REVIEW

8番出口【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『8番出口』二宮和也

REVIEW

観始めてスゴい設定だと驚き、何から何まで巧く作られていて、観終わってスゴい映画だと感銘を受けました。シンプルな設定ながら…、というかシンプルな設定だからこそ、ストーリー、キャラクターにメリハリが効いていて、観る者に直球で深い問いを投げかけてきます。

映画『8番出口』二宮和也

毎度のように極力前情報を入れずに観るようにしているので、原作が「インディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作し、累計販売本数180万本超の世界的大ヒットを記録したゲーム『8番出口』」(映画公式資料)だと後から知りました。ゲームが大ヒットするのも納得です。私の実体験からいえば、何も知らずに観るほうが、驚きも多く、二宮和也が演じる主人公の混乱、困惑、葛藤をよりリアルに体感できると思います。なので、設定も含め、極力前情報を入れずに観ることをオススメします。

映画『8番出口』浅沼成

本作には、シチュエーションスリラーの要素があり、細部にもこだわりが見えつつ、スケールの大きさを感じさせるシーンもあります。そんな本作のシナリオは当初から大きく変わっていったそうで、「本作で最も印象に残るであろうシーンは、撮影の終盤に脚本を書き足したシーン」とのこと。特に後半は「ずっと二宮さんと相談しながら撮ってましたね。どんどんセリフは変わっていくし、どんどんシーンも置き換わってい」ったと、川村元気監督は振り返っています(映画公式資料)。

映画『8番出口』二宮和也/浅沼成

そして、この世界観は俳優陣全員の演技が伴っていなければ成立しません。特に子役の浅沼成が素晴らしい演技を披露しています。2017年生まれということで、ここから伸びしろが無限大にあるのかと思うと期待しかありません。

映画『8番出口』二宮和也/河内大和

本作で描かれるストーリーは、国を問わずすべての現代人に生き方を問いかけてきます。最後には、観る方それぞれに何らかの答えが見つかるはずです。ぜひ、皆さんも“8番出口”を見つけられるか試してみてください。

デート向き映画判定

映画『8番出口』小松菜奈

人生観を問う内容の中に恋愛要素も絡んできます。観る方がどんな状況に置かれているかによって、気まずく感じる部分はなきにしもあらずです。ただ、そこで敢えて向き合うと、光が見えてくるかもしれません。最初に1人でじっくり観て、共有したいなと思ったらパートナーを誘ってもう一度観るというのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『8番出口』花瀬琴音

皆さんと同じ世代のキャラクターも登場するので、同世代のキャラクターの目線で観るのも良いし、他のキャラクターの目線で観ても、考えさせられることがあるでしょう。ゲームとしてのおもしろさもあり、これからどんな風に生きていくのか、価値観を築くきっかけの一つにもなると思います。

映画『8番出口』二宮和也

『8番出口』
2025年8月29日より全国公開
東宝
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2025 映画「8番出口」製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年8月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ
  2. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  3. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  4. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  5. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP