「映画は人生の役に立つ!」と考えているのは私だけではないはず。当部では何度もアンケート企画や部活を実施してきて、トーキョー女子映画部には同じ考えを持つ方が多いと感じ、いつも励まされています。そして、一緒に学ぶ機会を作りたいという思いをずっと抱き続けてきました。そして、いよいよ映画学ゼミをスタートします!
ゼミとした理由は、映画そのものがとても複雑なメディアであり、関連する領域が広域かつ、一つひとつの領域が深いからです。とてもじゃないですが、1回に収まりきりません(笑)。そして、学びには仲間が重要です。だから、継続して実施することでどんどん仲間が増えていけばお互いに切磋琢磨できると考えています。
私は長らく映画業界で働いてきて、かつ学術的にも研究者として日々学びを続けています。研究の成果は学術論文などで発表していきつつも、このおもしろさを直接伝えたいし、皆さんと一緒に学びたい!そんな思いから【映画学ゼミ】をスタートします!ぜひ仲間に加わってください!
映画学とは
映画は複数のメディア、芸術が含まれた複合的なものであるため、映画という概念自体、定義が難しいものの、ここでは1960年代にパリ大学で「映画学研究所」を主宰していたジルベール・コアン=セアによる1960年度の研究プログラムの項目を引用します。
ジルベール・コアン=セアが構想していた<映画学>の体系
映画生理学
映画表現学
映画心理学
映画社会学
映画の出現によって引き起こされた言語伝達と映画伝達の変化
(岡田 1975,pp.214-215)
これ以外にも美学、経済学など観点はさまざまです。
引用:岡田晋(1975)映画と映像の理論.ダヴィッド社
ご覧の通り、項目一つひとつみても、深いですよね。【映画学ゼミ】では上記をヒントにしながらも、皆さんが身近に感じられる話題に絡めながら、なるべく簡単にわかりやすいところから一緒に学んでいけるよう進めていきます。また“ゼミ”なので、一方通行の講義ではなく、時に議論やワークを挟みながら、皆で次はどう掘り下げよう、どう広げようといったところも意見を出し合いながら進めていけるよう、皆さんと一緒に作り上げていきたいと思うので、どうぞご協力をお願いします。
映画や学問の知識を競い合う場ではないので、映画に詳しくないけど学びに映画を使えるなら参加したいという方、大人になってから学問から遠のいていますという方も大歓迎です。
【映画学ゼミ】概要
体系的に学べるように構成しますが、途中の回からの参加や興味がある回のみの参加も大歓迎です。
話題に挙げる作品はお申込者宛のメールにてご案内します。ゼミ内でネタバレしますので、事前にご覧いただくか、ゼミに参加して興味を持ったら後で観ていただくという流れでもOKです。
現状、月に1回のペースで開催予定です。
テーマと開催日程
1:映画学ゼミA「なぜあのキャラは好きで,あのキャラは嫌いなのか—自分の性格および認知傾向と好みの関係」
心理尺度なども参考にしながら、性格や認知の理論についての知識を踏まえて、自身の性格や認知傾向を振り返り、登場人物に対する好き嫌いとの関連性を考えます。
日程:2025年10月11日(土)13:00〜受付/13:10開始・14:20終了予定
参加料:3000円(税込み)→Squareで参加料を支払う
場所:東京都渋谷区代々木(ご参加の方に詳細をお送りします)
対象者:女性限定(トーキョー女子映画部正式部員優先受付中)
Aの到達目標:自分が映画を観て抱く感想や解釈の背景を言語化できるようになる
2:映画学ゼミB「解釈の仕方でおもしろさが倍違う!?仮説の有無による印象の変化」
映画の登場人物を例に、不可解な行動とその背景について仮説を立て、登場人物に対する印象に変化があるかを試します。
日程:2025年10月11日(土)14:30〜受付/14:40開始・15:50終了予定
参加料:3000円(税込み)→Squareで参加料を支払う
場所:東京都渋谷区代々木(1と同じ場所で実施します)
対象者:女性限定(トーキョー女子映画部正式部員優先受付中)
Bの到達目標:登場人物の心情や行動、作品の作り手の思考について仮説を立て、登場人物や作品に対する解釈を言語化できるようになる
必ずお読みください
下記にご同意いただけましたら、お申込をお願いします。
●映画本編の上映はありません。
●ゼミの模様は社内の記録用、その後の運営の参考のために撮影、録音しますが、記事化したり公開はしません。
●参加者の方による録音、録画、撮影はご遠慮ください。
●未成年の方は必ず保護者の同意を得てご参加ください。参加料をお支払いされた時点で保護者の方の同意を得たものとみなします。
●事前にお支払いされた方が優先となり、定員に達した場合は参加表明されていてもキャンセル待ち扱いとなる可能性がありますのでご了承ください。
●トーキョー女子映画部正式部員で参加された方にはポイントを付与します。
●現在、トーキョー女子映画部正式部員のみ受付中です。未登録の女性は、先に「トーキョー女子映画部正式部員」に登録申請をお願いいたします。
●本件のお問い合わせは「お問い合わせフォーム」もしくは、弊社からお送りするメールに返信でご連絡ください。ご参加当日のご連絡先電話番号は参加者の方宛のメールに記載します。
<キャンセルについて>
●参加申込のみで参加料を未払いの場合は、キャンセル料はかかりません。正式部員サイトの「部活・セミナー情報」ページで参加を取り消してください。
●参加料をお支払い済の場合、3日前(土曜日開催の場合は水曜日中)までにご連絡いただいた場合は全額返金いたします。2日前〜前日までにキャンセルされた場合は場所代(500円)を差し引いた金額を返金いたします。当日にキャンセルの場合は返金できませんのでご了承ください。
●参加料をお支払い済の方は弊社からお送りしたご案内メールに返信で、件名を「映画学ゼミ キャンセル」とお書きいただき、お名前フルネーム、申し込んだ日時とテーマを明記の上、ご連絡ください。別の日程に振り替えたい場合は、その旨、お書き添えください。
<参加方法>トーキョー女子映画部正式部員
1:正式部員サイトにアクセスし、「部活・セミナー等」のページで、「参加費有料企画」枠にある本件の参加ボタンを押してください。
2:上記の「Squareで参加料を支払う」から、参加料のお支払いをお願いします(クレジットカードのみ可)。
※参加表明された方に次のお手続きのメールをお送りします。そちらにも参加料お支払いのご案内を記載してありますが、メールを受け取った時点で既にお支払いの場合はご放念ください。
3:参加が確定した方にのみ、当日の参加方法をメールにてお送りいたします。メールが届いていない場合は「迷惑メールフォルダ」もご確認ください。
講師:トーキョー女子映画部主宰マイソンこと武内三穂のプロフィール
同志社大学文学部英文学科を卒業。2018年、働きながら武蔵野大学(通信制)に3年次編入し心理学を専攻。2020年、早稲田大学大学院に進学し、2025年現在、早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程にて、教育における商業映画の活用を研究中。
25年以上、ライター、編集者として、主に映画媒体を手掛けてきた。年間約300本の作品を観ている(連続ドラマやアニメを含む)。2010年に株式会社TSトーキョーを起業してからは、教育系大手企業のWEB媒体、紙媒体のディレクターを約10年間務めたほか、資格の学校にて「臨床心理学」の講師、エンタテインメント系専門学校で健康管理の講師を務めるなど、教育分野にも15年以上携わってきた。某大学ではアカデミック・ライティングの指導員を務めている。修士(実践人間科学/早稲田大学)。保有資格、認定心理士(日本心理学会)、キャリアコンサルタント(国家資格)。
研究者プロフィールおよび査読付き論文のダウンロード→researchmap
公開中の学術論文(査読付)
武内三穂・向後千春(2025)映画鑑賞における態度と人生満足度の関連性.教育メディア研究,31(2): 1-14
武内三穂・向後千春(2025)商業映画の機能と価値—ユーザーが挙げた一番好きな作品と理由の分析—.人間科学研究,38(1) : 33-46
今後のテーマと日程は随時当サイトでご案内します。
皆様と一緒に学ぶ機会を楽しみにしています!by マイソンこと武内三穂
※冒頭の写真はトーキョー女子映画部主催の別のセミナー時に参加者の許可を得て撮影し掲載しています。