REVIEW
最後の1人になるまで休むことなく何日も歩き続けるというシンプルな設定で、背景が異なる若者達の成長と葛藤を見事に描く秀作です。本作は、「スティーヴン・キングがリチャード・バックマン名義で発表した、事実上の長編初執筆作『死のロングウォーク』」を原作としています(映画公式サイト)。

“ロングウォーク”には、5つのルールが設けられていて、ルールを破ると即殺されてしまいます。参加者は、“選ばれた”若者達。最後の1人になれれば大金を手にすると同時に1つ願い事が叶えられる一方で、最後の1人になれなければ死が待っています。

お互いがライバルで、最後まで残ったとしても1人しか生き残れない状況でありながら、ロングウォークに参加する少年達が友情を育んでいく姿は観る者の胸を打ちます。やっぱり、スティーヴン・キングって、死と隣りあわせの恐怖、社会的な恐怖、そのなかで成長する子ども、青年を描くことに長けていますね。本作を観ると、見事なストーリーとキャラクター設定に圧倒されます。

さらに、監督を務めたフランシス・ローレンスも、“ハンガー・ゲーム”シリーズで、若者達が参加させられる“デスゲーム”を描いてきた実績があります。だから、本作を手掛けるのに打ってつけの人選だといえるでしょう。

そして、キャストも豪華です。故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマンをはじめとして、デヴィッド・ジョンソン、ギャレット・ウェアリング、トゥット・ニュオット、チャーリー・プラマー、ベン・ウォン、ローマン・グリフィン・デイヴィス、ジョシュア・オジックなど、若手実力派が勢ぞろいしています。さらにマーク・ハミルが若者の命を無残に奪う少佐、ジュディ・グリアが息子を泣く泣くロングウォークに出場させた母親を演じています。

最初から最後までハラハラさせられ、何ともいえない結末も忘れられません。命の選択、愛憎、青春、とさまざまな角度から観る者の胸を掻き乱し、思考を活性化させる本作をお見逃しなく!
デート向き映画判定

2人とも映画好きでジャンルを気にせず一緒に観られるカップルは別として、デートで観るには向かない描写が多々出てきます。また、重い内容で見応えがあるので、じっくり観て欲しい作品です。1人でじっくり観るか、好みが同じ友達や家族を誘って観るほうが良いでしょう。あと、理由は伏せますが、食事の前後には観ないほうが良いです。
キッズ&ティーン向き映画判定

R-15なので15歳未満の人は観られません。15歳以上の方でも、過激な描写もあり、同世代のキャラクター達が苦しい状況に置かれるので、心身共に健康な時に観るほうが良さそうです。自分も死ぬかもしれない状況で、仲間を大切にしたり、人を信じる姿を観ると、何か感じるところがあると思います。大人はもちろん、キャラクター達と同世代の皆さんにもぜひ観て欲しい作品です。

『ロングウォーク』
2026年6月26日より全国公開
R-15+
クロックワークス
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2026年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。






























