REVIEW

オアシス【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『オアシス』清水尋也/高杉真宙

REVIEW

清水尋也、高杉真宙が血まみれの手でたばこを吸うキービジュアルと、その激しい印象とは裏腹な『オアシス』というタイトルだけで、どんなストーリーなのかと気になりますよね。この作品は、本作で監督デビューを飾る岩屋拓郎監督が自ら手掛けたオリジナル脚本によって作られました。
映画公式サイトによると、約4年前、岩屋監督は下積み時代に現場で出会った清水尋也に、初監督作の主演をやって欲しいと頼んだそうです。そこから、清水尋也が高杉真宙を誘い、ダブル主演が叶ったといいます。清水尋也のコメントには、「同じく主演には、この世界に入ってから最初にできた友人の高杉真宙」と書かれていて、2人は公私を通じて長らく仲の良い関係であるとわかります。そんな2人は本作で幼馴染みを演じていて、俳優としても友人としても息がピッタリの様子を披露しています。

映画『オアシス』清水尋也

幼馴染みでありながら、別々の道を歩んでいた富井(清水尋也)と金森(高杉真宙)は、ある出来事をきっかけに再び関わりをもつことになります。さらに、2人の幼馴染み、紅花(伊藤万理華)も騒動に巻き込まれ、3人は逃げ場を失ってしまいます。でも、そんな状況で3人は遠い昔に手放した心の居場所を取り戻していきます。

映画『オアシス』清水尋也/高杉真宙/伊藤万理華

本作を観て1番感じたのは、10代から活躍してきた清水尋也、高杉真宙、伊藤万理華の3人に、すごく大人の色気が出てきたなという点です。なので、本作の世界観そのものに、若さだけではなく、哀愁が漂っていて、とてもクールな作品となっています。一方で、子どもの頃の痛烈な体験から離ればなれになった3人が、再び絆を取り戻していくシーンにはホッコリします。そして、『オアシス』というタイトルの意味を実感します。

映画『オアシス』高杉真宙/林裕太

明と暗、激しさと穏やかさというようなメリハリが効いた作品となっています。独特の世界観に浸ってください。

デート向き映画判定

映画『オアシス』清水尋也/伊藤万理華

バイオレンスシーンがあるので、映画を観慣れていない方を誘うのには不向きでしょう。一方、友達以上恋人未満で進展できずにいる方は、自分達の状況を客観視できる部分があるかもしれません。試しに気になる相手を誘ってみて、それとなく、自分達の関係について話すきっかけにしてはどうでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『オアシス』清水尋也/高杉真宙/伊藤万理華

10代の多感な頃を一緒に過ごした幼馴染みのお話なので、皆さんは等身大で観られると思います。とはいえ、R-15なので15歳以上にならないと観られません。また、少し刺激の強いシーンもあるので、バイオレンスシーンに免疫がまだない方は慣れてから観るほうが良いかもしれません。

映画『オアシス』清水尋也/高杉真宙/伊藤万理華

『オアシス』
2024年11月15日より全国公開
R-15+
SPOTTED PRODUCTIONS
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2024『オアシス』製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド 悪魔祓い株式会社【レビュー】

本作は、『悪人伝』や“犯罪都市”シリーズ、ハリウッド映画『エターナルズ』などでお馴染みのマ・ドンソクが…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ 『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

映画『ツーリストファミリー』特別試写会 10組20名様ご招待

Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一 イクサガミ【レビュー】

今村翔吾著のベストセラー「イクサガミ」シリーズを原作とする本シリーズでは、岡田准一が主演、プロデューサー、アクションプランナー、藤井道人、山口健人、山本透が監督と脚本を担当…

映画『TOKYOタクシー』蒼井優 蒼井優【ギャラリー/出演作一覧】

1985年8月17日生まれ。福岡県出身。

映画『バーフバリ エピック4K』来日舞台挨拶イベント、プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ(プロデューサー) プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ来日!『バーフバリ エピック4K』には追加シーンも

2025年に劇場公開10周年を迎える大ヒット作『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』を一つの作品として再編集し、壮大な物語を4K映像で体験できる『バーフバリ エピック4K』の日本公開を目前にして、バーフバリ役のプラバースと、プロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが来日しました。

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 楓【レビュー】

残酷過ぎて、切な過ぎて、優し過ぎて、どうしましょ(笑)。ネタバレを避けると、ほぼ何も書けませんが…

【東京コミコン2025】オープニング:イライジャ・ウッド、カール・アーバン、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウエルズ、ダニエル・ローガン、ジョン・バーンサル、クリスティーナ・リッチ、イヴァナ・リンチ、ノーマン・リーダス、ショーン・パトリック・フラナリー、ジャック・クエイド、マッツ・ミケルセン、浅野忠信、ピルウ・アスベック、セバスチャン・スタン、ジム・リー、C.B.セブルスキー、フランク・ミラー、クリストファー・ロイド、中丸雄一(MC)、伊織もえ(PR大使)、山本耕史(アンバサダー) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』一行や人気アメコミ出演者達が勢揃い!【東京コミコン2025】オープニングセレモニー

年末恒例行事となった東京コミコンのオープニングセレモニーを取材してきました。今年は過去最高といえるのではないかという数のスター達が来日してくれました。

映画『ズートピア2』 ズートピア2【レビュー】

さまざまな動物達が人間と同じように暮らすズートピアを舞台にした本シリーズは…

映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル エディントンへようこそ【レビュー】

アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスの2度目のタッグが実現した本作は、メディアの情報に翻弄される人々の様子を…

映画『愚か者の身分』林裕太 林裕太【ギャラリー/出演作一覧】

2000年11月2日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『悪魔祓い株式会社』マ・ドンソク/ソヒョン/イ・デヴィッド
  2. Netflixシリーズ『イクサガミ』岡田准一
  3. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  4. 映画『ズートピア2』
  5. 映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル

PRESENT

  1. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP