないかと、いち映画好きとしては思うので、映画好きをデートに誘うにはもってこいの作品です。でも、観る側の理解力や想像力が少し試される部分もあるので、映画は好きでも、やや複雑なストーリーについていくのが苦手そうな人を誘う場合は、鑑賞後に優しくフォローの解説をしてあげると喜んでくれると思います。
![キッズ&ティーン向き映画判定](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/03/bar_kidsteen.png)
![映画『ザ・プレイス 運命の交差点』ヴァレリオ・マスタンドレア](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/04/201904theplaceunmeinokousaten-sub-hiruma2shot-mukiau600.png)
大人向けの作品で、見た目に派手な展開はないので、キッズが楽しむにはまだ早いかも知れません。本をよく読む人は文章から想像を膨らませるのが得意だったり、慣れていると思うので、本作のような会話劇にも難なくついていけそう。想像力を膨らませてくれる作品が好きな人には、うってつけの作品です。そして、カフェだけで物語が展開している点では低予算で作品を作るヒントになりそう。そういう意味で、映画作りをしている学生にもオススメです。
![映画『ザ・プレイス 運命の交差点』ヴァレリオ・マスタンドレア/マルコ・ジャリ―ニ/アルバ・ロルヴァケル/サブリーナ・フェリッリ](https://www.tst-movie.jp/wp-asset/wp-content/uploads/2019/04/201904theplaceunmeinokousaten-poster400.png)
『ザ・プレイス 運命の交差点』
2019年4月5日より全国順次公開
ミモザフィルムズ
公式サイト
© 2017 Medusa Film SpA .
TEXT by Myson
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