REVIEW
冒頭に示されるDV発生率の高さにまず衝撃を受けます。DV被害が想像以上に身近にあると知ったところで始まるストーリーは、最初から最後まで壮絶です。

本作が問いかけてくるのは、人はとことん追い詰められて行き場を失った時、どうすべきかということです。この問いには正解がありません。劇中でも、そうした本作のテーマを象徴する問いかけがセリフに複数出てきます。

難しい選択を迫られるシーンは何度も出てきます。同時に、その問いに対するキャラクター達の選択が、本作で出てくる謎の解明に繋がっていくストーリーが秀逸です。

吉岡里帆、奈緒をはじめとするキャストによる迫真の演技も見ものです。また、北村匠海が演じるキャラクターは、1番手強い相手として登場し、彼に関わった人達をドン底に追い詰めます。だから、観ている私達も絶望感を一層リアルに体感できます。

今、日本に限らず世界中で弱肉強食といえる状況が深刻化しているように感じます。本作はDVの問題を描いていると同時に、歪んだ社会構造も描き出しています。そんななか生きていく上で、せめて自分の選択に基づいて行動する価値を本作は教えてくれます。
デート向き映画判定

重くて辛い内容なのでデート向きとはいえません。ただ、こうした社会問題を知り、感想を話すだけでも、お互いの価値観や人柄を知る良い機会になりそうです。一方で、パートナーと穏やかな関係にない場合は、1人で観るか、今の自分の気持ちを包み隠さずに話せる仲の良い友達と観るほうが良いでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

本作を観ると、自分の選択で行動できる、生きられることは当たり前のようで当たり前でないと疑似体験できます。正しくないとわかっていても、そうせざるを得ない状況が本作には複数出てきます。皆さんも劇中でキャラクターそれぞれが迫られる究極の選択に対する自分なりの答えを考えながら観てみてください。

『シャドウワーク』
2026年9月25日より全国公開
PG-12
ショウゲート
公式サイト
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©佐野広実/講談社 ©2026「シャドウワーク」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。




























