REVIEW

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』GACKT

REVIEW

埼玉の話のはずなのに、副題の「琵琶湖より愛を込めて」とあるのはなぜだろうと思ったら、そのまんま琵琶湖にまつわるお話です。前作で東京都民から虐げられていた埼玉県民を救った麻実麗(GACKT)は、さらに埼玉を発展させるために越谷に海を作ろうとします。そのため、和歌山の白浜から美しい砂を持ってこようということに。そして、麗達は関西へ出陣します。でも、近畿は大阪に牛耳られていて、さらに恐ろしい計画が水面下で進められていることを知ります。
そんなわけで、本作では近畿各地がいじり倒されます。大阪のキャラは予想通りとして、他の地域がどういう位置付けをされているのか気になるところですよね。関西の方なら特に「そう、そう!」と思いながら楽しめて、他の地域の方なら「そうなんだ!?」と発見があると思います。そして、さりげなく出てくる愛のあるディスりにクスッと笑えます。あと“粉”が物語の鍵を握っていて、ある意味“ギリギリ”の設定ですが、うまいこと考えたなという気もします(笑)。いち大阪人(私)としては、大阪グルメの“魔力”を讃えられていると解釈すると悪い気はしない反面、大阪人の世間一般のイメージが長らく変わらない点については誇らしくもあり切なくもあります。
そしてこのシリーズというか、魔夜峰央(原作者)の作品は世界観とキャラクターの容姿が特徴です。新キャラとして登場する杏は、男装とメイクがすごく似合っていて見惚れます。もしかしたら宝塚ファンの方もハマるのでは?一方、田舎者、虐げられている側の人達の容姿もやり過ぎ感が笑えます。
とにかく今回も思いっきり遊んでいます。地元が取り上げられている方もそうでない方も、日本の地理を知って楽しんでください。

デート向き映画判定

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』GACKT/二階堂ふみ

気楽に楽しめて笑えるシーンも豊富なので、デートの緊張感も解れそうです。あまりに冗談が通じない相手でない限り、初デートで観るのも良いと思います。お互いの地元が登場するなら、なお会話も弾むし、自然に自分のルーツの話にもなりそうなのでお互いを一層よく知るきっかけにできるでしょう。気になる土地があったら、旅行の約束をしても良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』GACKT/杏

極端な描写ではありますが、日本各地への興味は湧きそうなので、地理の勉強のきっかけになるかもしれません。県民性については、現地に行ってみて初めて実態を知ることができるので、ぜひ日本各地を旅してみてください。今はどこにいても働ける時代です。今から自分に合う土地を探しておいて、将来どんなところに住みたいか考えておくのもアリでしょう。

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』GACKT/二階堂ふみ/杏/片岡愛之助/堀田真由/くっきー!(野性爆弾)/川﨑麻世/藤原紀香

『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
2023年11月23日より全国公開
東映
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

TEXT by Myson


関連作

『翔んで埼玉』(1作目)

Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る 
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 魔夜峰央さんインタビュー

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド Mr.ノボカイン【レビュー】

痛みを感じない疾患を持つ主人公、ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)は…

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド
  2. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  3. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  4. 映画『リライト』池田エライザ
  5. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP