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スマッシング・マシーン【レビュー】

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映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン

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総合格闘技界の礎を築いた一人、マーク・ケアーに起きた実際の出来事に基づくストーリーです。映画公式資料では、「企画の原点となるのは2002年にHBOで放映された同名ドキュメンタリー。そこに映るケアーの素顔に感銘を受けたドウェイン・ジョンソンが、自ら映画化権獲得のために奔走し、主演・製作も務めている」と説明されています。

ドウェイン・ジョンソン自身も“ザ・ロック”という名で長らくプロレスラーとして活躍しているので、肉体面、技術面だけではなく、精神面でも、リアルに体現されていると感じます。しかも、肉体面では、ケアーの特殊な体型に近づけるための役作りをしたといいます。映画公式資料にある、ベニー・サフディ監督のインタビューにはこう書かれてあります。

映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン

重視したのは、ドウェインの肉体を2000年頃のファイターのようにすることでした。今と当時ではファイターたちの体型が大きく異なるからです。なので私は早い段階からドウェインに「もっと“パンプアップ”してほしい。大きくではなく、膨らませる感じで」と言っていました。(中略)ケアーはレスリング選手でもあったので、脚とウエストの締まり方が当時特有なんです。今ではあまり見ない体型です。ドウェインは本当に努力しました。(映画公式資料)

他にもホンモノの格闘家が複数出演しています。映画公式資料によると、マーク・コールマン役のライアン・ベイダーは、「Bellator世界ヘビー級チャンピオンとBellator世界ライトヘビー級チャンピオンの両方を獲得」した総合格闘家です。オランダ出身の総合格闘家バス・ルッテンは本人役として登場しています。イゴール・ボブチャンチン役のオレクサンドル・ウシクは2012年のロンドンオリンピックで金メダル(ヘビー級)を獲得した実績を持つウクライナ出身のプロボクサーです。
ホンモノ達が演じるからこそ、格闘シーンには迫力と説得力、臨場感があります。

本作で描かれる部分は、1997年から2000年の出来事で、日本で行われている総合格闘技戦“PRIDE”にまつわるエピソードも多く取り上げられています。PRIDEの再現シーンでは、日本人キャストとして、大沢たかお、石井慧、光浦靖子、布袋寅泰も出演しています。

映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン/エミリー・ブラント

本作のストーリーは、サクセスストーリーか破滅的なストーリーかという単純な分類に当てはまりません。そして、マーク・ケアーの物語というよりも、ケアーとパートナーのドーン(エミリー・ブラント)との関係が軸に置かれたストーリーといえます。勝利へのこだわりは格闘家なら当然と思いがちなところ、2人の複雑な関係がお互いの人生をどう変えていくのかが見どころとなっています。さまざまな視点でお楽しみください。

デート向き映画判定

映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン/エミリー・ブラント

マーク・ケアーとドーンの関係を繋いでいるのは、愛なのか、依存なのか、人によって捉え方は変わりそうです。同時に、ケアー目線で観るか、ドーン目線で観るかによって、感想が異なりそうです。スター選手の恋愛とはいえ、普遍性があるので、2人の様子を観て気づきを得られる部分もあるでしょう。仕事と恋愛の両立に悩んでいるカップルは、敢えて一緒に観て、自分達を客観視する機会にするのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン

総合格闘技の世界を描いており、試合のシーンでは痛々しい様子が描かれています。そして、薬物依存にも触れています。そういった点から、せめて中学生くらいになってから観るほうが良いのではないでしょうか。
一方で、マーク・ケアーが自分を律して、試合に全力を投じられるよう努力する姿はお手本にもなります。何かに打ち込んでいる方は、ケアーの失敗と再生から学べることがあると思います。

映画『スマッシング・マシーン』ドウェイン・ジョンソン/エミリー・ブラント

『スマッシング・マシーン』
2026年5月15日より全国公開
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト

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TEXT by Myson

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