REVIEW

HELP/復讐島【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

REVIEW

職場の上下関係は、多くの方にとって身近なテーマなだけに、生々しく描かれていると、自分の日常と結び付けて悶々とする気持ちが湧くのではないかと思う方もいるかもしれません。でも、本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて、俳優陣も振り切った演技をしているので、自分の日常と距離感を保ちつつスカッとできるでしょう。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

主人公は、数字に強く陰の立役者として会社を支えてきたリンダ(レイチェル・マクアダムス)です。優秀なリンダは本来なら副社長になる実力があるものの、父から社長を継いだブラッドリー(ディラン・オブライエン)は彼女を足蹴にします。それでもリンダは笑顔でパワハラを乗り切ろうと、社長を含めた幹部と飛行機で出張に出かけます。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン

序盤の職場のシーンも含め全編にわたり、サム・ライミ監督らしい毒気が効いたユーモアがたっぷりで、クセが強い!そして、この世界観を成立させているのが、明るいおばちゃんキャラを全力で演じているレイチェル・マクアダムスです。島でパワハラ上司にブチ切れた主人公が、上司を“弄ぶ”様はどこか『ミザリー』に似た狂気を彷彿とさせていて、明るくポジティブで優しいイメージからのギャップでなお怖く感じます。なのに、その姿で観る者を笑わせちゃうのも憎い。そんなレイチェルの怪演ぶりにも要注目です。

映画『HELP/復讐島』ディラン・オブライエン

好青年のキャラクターを演じてきた印象が強いディラン・オブライエンが、パワハラ上司を演じているのも新鮮です。本当にクソ野郎過ぎて、自分が部下だったら耐えられないでしょうが、映画なので笑えます。リンダの復讐を応援する気持ちもどんどん増していきますよ。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

本作の見どころはまだあります。無人島に着き、道具も何もない場所で、リンダはあらゆるサバイバル術を使います。実際に私達が同じ状況になったら真似をできるのかはさておき、雑学を増やせます。日常から離れ、ヒエラルキーが逆転した状況で繰り広げられる心理戦を、ハラハラしながら、時には笑ってお楽しみください。

デート向き映画判定

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス/ディラン・オブライエン

リンダに感情移入するか、ブラッドリーに感情移入して観るかによって、反応が異なりそうです。もしも、相手がブラッドリーの立場で本作を観て、パワハラはしていないつもりだけど反省すべき点があるというような感想を述べていたら、ひとまず合格(笑)。そもそもパワハラ上司は多くの場合、無自覚とも考えられるので、ものすごく他人事な感想を述べてきたら、距離を詰める前に相手の本性を見極めましょう(苦笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『HELP/復讐島』ディラン・オブライエン

PG -12なので、12歳未満の方が観る場合、助言や指導ができる大人と観てもらうことになるものの、改めて考えてみると、同伴者の大人が本作の主人公と同じような境遇にいたとしたら、子ども達にどう説明するのだろうと、妙な妄想をしてしまいました(笑)。とにかく、大人達の苦い現実を垣間見ることができるので、過激なシーンがある作品にもチャレンジしてみたい方は、大人と一緒に観てみてください。就職先を考え始めているティーンの皆さんは、これは極端な例として、職場体験として観つつ、爽快感も味わってください。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス

『HELP/復讐島』
2026年1月30日より全国公開
PG-12
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2026年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『40歳からの家族ケーカク』ポール・ラッド/レスリー・マン 未公開映画活性課ヤ行

未公開作品のなかから、当部が気になる作品、オススメしたい作品をご紹介。

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』ザジー・ビーツ ゼイ・ウィル・キル・ユー【レビュー】

勢いがあってよろしい(笑)!序盤からフルスロットルでカオスな展開が繰り広げられます…

映画『ラプソディ・ラプソディ』高橋一生 ラプソディ・ラプソディ【レビュー】

良い意味で、「え?そういう話だったのか!」という意外な展開が散りばめられている作品…

映画『花様年華』トニー・レオン/マギー・チャン マギー・チャン【ギャラリー/出演作一覧】

1964年9月20日生まれ。香港出身。

映画『オールド・オーク』デイヴ・ターナー/エブラ・マリ オールド・オーク【レビュー】

ローチ監督は本作が最後の作品と語っているそうで、『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章に位置付けら…

映画『35年目のラブレター』原田知世 原田知世【ギャラリー/出演作一覧】

1967年11月28日生まれ。長崎県出身。

映画『未来』黒島結菜/山﨑七海 未来【レビュー】

皆さんは『未来』というタイトルから、どんな映画だと想像されるでしょうか…

映画『ミスエデュケーション』クロエ・グレース・モレッツ 未公開映画活性課マ行

未公開作品のなかから、当部が気になる作品、オススメしたい作品をご紹介。

映画『SAKAMOTO DAYS』目黒蓮/高橋文哉/上戸彩/横田真悠/塩野瑛久/渡邊圭祐/戸塚純貴/八木勇征/生見愛瑠/北村匠海 SAKAMOTO DAYS【レビュー】

原作を未読、本作の前情報もほぼなしの状態なら、ふくよかな主人公を誰が演じているのか知らずに観るワクワクが…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原 セルフ・モニタリングとモデリングの機会となる映画鑑賞(論文紹介)&映画でSELラボOPEN!

株式会社TSトーキョーは、映画でSELラボをオープンしました!

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画でSEL】イメージイラストドアの奥に草原
  2. 【映画学ゼミ第7回】「そもそも感情ってどうやって湧いてくるの?感情の仕組み」参加者募集!
  3. 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』ザジー・ビーツ
  2. 映画『ラプソディ・ラプソディ』高橋一生
  3. 映画『オールド・オーク』デイヴ・ターナー/エブラ・マリ
  4. 映画『未来』黒島結菜/山﨑七海
  5. 映画『SAKAMOTO DAYS』目黒蓮/高橋文哉/上戸彩/横田真悠/塩野瑛久/渡邊圭祐/戸塚純貴/八木勇征/生見愛瑠/北村匠海

PRESENT

  1. 映画『霧のごとく』ケイトリン・ファン/ウィル・オー
  2. 映画『君と僕の5分』シム・ヒョンソ/ヒョン・ウソク
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP