REVIEW

パパは奮闘中!

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『パパは奮闘中!』ロマン・デュリス

子育てが大変だというのは、頭では想像できでも体験しないとわからない。本作では、母親がいなくなり、慣れない父親だけで2人のまだ幼い子どもを育てながら家計も支えて家事もやってという設定にすることで、ワンオペ育児をやっている側の苦労が、そうでない側にもよりわかりやすく伝わる内容になっています。母親だけか父親だけかに限らず、1人で子育てをするという状況がどういうものなのかと想像させられるし、親が2人揃っている時にもっとお互いにできること、気付けることがあるんじゃないかと問いかける内容でもあります。そして、親も意図して協力し合えてないわけではなく、父親が仕事に励み、そちらで問題を抱えていると、母親は家庭の問題を相談することに気が引けてしまい、自分の中に抱えてしまう…。そういった悪循環がお互いを追い込んでいるという状況も、万国共通であるのだなとわかります。胸が締め付けられるシーンも多いですが、子ども達が無邪気で、率直なところが微笑ましく、とてもカワイイので癒されます。現実を突きつけつつも、前を向く気持ちにさせてくれる作品です。

デート向き映画判定
映画『パパは奮闘中!』ロマン・デュリス/ロール・カラミー

これから家庭を持とうとしているカップルや、結婚して子どもができる夫婦、子どもが既にいる夫婦にオススメの作品。2人で協力し合えている夫婦なら、もっと協力しながら家庭を守ろうと思えるだろうし、どちらかに負担がかかっている夫婦なら、客観視できるので、改善するきっかけになるのではないでしょうか。でも、相手を責めるために一緒に観るのではなく、まずは状況を理解してもらうというスタンスで平和的に話ができると良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『パパは奮闘中!』ロマン・デュリス

お母さん、お父さんの立場で観られる物語で、子ども達の気持ちにも共感できると思います。キッズにはまだピンとこないかも知れませんが、中学生以上ならもう手が離れ始めているとはいえ、親の苦労が改めて感じられるので、これを機に家事のお手伝いをしたり、もっと自分の事は自分でやるようにしたり、自分にもできることを考えるきっかけにするのもアリでしょう。

映画『パパは奮闘中!』ロマン・デュリス

『パパは奮闘中!』
2019年4月27日より全国順次公開
セテラ・インターナショナル
公式サイト

©2018 Iota Production / LFP – Les Films Pelléas / RTBF / Auvergne-Rhöne-Alpes Cinéma

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『バーフバリ エピック4K』来日舞台挨拶イベント、プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ(プロデューサー) プラバース、ショーブ・ヤーララガッダ来日!『バーフバリ エピック4K』には追加シーンも

2025年に劇場公開10周年を迎える大ヒット作『バーフバリ 伝説誕生』と『バーフバリ2 王の凱旋』を一つの作品として再編集し、壮大な物語を4K映像で体験できる『バーフバリ エピック4K』の日本公開を目前にして、バーフバリ役のプラバースと、プロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが来日しました。

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 楓【レビュー】

残酷過ぎて、切な過ぎて、優し過ぎて、どうしましょ(笑)。ネタバレを避けると、ほぼ何も書けませんが…

【東京コミコン2025】オープニング:イライジャ・ウッド、カール・アーバン、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウエルズ、ダニエル・ローガン、ジョン・バーンサル、クリスティーナ・リッチ、イヴァナ・リンチ、ノーマン・リーダス、ショーン・パトリック・フラナリー、ジャック・クエイド、マッツ・ミケルセン、浅野忠信、ピルウ・アスベック、セバスチャン・スタン、ジム・リー、C.B.セブルスキー、フランク・ミラー、クリストファー・ロイド、中丸雄一(MC)、伊織もえ(PR大使)、山本耕史(アンバサダー) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』一行や人気アメコミ出演者達が勢揃い!【東京コミコン2025】オープニングセレモニー

年末恒例行事となった東京コミコンのオープニングセレモニーを取材してきました。今年は過去最高といえるのではないかという数のスター達が来日してくれました。

映画『ズートピア2』 ズートピア2【レビュー】

さまざまな動物達が人間と同じように暮らすズートピアを舞台にした本シリーズは…

映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル エディントンへようこそ【レビュー】

アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスの2度目のタッグが実現した本作は、メディアの情報に翻弄される人々の様子を…

映画『愚か者の身分』林裕太 林裕太【ギャラリー/出演作一覧】

2000年11月2日生まれ。東京都出身。

映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン ペンギン・レッスン【レビュー】

『ペンギン・レッスン』というタイトルが醸し出す世界観、スティーヴ・クーガンやジョナサン・プライスといった名優がメインキャストに名を連ねていることからして…

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平 WIND BREAKER/ウィンドブレイカー【レビュー】

にいさとる作の同名漫画を原作とする本作は、不良グループが街を守るというユニークな設定…

映画『ナイトフラワー』北川景子 北川景子【ギャラリー/出演作一覧】

1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年11月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年11月】のアクセスランキングを発表!

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『ズートピア2』
  3. 映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル
  4. 映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン
  5. 映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP