REVIEW

いなくなれ、群青

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『いなくなれ、群青』横浜流星/飯豊まりえ

自分でも自分がわからないという感覚、目を背けてしまっている自分の一面を突きつけられるストーリー。若かりし頃に誰もが抱えるさまざまな思いを、いろいろなキャラクターに投影していて、それぞれのキャラクターに共感できます。大人になるにつれて、だんだんと自分の嫌いなところがはっきりと自覚できてしまうけれど、それを受け入れたくなくて葛藤するキャラクター達。青春映画なので大人が観ると懐かしい感覚もありますが、どんなに大人になってもぬぐいきれない感情が呼び起こされるので、観る人の年齢を選ばない作品です。相手を傷つけたくないけど、自分も傷つきたくないという心情もリアルで、そこに向き合う勇気が持てたら、その先に何があるのかを本作は見せてくれます。横浜流星、飯豊まりえの演技も素晴らしく、キャラクターが抱える複雑な心境が身近に感じられる点も本作の見どころの一つです。個人的に、物心がついた頃から内省するクセがついているのでこういう世界観にはすごく共感するし、いろいろ思い出して涙が出ました。苦しいけれど、最後には一筋の光を与えてくれるので、1人で悩みがちな人はぜひ観てみてください。

デート向き映画判定
映画『いなくなれ、群青』横浜流星

若者達の葛藤を軸に、さりげなくラブストーリーもあって、キュンキュンするポイントはあります。ただ、明るいストーリーとは言えないので、気楽に映画を観て過ごしたいデートの日には不向きだし、この映画を観た後にどんな心情になるかは、個人差がはっきり出そうなので、相手の反応とあまりにギャップがあると、相性を疑いたくなるかも知れません。初デートには不向き、ある程度腹を割って話せるくらいになったカップルにオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『いなくなれ、群青』飯豊まりえ

キッズやティーンの皆さんにはどんぴしゃのストーリーで、いろいろなキャラクターが登場するので、どこかしら共感できるところが見つかると思います。人間には、言葉や表面的なことだけでは理解できないことが多々あります。それは親しい仲でも同じことで、逆に親しいからこそ考え過ぎてわからなくなることもあるはずです。主人公の葛藤を観ると、そんな悩みを解決に導くヒントを見つけられるかも知れません。

映画『いなくなれ、群青』横浜流星/飯豊まりえ/矢作穂香/松岡広大/松本妃代/黒羽麻璃央

『いなくなれ、群青』
2019年9月6日より全国公開
KADOKAWA、エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト

© 河野裕/新潮社 © 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ 悪魔退治のノウハウ—韓国映画にみる悪魔祓い

今回は韓国映画の悪魔祓いにスポットを当ててご紹介します。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス HELP/復讐島【レビュー】

本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて…

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ジェシカ・ラング ジェシカ・ラング【ギャラリー/出演作一覧】

1949年4月20日生まれ。アメリカ、ミネソタ州クロケット出身。

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ランニング・マン』グレン・パウエル ランニング・マン【レビュー】

1982年、原作者のスティーヴン・キングはリチャード・バックマンというペンネームで、本作の原作小説「ランニング・マン」を出版し、1985年にキング本人の名前で…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー
  2. 映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮
  3. Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー
  4. 映画『マーズ・エクスプレス』
  5. 映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP