REVIEW

ボーダー 二つの世界

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ボーダー 二つの世界』エヴァ・メランデル/エーロ・ミロノフ

どんなあらすじかなど、何も情報を入れずに観るほうがたくさん驚きがあって楽しめるはず。なのでここでは設定すら言わないでおきますね。でもとにかく強烈な映画だということはお伝えしておきたい!まず主人公を演じるエヴァ・メランデルと、謎の男性を演じるエーロ・ミロノフの演技に圧倒されます。野性味溢れる独特な演技が必要とされるのですが、それがものすごくリアルで、彼らの高い演技力によって”この世界観”をリアルに感じられます。2人とも特殊メイクをされていますが、それを忘れてこれが素なんじゃないかなと思えるくらい、迫真の演技です。そして、ネタバレしない範囲でテーマだけ言うと、「自分のルーツとは何か?それを知ってどう生きるのか?」ということなのですが、こういった設定で描くセンスに脱帽します。また、伏線も上手く張り巡らされていて、無関係に思われた出来事の繋がりが明かされていくことによって、主人公ティーナとヴォーレの関係性が方向付けられていく展開に釘付けになります。いろんな意味で度肝を抜く描写も数々あり、R-18の理由は観ればわかるはず。そんなこんなで「すごい映画を観ちゃったな」という充実感を得られる作品になっています。

デート向き映画判定
映画『ボーダー 二つの世界』エヴァ・メランデル/エーロ・ミロノフ

ある意味ロマンチックとも取れる部分はありますが、「ワオ!」というシーンが何度かあり、デートで観るのは少々恥ずかしいかも知れません。何が「ワオ!」なのかはネタバレになるので言えませんが、観終わった後にいろいろと感想を言い合いたくなる映画ではあります。なので初デートには向きませんが、2人で映画を観慣れているカップルなら試しに観てみても良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ボーダー 二つの世界』エヴァ・メランデル/エーロ・ミロノフ

R-18なので、キッズやほとんどのティーンは観られません。いわゆるホラーやエロスの過激描写とは異なる理由でおそらくR指定なのだと思いますが、とてもユニークで、ワイルドな作品なので大人になったらぜひ観てみてください。

映画『ボーダー 二つの世界』エヴァ・メランデル/エーロ・ミロノフ

『ボーダー 二つの世界』
2019年10月11日より全国公開
R-18+
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト

© Meta_Spark & Kärnfilm_AB_2018

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

映画『白の花実』美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんインタビュー 『白の花実』美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんインタビュー

今回は『白の花実』に出演する美絽さん、池端杏慈さん、蒼戸虹子さんにお話を伺いました。撮影前に準備されたことや、本編を観た感想を直撃!

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  2. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  4. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック
  5. 映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP