REVIEW

ニューヨーク 最高の訳あり物件

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』イングリッド・ボルゾ・ベルダル/カッチャ・リーマン

元妻と現妻のバトルですが、現妻も夫から離婚を突きつけられたばかりで動揺しているという設定によって、さらにドラマチックなストーリーになっています。前半はバチバチのバトルが見どころですが、同じ男性を愛し、別れることになったという点で2人には共通点があり、性格や得意なことは全く違うけれど、だからこそお互いを補える関係になれる可能性がある点で、物語がどう転んでいくのかが後半の見どころとなります。子どもはいるけれどキャリアを築けなかった元妻と、キャリアはあるけれど子どもを持たなかった現妻という対照的なキャラクターであることも興味深く、同じような経験をした女性には共感できるだろうし、若い方にはそれぞれの生き方をシミュレーションできる内容です。また、元妻の娘からの視点も描かれ、視点に偏りがない点にも好感が持てます。結末は、妻の決断の真意について、どちらにも捉えられる内容で、特に女性同士の友達と観て、語りたくなる映画です。

デート向き映画判定
映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』イングリッド・ボルゾ・ベルダル

1人の男性を巡る2人の女性の人生を描くストーリーなので、女性は共感できるポイントが多いですが、男性は肩身の狭い思いをしながら観ることになりそうです。恋に盲目になっている人は、目が覚めるかも知れないということも踏まえると、デートには不向きな作品だと思います。女同士で観るか、1人でじっくり観るほうが存分に楽しめるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』ハルク・ビルギナー

大人の恋愛でいろいろと面倒な部分が描かれているので、キッズにはピンとこないと思います。高校生くらいになると、多少、こういう感覚がわかってくると思うので、観ておくと将来に役立つかも知れません(笑)。とにかく恋愛する上で、良い相手を見極めるには、お金だけではないことを少しは実感できるのではないでしょうか。

映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』イングリッド・ボルゾ・ベルダル/カッチャ・リーマン/ハルク・ビルギナー

『ニューヨーク 最高の訳あり物件』
2019年6月29日より全国順次公開
ギャガ
公式サイト

© 2017 Heimatfilm GmbH + Co KG

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『流麻溝十五号』余佩真(ユー・ペイチェン) 流麻溝十五号【レビュー】

本作の原作は、曹欽榮(ツァオ・シンロン)と鄭南榕基金会による「流麻溝十五號:綠島女生分隊及其他」です…

映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 2名様プレゼント

映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン 2名様プレゼント

映画『このろくでもない世界で』ホン・サビン/ソン・ジュンギ このろくでもない世界で【レビュー】

冒頭から緊張感のあるシーンで始まる本作は、ろくでもない世界でもがく18歳の少年を主人公に…

映画『OUT』公開初日舞台挨拶、杉本哲太 杉本哲太【プロフィールと出演作一覧】

1965年7月21日生まれ。神奈川県出身。『白蛇抄』(1983)で映画デビューし…

映画『あのコはだぁれ?』清水崇監督インタビュー 『あのコはだぁれ?』清水崇監督インタビュー

昨年話題となった『ミンナのウタ』のDNAを引き継ぐ最新作『あのコはだぁれ?』。今回は本作を手掛けた…

映画『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ/ヒュー・ジャックマン デッドプール&ウルヴァリン【レビュー】

たくさん言いたいことはありながら、ネタバレになるので言えないことが多過ぎ…

映画『時々、私は考える』デイジー・リドリー 時々、私は考える【レビュー】

主人公のフラン(デイジー・リドリー)はとても静かだけれど、ここぞという時には…

映画『お隣さんはヒトラー?』デヴィッド・ヘイマン/ウド・キアー お隣さんはヒトラー?【レビュー】

タイトルは『お隣さんはヒトラー?』で、物語の舞台は1960年のコロンビア…。「むむむ?アドルフ・ヒトラーって…

映画『ロイヤルホテル』ジュリア・ガーナー/ジェシカ・ヘンウィック ロイヤルホテル【レビュー】

『アシスタント』のキティ・グリーン監督と、主演を務めたジュリア・ガーナーが再びタッグを組んだ本作は…

映画『チャレンジャーズ』ゼンデイヤ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】個性部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<個性部門>のランキングを発表します。特に個性が光る俳優としてどの俳優に投票が集まったのでしょうか?

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『チャレンジャーズ』ゼンデイヤ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】個性部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<個性部門>のランキングを発表します。特に個性が光る俳優としてどの俳優に投票が集まったのでしょうか?

Netflix映画『悪魔はいつもそこに』トム・ホランド 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】演技力部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<演技力部門>のランキングを発表します。演技派揃いのなか、どのような結果になったのでしょうか。

海外ドラマ『THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』エル・ファニング 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】雰囲気部門

映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外10代、20代編】番外編として、今回は<雰囲気部門>のランキングを発表します。雰囲気の良さが特に評価されているのは、どの俳優でしょうか。

REVIEW

  1. 映画『流麻溝十五号』余佩真(ユー・ペイチェン)
  2. 映画『このろくでもない世界で』ホン・サビン/ソン・ジュンギ
  3. 映画『デッドプール&ウルヴァリン』ライアン・レイノルズ/ヒュー・ジャックマン
  4. 映画『時々、私は考える』デイジー・リドリー
  5. 映画『お隣さんはヒトラー?』デヴィッド・ヘイマン/ウド・キアー

PRESENT

  1. 映画『ツイスターズ』オリジナルハンディファン
  2. 映画『サユリ』
  3. 映画『ボストン1947』ハ・ジョンウ/イム・シワン
PAGE TOP