REVIEW

アイネクライネナハトムジーク

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『アイネクライネナハトムジーク』三浦春馬/多部未華子

ベストセラー作家、伊坂幸太郎による初めてにして唯一の恋愛小説を映画化。もともと、原作はかねてから斉藤和義ファンを公言していた伊坂が、斉藤から作詞のオファーを受けて、「小説なら」ということで短編「アイネクライネ」を書いたのが始まりだそうです。その後2人の交流から新たにストーリーが加えられ、6章からなる連作小説集が完成したとのこと。天才同士のエピソードって、なんてオシャレなんでしょ!もちろん本作の音楽を手掛けるのは斉藤和義、監督は伊坂自らが指名したという今泉力哉。映画は、三浦春馬が演じる佐藤を中心とした群像劇になっていて、10年という時をまたいだストーリーになっています。
「運命の出会いはあるのか?」「そんな出会いをした2人は永遠に幸せなのか?」というのがテーマになっていて、前半ではありそうでなさそうでありそうなドラマチックな出会いが描かれ、後半はそんな出会いをした人達がその後どうなっているのかを描いています。また10年後の世界では、新たな世代の恋愛が描かれていて、ある2人が化学反応を起こす瞬間がとてもユーモラスでロマンチックで、日常には意外にたくさんのミラクルな出会いがあるという希望をもたらしてくれます。ラブストーリーでありつつ、そこばかりに執着せず、広く人間愛を描くストーリーになっている点でも共感できて、老若男女楽しめる作品です。

デート向き映画判定
映画『アイネクライネナハトムジーク』三浦春馬/多部未華子

ドラマチックな演出と、日常感溢れるストーリーのバランスが絶妙で、自分達に置きかえて観られるので、男女共に共感できると思います。良い意味でロマンチックさでごてごてしておらず、観やすいラブストーリーである点でもデートにオススメ。群像劇なのでいろいろなカップルが出てくる点でも、視点が偏り過ぎず観られるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『アイネクライネナハトムジーク』三浦春馬/矢本悠馬/森絵梨佳

キッズにはまだピンとこないかも知れませんが、ティーンは同世代のキャラクターが出てくるし、初恋も体験する頃なので、感情移入しやすいでしょう。ティーンのうちにする恋愛でそんなに先まで考えが及ばないかも知れませんが、10年という時をまたいで描かれるストーリーなので、長く付き合うとこういう感じになるのかなというシミュレーション的な視点で観るのもアリですよ。

映画『アイネクライネナハトムジーク』三浦春馬/多部未華子/矢本悠馬/森絵梨佳/恒松祐里/萩原利久/貫地谷しほり/原田泰造

『アイネクライネナハトムジーク』
2019年9月20日より全国公開
ギャガ
公式サイト

© 2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平 次元を超える【レビュー】

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは…

映画『見はらし世代』黒崎煌代 黒崎煌代【ギャラリー/出演作一覧】

2002年4月19日生まれ。兵庫県出身。

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

新型コロナウイルスワクチンの被害が起こっている現実に着目した、中立した立場の取材に基づくドキュメンタリー…

映画『ファンファーレ!ふたつの音』ピエール・ロタン ピエール・ロタン【ギャラリー/出演作一覧】

1989年6月20日生まれ。フランス出身。

映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト トロン:アレス【レビュー】

本シリーズ1作目『トロン』(=『トロン:オリジナル』)は1982年、『トロン:レガシー』は2010年に作られ、本作はシリーズ3作目となります…

映画『層間騒音』イ・ソンビン 層間騒音【レビュー】

冒頭から不可解な現象が映し出され、観る側はゾワゾワさせられながら騒音の原因を想像することになるわけですが…

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ミア・スレアプレトン ミア・スレアプレトン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月12日生まれ。イギリス出身。

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル TWELVE トゥエルブ【レビュー】

マ・ドンソク、パク・ヒョンシク、ソ・イングクなど人気俳優が出演する本作は、十二支をモチーフにした守護神達…

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『秒速5センチメートル』松村北斗/高畑充希 秒速5センチメートル【レビュー】

本作は、新海誠監督が33歳の時に作った同名アニメーション作品を、33歳(撮影当時)の奥山由之監督が実写化…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり スイーツを食べながらゆったり学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】女性限定ご招待!

生きていく上でお金との関わりは不可欠です。困ってから慌てるのではなく、先に知っておくと気持ちが楽!だから、私達と一緒にファイナンシャルプランナーさんのお話を聞いてみませんか? 本イベントでは、商品の販売や勧誘はありません。スイーツを食べてホッコリしながら、お話を聞いて、明るい未来を思い描く機会にしましょう!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  2. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女
  3. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃

REVIEW

  1. 映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平
  2. 映画『ヒポクラテスの盲点』
  3. 映画『トロン:アレス』ジャレッド・レト
  4. 映画『層間騒音』イ・ソンビン
  5. 韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』マ・ドンソク/パク・ヒョンシク/ソ・イングク/ソン・ドンイル/イ・ジュビン/コ・ギュピル

PRESENT

  1. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106スイーツ画像あり
  3. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太
PAGE TOP