REVIEW

ファーストラヴ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ファーストラヴ』北川景子/中村倫也

物語の設定からして、なぜタイトルが『ファーストラヴ』なんだろうと思いましたが、観て納得。この言葉自体に大きな謎が隠されていて、登場人物の心痛がいかに複雑なものとなっているかがわかります。そして冒頭から不可解に思えることが次々と出てくるのですが、クライマックスで一気に伏線が回収されていくおもしろさがあります。真っ新な状態で観ていただくのが1番良いと思うので、詳細は書きませんが、女性が日常的に感じる事柄が重要なテーマとなっていて、女性にしか理解し難い複雑な感情を代弁しているストーリーに共感を覚えます。サスペンスとしても充分楽しめますが、現代社会の闇に目を向ける意味でも老若男女問わず観て欲しい1作です。

デート向き映画判定
映画『ファーストラヴ』北川景子/中村倫也

本作で描かれているような女性の心情に男性は気付いているのかなと思わずにはいられません。ウキウキしたデートも本作を観るとガラッと空気が変わってしまう可能性はありますが(苦笑)、交際するならばこういう感覚は共有しておいたほうが良いように思います。北川景子が演じる由紀と窪塚洋介が演じる我聞の関係も参考になるので、真剣交際をしているカップルは一緒に観てはどうでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ファーストラヴ』芳根京子

キッズやティーンの皆さんにとって身近なストーリーも含まれています。登場人物と同じような経験をしていたとしたら、それは少し怖いことでもあったり、目を背けたくなるようなことかもしれませんが、大きな問題になる前に誰かに相談したり、助けを求めるきっかけになればと願います。子どもの頃は身近な大人の考えに押し付けられることもありますが、それが必ずしも正しいとは限らないことも本作を観るとわかるはずです。

映画『ファーストラヴ』北川景子/中村倫也/芳根京子/窪塚洋介

『ファーストラヴ』
2021年2月11日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

©2021『ファーストラヴ』製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヒックとドラゴン』メイソン・テムズ メイソン・テムズ【ギャラリー/出演作一覧】

2007年7月10日生まれ。アメリカ生まれ。

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  2. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  3. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  4. 映画『果てしなきスカーレット』
  5. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ

PRESENT

  1. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
PAGE TOP