REVIEW

魔法少年☆ワイルドバージン

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『魔法少年☆ワイルドバージン』前野朋哉/芹澤興人

童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになるという都市伝説の通りに、魔法使いになってしまう男性の物語。いかにも強く、カッコイイヒーローというのではなく、“30歳を超えても童貞”という条件にハマった者が特殊な能力をつけて、それをどう使うかも自分次第という、異色のヒーローです。ヒーローコスチュームも自前で、良い具合にダサさがあるので親近感が湧くと同時に、意外にちゃんと空を飛べたり、活躍が認められて人気者になったり、主人公のように普段日陰に追いやられていそうな人が活躍する姿に共感できます。主人公の“魔法使い”としてのパワーでなく、人柄が功を奏する展開にも希望を感じるし、全体的に人の優しさに包まれた世界観で、ほっこりできますよ。

デート向き映画判定
映画『魔法少年☆ワイルドバージン』佐野ひなこ

“童貞”とか“バージン”というキーワードが出てくるので、気まずくなるような内容かと思われる人もいるかも知れませんが、そういう生々しいシーンはなく、SFラブファンタジーという感じで、気楽に観られます。そして敢えて、男性が童貞であることを気にしていて前に踏み出せないカップルがいたら、一緒に観ると、少し緊張がほぐれるのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『魔法少年☆ワイルドバージン』前野朋哉/芹澤興人

特にティーンの男子は、こういうことを気にしたり、話題にするお年頃でしょうかね。魔法使いになれるんだったら、それもおもしろそうだなと思える内容で、十代まではまだそんなに切羽詰まる必要もないので、気楽に観てください。童貞が何のことかまだわからないキッズは、性教育で教わるか、自然にどこからともなく知識を得るかするまで、もうちょっと待ちましょう(笑)。

映画『魔法少年☆ワイルドバージン』前野朋哉/佐野ひなこ/芹澤興人/田中真琴/濱津隆之/斎藤工

『魔法少年☆ワイルドバージン』
2019年12月6日より全国順次公開
Vandalism
公式サイト

TEXT by Myson

©cinepoison

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン
  2. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  3. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  4. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  5. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP