REVIEW
これは大旋風を巻き起こす予感!才能溢れる傑作を目の当たりにして勝手に震えております(笑)。強く気持ちを揺さぶられて、すごいものを観てしまったと、観終わった後もしばらく興奮が冷めませんでした。温かさと柔らかさ、冷たさと鋭さのコントラストが効いてきて、途中激しく打ちのめされつつも、見事な結末で胸がいっぱいになります。

主人公は、翼と暁太郎、2人の少年です。小学3年生の春、一見正反対な性格の2人はひょんなことからとても仲良くなります。2人の様子を観ていると、すごくワクワクして、自分の子どもの頃を重ねて懐かしい気持ちに浸れます。だからこそ、その後の意外な展開に、最後まで2人を見守る気持ちが続きます。

ここが良かった、あそこが良かったとたくさん書きたいことはありつつも、皆さんにもできるだけ新鮮な感情を味わっていただきたいので、内容についてはこれ以上書かずにおきます。代わりに、制作の背景について触れます。

マスコミ試写の上映後、門脇康平監督から一言挨拶があり、5年かけて作ったとおっしゃっていました。その言葉からはもちろん、本作を観ただけで、並々ならぬ思いが込められた作品だと伝わってきます。
映画公式資料によると、本編はすべて手描きで作られているそうです。また、子ども時代のシーンは、実際に子役を撮影し動きを観察しながらアニメーションに落とし込んだそうです。以下に制作のこだわりについて引用します。
本作では、作画と背景の境界をなくし、一つの画面の中で両者が一体となって情景を描き出すことを目指しています。(中略)観ている人が、画面のどこであっても「ここも動くかもしれない」という期待を持っていただけるように、と考えながら作画しています。(中略)質感表現も、本作のこだわりのひとつです。/画面を見て「懐かしい」と感じてもらうためには、単に過去を脳内で思い出すのではなく、観ている人に“かつての感覚”を思い出してもらう必要があると考えています。(映画公式資料)

また、『我々は宇宙人』というタイトルは、「4割くらい完成してきた頃に突然降ってきた」そうで、「絶対にこれ以外あり得ないと言う謎の確信と自信があった」といいます。とあるデザイン、シーンは「タイトルが決まったから生まれた」そうですよ(映画公式資料、門脇監督インタビュー)。

私は以前から、“宇宙人”というメタファーを自分自身に当てはめてきた人間なので、主人公達の不器用さにシンパシーを感じずにはいられませんでした。とにもかくにも見どころが詰まった本作は必見です。ぜひ、一度は大きなスクリーンで観て、没入体験を堪能してください。
デート向き映画判定

主人公達に感情移入したり、周囲の他のキャラクター目線で観たり、俯瞰したり、観方はそれぞれ違うとしても、自分の過去を追体験できる作品です。観終わった後は、自ずと自分のことを話したくなるのではないでしょうか。いずれにしても、本作の鑑賞体験は、好きな人と共有するのにオススメです。
キッズ&ティーン向き映画判定

本作は、皆さんにとって、とても身近な物語です。主人公達のような状況に、今まさに皆さんが直面しているかもしれません。さまざまな出来事は、人それぞれに見え方が全く異なることもわかるでしょう。1人で悩んでいることがあったら、本作を観てみると何かヒントをもらえるのではないでしょうか。仲の良い友達がいれば、ぜひ誘って一緒に観てください。

『我々は宇宙人』
2026年9月25日より全国公開
PG-12
TOHO NEXT、NOTHING NEW
公式サイト
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©NOTHING NEW, MIYU PRODUCTIONS
TEXT by Myson
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情報は2026年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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