REVIEW
『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』『Wの悲劇』など数々の名作を生み出してきた角川春樹が総監督を務める作品です。原作は髙田郁の同名小説、監督は中川龍太郎が務めています。

いじめが原因で不登校になり中学校を卒業できないままでいた20歳の潤間さやか(桜田ひより)は、学歴への引け目をずっと抱えていました。そんなある日、夜間中学があると知ります。とはいえ、踏み込む勇気を振り絞れないでいたさやかは、ひょんなことから校舎に足を踏み入れ、もう一度中学校卒業を目指します。

物語の舞台は2001年、さやかのアルバイト先は大阪のレンタルビデオ店です。2001年頃といえば、まだ全国にレンタルビデオ店がたくさんありました。レンタルビデオ店を利用していた世代の方は特に懐かしさを感じられるでしょう。

私自身もレンタルビデオ店でアルバイトをしていたことがある上に、前職で長らくレンタルビデオ関連の仕事をしていたので、レンタルビデオ店が出てくるだけですごく親近感が湧き、感慨深いものがありました(笑)。さらに、とある懐かしい映画がさやかの人生を変えるきっかけとなる展開にも共感します。こういう構成一つひとつに映画愛を感じます。

夜間中学には、年齢も国籍もさまざま人が通っています。15歳までに中学校を卒業できなかった事情は人それぞれで、辛い過去を引きずっているキャラクターも複数登場します。そんななか、ある悩みを抱えたままのさやかは、周囲の人達から助言や励ましを得て、徐々に前を向けるようになっていきます。

2001年が舞台となっていながら、時代を問わない普遍性が描かれたストーリーです。辛い過去に囚われたままで前に進めないでいる方に観て欲しい1作です。
デート向き映画判定

老若男女さまざまな立場のキャラクターが登場するので、感情移入をできるキャラクターが誰かしら見つかるでしょう。さやかの両親の目線で観るなら、子どもが問題を抱えた時にどう向き合うかという点など、子育ての価値観を話すきっかけにもなりそうです。また、自分自身が子どもだった頃を振り返って話したくなる部分もあるでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

皆さんの身近にも何らかの事情で学校に通うことが難しい方もいるのではないでしょうか。本作を観ると、学校に通えるのは当たり前ではないことがわかります。本人が悪いわけではないのに通えなくなることもあります。学校に通えず卒業できないまま大人になり苦労している方も少なくないとわかるでしょう。どんな立場であれ、本作は視野を広げるきっかけになるのではないでしょうか。

『星の教室』
2026年11月6日より全国公開
NAKACHIKA PICTURES
公式サイト
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© 2026映画「星の教室」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。





























