REVIEW

ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflix映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』エドガー・ラミレス

本作は、リック・リメンダーとグレッグ・トッキーニのグラフィックノベルを原作に、『トランスポーター3 アンリミテッド』や『96時間/リベンジ』などを手掛けたオリヴィエ・メガトン監督が映画化。舞台は、脳内のシナプスに影響を与えて違法行為を強制的に止めるAPI(米国平和計画)の実行が差し迫るアメリカ。銀行強盗で稼いできたブリックスは、仲間に裏切られ、命を狙われていたところ、API実行間際を狙った大きな計画に誘われます。話の流れから、この計画をやり遂げる話なのかなと予測しましたが、それだけでは終わらないのが本作の魅力。この案件に関わる人物それぞれが何かしら個人的な目的と秘密を持っています。それが徐々に明らかにされながら、この犯行がやり遂げられるかどうかを見守ることになりますが、後半はアクションも激しくなり、二転三転した展開が楽しめます。2時間半弱という長さで、もうちょっとコンパクトだったらより観やすいなと思いましたが、クライマックスに隠し球が集中して仕掛けられているので、良しとしましょう(笑)。マイケル・ピットを久々に観たのですが、彼ももう39歳なんですね。でもやっぱり彼独特の雰囲気があって、ハマり役でした。クライム・アクションにSF要素も入っている本作は、男性が好きそうなジャンルですが、主演はエドガー・ラミレス、脇役にシャールト・コプリーと個性派俳優が揃っているので、映画好き女子にもオススメです。

デート向き映画判定
Netflix映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』エドガー・ラミレス/アンナ・ブリュースター

意外にラブロマンスも多めでラブシーンがあるので、付き合いたてのカップルはちょっと気まずくなる可能性があります。主人公は男性ですが、女性キャラクターがストーリーの重要な鍵を握っていて活躍するので、男女ともに楽しめます。タイトルからしてわかる通り、犯罪をテーマにした作品なので、痛々しいシーンもあり、それだけ許容範囲かどうかお互いに配慮して観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定
Netflix映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』エドガー・ラミレス/マイケル・ピット/アンナ・ブリュースター

グラフィックノベルが原作なので、こういう世界観が好きなティーンはいそうだなと思います。ただ、結構渋めの作品なので大人向きです。キッズにはちょっとバイオレンスシーンが刺激的だと思うので、中学生くらいになって、興味が湧いたら観てみてください。

『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』
2020年6月5日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合 てっぺんの向こうにあなたがいる【レビュー】

女性初、エベレスト登頂に成功した、登山家の田部井淳子氏による著書「人生、山あり“時々”谷あり」を原案として映画化された本作は、実話を基にしたフィクション…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「映画アカウントで自分らしい距離感やペースをどう整えていけばいい?」

正式部員さんからいただいたSNSについてのお悩み相談におこたえしました。後半は…

映画『トロン:アレス』グレタ・リー グレタ・リー【ギャラリー/出演作一覧】

1983年3月7日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙 盤上の向日葵【レビュー】

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は…

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『女性の休日』 女性の休日【レビュー】

ちょうど今から50年前の今日、1975年10月24日に…

映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗 爆弾【レビュー】

呉勝浩による同名ベストセラー小説を原作として映画化された本作は、知らぬ間に…

海外ドラマ『エイリアン:アース』海外ドラマ『エイリアン:アース』 シドニー・チャンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1996年2月13日生まれ。アメリカ出身。

映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン ハード・トゥルース 母の日に願うこと【レビュー】

現代のロンドンを繰り広げられる本作は、対照的な性格を持つ姉妹のそれぞれの日常を…

映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人 ミーツ・ザ・ワールド【レビュー】

この町で出会った、アニメにハマっている腐女子の由嘉里(杉咲花)、キャバ嬢のライ(南琴奈)、既婚の No.1 ホスト、アサヒ(板垣李光人)は、それぞれどこか孤独感、空虚感を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合
  2. 映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙
  3. 映画『女性の休日』
  4. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  5. 映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン

PRESENT

  1. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP