REVIEW

レリック -遺物-

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『レリック -遺物-』ベラ・ヒースコート

製作にジェイク・ギレンホール、製作総指揮に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを手掛けたアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソのルッソ兄弟が名を連ねていることもあり、映画好きなら気になる作品ですよね。ナタリー・エリカ・ジェームズ監督は今作が長編デビュー作ということで、長編デビュー作から大御所に支持される若きクリエイターというところで今後の飛躍にも期待できます。
物語は、認知症の疑いがある祖母エドナが突然姿を消し、娘のケイと孫のサムが実家に駆けつけ、思わぬ事態を目の当たりにするというもの。ホラーだということはわかって観るわけですが、祖母の認知症と不可解な出来事との関係がとんでもない方向に向かっていくおもしろさがあります。個人的には怖いというより、後半にどんどん出てくる気持ち悪い描写のほうがインパクトが強く、それこそが本作の魅力ではないかと思います。苦手な方もいるとは思いますが、ホラー好きにとってはこの“ウギャ〜”っとなる感じがたまりません(笑)。またスプラッター的な怖さはありませんが、自分があの状況になったら相当パニクるだろうなという想像を掻き立てられます。
クライマックスは、「え〜!何やっちゃってんの!?」と思えるシーンが出てきて、最初はエグいシーンに思えるのですが、だんだん怖さと気持ち悪さを通り越して笑えてきます。なので最後は「いやいや、何でやねん」とツッコみながら観てください(笑)。観終えた後になぜレリックというタイトルなのかがわかりますが、単語の意味は観終わってから調べるほうが楽しめると思います。

デート向き映画判定
映画『レリック -遺物-』エミリー・モーティマー/ベラ・ヒースコート

ギョエ〜っとなるシーンもあり、食前、食後に観るのはあまりオススメしません。なので前後に気分転換ができる時間の余裕があるデートで観るのが良いと思います。ホラーを観慣れているとそれほど怖くないと感じる方もいると思いますが、観慣れていない方にとってはかなり気持ち悪いと思います。なので、初デートや相手の好みがまだわからないうちはデートで観るのはやめて、1人で観るか、ホラー好きの友達と観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『レリック -遺物-』エミリー・モーティマー/ロビン・ネヴィン

キッズが観るとトラウマになって、長期休暇におばあちゃん、おじいちゃんの家に帰りたくなくなるかもしれないので、せめて中学生以上になってから観るほうが良いでしょう。ティーンは友達と一緒に観ると盛り上がれそうな内容です。本作が楽しめるなら、他にもいろいろホラーが観られるかもと自信がつくと思います。

映画『レリック -遺物-』エミリー・モーティマー/ベラ・ヒースコート

『レリック -遺物-』
2021年8月13日より全国公開
トランスフォーマー
公式サイト

© 2019 Carver Films Pty Ltd and Screen Australia

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヒックとドラゴン』メイソン・テムズ メイソン・テムズ【ギャラリー/出演作一覧】

2007年7月10日生まれ。アメリカ生まれ。

「Kodansha Studios 設立発表会見」野間省伸(株式会社講談社 代表取締役社長)、 クロエ・ジャオ(Kodansha Studios 最高クリエイティブ責任者)、 ニコラス・ゴンダ(Kodansha Studios COO) 映画業界に新風を吹かせられるか?2025新レーベル発足および官民の取組みまとめ

今回は近日発足された新レーベルと、官民の取組みについてまとめて紹介します。

映画『果てしなきスカーレット』 果てしなきスカーレット【レビュー】

細田守が原作、脚本、監督を担当した本作は、16世紀のデンマークの王女、スカーレットが主人公です。細田監督は…

映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ ブラックフォン2【レビュー】

2022年に作られたシリーズ1作目『ブラック・フォン』から4年後を描いた本作でも…

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  2. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  3. 映画『果てしなきスカーレット』
  4. 映画『ブラックフォン2』イーサン・ホーク/メイソン・テムズ
  5. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉

PRESENT

  1. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  2. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
  3. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
PAGE TOP