REVIEW

マイ・ダディ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『マイ・ダディ』ムロツヨシ/中田乃愛

最初は2つのストーリーが同時進行していき、それがどう繋がっていくのかというところから楽しめます。既に映画のキャッチコピーを見ていたり、ポスタービジュアルの場面写真をじっくり見てしまうとそれが読めてしまいますが、私はいつものように極力前情報を入れずに観て楽しめたので、皆さんにも極力情報を入れずに観ることをオススメします。そのほうが、何気ない一言に捉えていたセリフなどが後から大きな伏線だったことに驚くことができたり、それぞれのキャラクターが自分自身が知らない真実に気付いて衝撃を受けるのと同じようにリアクションができます。
ムロツヨシが演じる主人公が牧師ということもあり、終始穏やかなストーリーなのかと思いきや、意外にもドギマギするような展開があるところも本作の魅力です。なぜ主人公を牧師にしたのかというのも、全部観ると大きなテーマに繋がることがわかると思います。
ムロツヨシはこれまで既にたくさん作品に出てますが、本作が初主演作です。私はテレビドラマは観ていないので、映画で観てきたムロツヨシのほとんどがギャグのようなキャラクターですが(笑)、本作ではラブストーリーや親子の物語が描かれていて、いつもと違ったムロツヨシが観られました。真面目なムロツヨシにもぜひご注目ください。

デート向き映画判定
映画『マイ・ダディ』ムロツヨシ/奈緒

ロマンチックな展開もあれば、辛辣な展開もあり、本作に登場する2組のカップルのどちらの関係性に近いかによって、デートで観た時のムードが変わりそうです。また、パートナーに秘密を抱えている方は本作を観ると、ソワソワするかもしれません。でも、秘密を抱えることがどんな影響をもたらすのかを客観的に観られるので、打ち明けるきっかけにできる可能性もあるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『マイ・ダディ』ムロツヨシ/中田乃愛

親子のストーリーがメインで、主人公の娘が思春期なので、皆さんも娘の視点で等身大で観られると思います。思いもしなかった衝撃の事実が明らかになるので、ドラマチックでもあります。仲良し親子がぶつかる場面もあるので、特に思春期のティーンの皆さんは友達と観るよりも親子で観たほうが、距離を縮めるきっかけにできそうです。

映画『マイ・ダディ』ムロツヨシ

『マイ・ダディ』
2021年9月23日より全国公開
イオンエンターテイメント
公式サイト

©2021「マイ・ダディ」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン
  2. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  3. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  4. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  5. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP